Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

西山捕手、お疲れさま

2005年09月30日 23時48分04秒 | 趣味
ジャイアンツの西山捕手が今季限りの引退を表明しました。
大阪・上宮高から1985年のドラフト4位で南海ホークスに入団。
87年にカープに移籍し、93年に正捕手の座を摑みました。
昨年オフに戦力外通告され、ジャイアンツに移籍しましたが、今期は
12試合の出場にとどまりました。
プロ20年間1215試合で716安打、打率2割4分2厘、50本塁打、282
打点。94、96年にベストナインとゴールデングラブ賞を受賞しました。
91年のカープの優勝時には、不振の江藤に代わって三塁を守ったり、
代走に出たりと(当時は足が速かったんです)大車輪の活躍で、
打率も3割をマークしました。
ヤクルト時代の野村監督から、古田に並ぶ名捕手と褒められたことも
ありました。
カープとしては、コーチ就任を期待していたようですが、本人の現役
続行の意志が強く、トレードとなりました。
ジャイアンツなら活躍の余地はあるかな、と期待していたんですけど、
あそこも若返りを図り始めたために出番がなくなってしまいました。
まあしかし、捕手という過酷なポジションで本当によく頑張りました。
正捕手としては優勝できなかったけれど、お疲れ様でした。
ぜひ来期は、コーチとしてカープに戻ってきて下さいね。

今シーズンも、もう終わり

2005年09月29日 23時59分18秒 | 趣味
日本のプロ野球は、昨日でパ・リーグの全日程が終了しました。
3位のライオンズは、67勝69敗、勝率.493で、首位ホークスから
23ゲーム差離されてのプレーオフ進出です。
もしこれでプレーオフに勝ったら、批判続出でしょうね。
米国メジャーリーグでもパドレスが地区優勝を決めましたが、
勝率5割を超えるかどうかまだわかりません。
こちらは地区制を採っているため仕方の無い面もありますが、
日米共に、後味の悪いポストシーズンになりそうです。
セ・リーグでは今日、タイガースが2年ぶりの優勝を決めました。
今日はテレビを見ていないので、大阪の様子はわかりませんが、
地方が盛り上がるのはいいことです。
下柳投手が14勝目を挙げて黒田投手と並んだので、ちょっと
残念ですが。
ジャイアンツが敗れてカープは引き分けたので、カープの最下位
マジックは2のままです。まあ、最下位でもいいんですけど。
結局今年は、市民球状に行かずじまいでした。
雨で流したベイスターズ戦が1試合残っているので、(日程が
まだ決まっていないのですが)最後に見に行こうかな。


チューリップ ライブレポート その1

2005年09月28日 23時20分06秒 | 音楽
9月2日 広島厚生年金会館の公演のレポートです。

ぎりぎりセーフで会場に飛び込み、息を切らしながら席を探す。
(それまでの事情は、9月3日の記事を参照)
今回の席は10列29番。今までのライブで最もステージに近くて、
メンバーの顔のしわも見えそうな距離(笑)。ポジション的にも、
財津さんと宮城さんの中間あたりで、全員が良く見えてグッド
でした。(宮城さん側ではなく、安部さん&姫野くん側だと、なお
良かったのだけど・・・)
真っ先に目に入ったのは、ステージ上の3つの階段。ひょっとして
ラストで昇って、振り返りながら手を振ってくれるのかな?と一瞬
期待したけど、事前のチェックでは今回「OUR SONG」は無かった
ことを思い出して、すぐに打ち消した。(何のことかわからない方、
ごめんなさい) あまり丈夫ではなさそうだし、ただの飾りかな?

そうこうしている内にブザーが鳴り、照明が落ちて、メンバーが
登場。今回のツアーは、いきなり「生ギターコーナー」スタイル
でのスタートです。オープニングは大方の予想を裏切り、

 ①恋のドラキュラ
財津さん、声に張りがあるし、コーラスもぴったりだし、今日は
期待持てそう。と思ったら、最後の最後で財津さん、
「その理由(わけ)を教えてくれたなら もう人間には戻れない~」
???あらら。またまたやってくれました。
広島では、前回(2003年)ツアーでも、1曲目で間違えて間奏の
途中で歌い出し、リテイクになったのだけど、懲りないお方。
姫野くんは頑張ってやせてました。安部さんはスーツでびしっと
決めて、髪形も現役時代を髣髴させて、かっこよかったです。
上田さんは相変わらずダンディー。宮城さんだけ老けてました。

 ②箱入り娘
すっかり定番となったこの曲。もういいかな?って気も。

 安部さんMC
「今日はこういう落ち着いた雰囲気でスタートして、気楽に
いきたいなぁと思っていますが、めちゃくちゃ緊張したりも
してるんですけど、皆さんの拍手だけが頼りですので、
(会場一斉に拍手)最後までよろしくお願いします。」

 ③ムトウス
いきなり渋い選曲。サビの高音もしっかり出ていて、財津さん
本当に絶好調のようです。

 財津さんMC
「イエーイ」「ノッてるかい?」と妙にテンションの高い財津さん。
「今日はロックンロールのノリで行きたいと思います。『広島
ロック』って言うくらいですからね」
会場は訳が分からず、引き気味の愛想笑い。
「ね、広島6区。亀井さんとか、ホリエモンとか・・・わかりました?」
ようやく会場が和む。
「次は、これぞロックンロールというナンバーをやりたいと
思います。『仔牛のロー・カウジー』」
会場爆笑。

 ④仔牛のロ-・カウジ-
いつものようにメンバー全員のメドレー。安部さんの「泣くのは
もうおやめ」のフレーズでは、ファンから熱狂的な声援が。
地方では安部さん、ソロで歌ってくれませんから。唯一生の
歌声が聴けるこの曲は確かに貴重です。

 ⑤悲しみに挨拶を
またまた「Someday Somewhere」から渋い曲です。
歌いだしのコーラスが私は好きだったりします。
 ~生ギタ-コ-ナ-終了~

 ⑥私のアイドル
人気曲ながら、'97年以来、久々の登場です。かなりの人が
立ちました。

 ⑦夏色のおもいで
これも定番曲。私はあまり好きじゃないんだけど。

 ⑧神様に感謝をしなければ
姫野バラードの代表曲。これも毎回だとちょっとね・・・。
大好きな曲だけど。

 財津さんMC
恒例となった年齢ネタです。
「客席も、ちらほら若い方も見えますが、年寄りばかりで・・・」
と言っていると、ちょっと無理した(?)黄色い声援が。
(「頑張って」かと思ってましたが、ファンサイトの書き込みに
よると「早く歌って」だったようです)
「君、声が若いね。何歳かな」という財津さんの問いに、「37歳」と
返ってきて、会場爆笑。
「これからの時代、ホープが大事かな、と・・・」と、お説教じみた
締めで、新曲へ。

 ⑨hope
CDを聴いた時は「財津さん、もう終わりかな」とまで思ったけど、
生だとすごくよかったです。やっぱりチューリップはライブバンド
なんですね。
できたら「DAKARA」も聴きたかったなぁ。

 ⑩風のメロディ
この曲をここでやるか?と思ったら、第1部のラストでした。
ライブバージョンの後奏は、何度聴いてもいいです。
この曲の最中に、階段が動き、ステージに正対するように
並びました。よく見ると、側面がひらひらと・・・。
やっぱり張りぼてだったのね。
 ~第一部 終了~

聖書の神様との出会い その2

2005年09月27日 23時23分13秒 | 証し(のようなもの)
前回「その1」と題を付けて、続きを予告しておきながら、2ヵ月以上
間が開いてしまいました。

前に書いた通り、私の父は無宗教ですが、人間イエスに対しては
尊敬の念を抱いているようです。また母は、若いころカトリックに
憧れていたと聞いたことがあります。そんな両親ですから、教会に
対する偏見は持っていなかったと思います。
実は私より先に、一時期兄が教会学校に行っていました。しかし
私が中学に入る前に、急に行かなくなってしまいました。その理由は、
兄も、教会の牧師も話してくれなかったので、両親も私も知りません
が、トラブルがあったのではないかと両親は気にしていました。
その教会は、私の実家の4軒隣でして、学校でキリスト教と出会った
私もその教会に行くようになったのですが、兄のことがあったので、
両親からは「深入りしないように」と釘を刺されました。

学校では毎朝のチャペル(礼拝)と、週に一度「聖書」の授業があり、
(私学では宗教の授業を「道徳」に替えることが、法律で認められて
います) 自分の聖書が必要になるのですが、私は兄が使わなくなった
聖書を使うことになりました。
また、ちょっと訳ありとはいえ、兄が行っていた教会に行くというのは、
まったく知らない所に行くよりは気が楽でした。
こうした些細な、「偶然」で片付けてしまいそうなことも、信仰の目で
見ると「神の導き」という理解になります。
「偶然」といえば、初めは何も知らず、考えもしなかったのですが、
私が行き始めた教会は、中学校と同じ「バプテスト」派の教会でした。
しかも教会の牧師は、後に私が関わるKGK(キリスト者学生会)のOB
だったのです。(ずいぶん後になって知りました。)
本当に大きな転機だったんだなぁと、改めて思います。

「聖書」の授業では、最初に「ルカによる福音書」のビデオを見ました。
1回10分くらいのシリーズでしたが、非常にわかりやすかったです。
(同じものを1本の作品にまとめた『ジーザス』というビデオが、キリスト
 教書店などで入手できます。)
福音書の学びを通して、私は「イエス=キリストの十字架の贖い」を
知りました。人として生まれた神の子が、全人類の罪を身代わりに
負って下さる。荒唐無稽かも知れませんが、もし神がいて、人間の
罪の問題を根本的に解決しようとするなら、これ以外に方法は無い
のではないか? 少なくとも私自身は、このことを信じる以外に自分の
罪を解決する術を持ちませんでした。疑うなら、私は一生自分の罪を
一人で背負い続けなければならないのです。何の迷いも無く、素直に
私はキリスト教の「福音」を受け入れました。

ただここで、私は大きな誤りを犯しました。
「信じたから、私はもう救われた」と思って安心してしまい、それから
先のことを全く考えていなかったのです。
両親に「バプテスマを受けたい」と言いましたら、「大人になってから」
と反対され、それっきり諦めてしまいました。「信仰告白」というものを
理解するのは、高校生になってからでした。
部活が忙しくなったこと、教会で祈ることが苦痛だったこと、等々の
理由で、次第に教会から足が遠のきました。毎日学校で礼拝がある
から、日曜日に教会に行く意味など考えもしなかったのです。
そんな私に、神様は試練を与えられました。その話は次回に。

ストーブリーグ

2005年09月26日 23時18分28秒 | 趣味
イーグルスの田尾監督の解任が報道されていました。
100敗こそ免れたものの散々な成績ですから、何らかのけじめは
付けなければいけないのでしょうが、岩隈投手と磯部選手を除けば、
バファローズに残れなかった1軍半以下の選手と、他球団のリストラ
組の寄せ集めという戦力を考えると、1年目から結果を求めるほうが
おかしいという気がします。
ファンだって、今年に関しては勝ち負けをある意味度外視した応援を
していたと思いますし。「成功者」オーナーの度量の無さの指摘も、
あながち的外れではないかも。
少なくとも、目先の白星ではなく、来期につながるものを残せたか
どうかを見極めたうえでの人事には見えません。後任として大物の
名前が噂されていますが、そこが見えていなければ誰に代えても
結果は同じだと思うのですが。当初「ポケットマネー発言」までして
おきながら、結局大した補強もしなかったわけですし。

フロントの責任という点では、連日メディアを騒がせたジャイアンツも、
扱いは地味ですが我がカープも、同様です。
そのカープ、来期は92~94年に在籍したマーティー・ブラウン氏が
監督の最有力候補、との情報が流れています。球団も、外国人の
可能性を否定はしていません。選手としては1年目の4月以外、
パッとした成績は残していませんが、退団後米国マイナーリーグで
指導者として実績を残し、ラロッカら日本向きの良い選手をカープに
入団させるなど、期待の持てそうな人物です。
個人的には、現ヘッドコーチの三村氏が好きなんですけど、監督と
一緒に引責辞任するそうで、バファローズが仰木監督の後任として
三村氏に就任要請をしたという情報も飛び込んできました。
スワローズも古田選手に「監督兼任」を打診したそうで、ということは
若松監督も辞任するんですね。

しかし、毎年この時期(しかもシーズンが終わる前から)こういう話題
で盛り上がるのは、いかがなものかという気もします。
まあ、星野阪神SDの巨人監督就任をファンが阻止したという事例も
ありますから、一概に否定はできませんが、メディアも興味本位の
スクープ合戦的報道は控えてもらいたいですね。

有川貞昌氏 死去

2005年09月25日 23時40分27秒 | 趣味
 有川貞昌氏(ありかわ・さだまさ=映画特撮監督)22日、肺がんのため死去、
 80歳。通夜は26日午後6時、葬儀・告別式は27日午前11時、東京都渋谷区
 西原2の42の1、代々幡斎場で。喪主は長男、潤(じゅん)氏。

 昭和29年「ゴジラ」第1作で特撮カメラを担当したほか、数多くの東宝映画で
 特撮監督などを務めた。テレビ「ウルトラマン」などの特殊技術も手掛けた。

 (産経新聞 09/25 05:00)

日本の特撮を支えてきた偉人が、また一人世を去りました。
今はCGで何でもできちゃいますが、何も無かった時代に円谷英二監督の下、
一から作り上げていった職人でした。
KAWADE夢ムック 『円谷英二 生誕100年記念』(河出書房)に載っている
インタビュー記事に、有川氏と円谷監督の功績が詳しく出ています。

明日はお休みなので、久しぶりに『ゴジラ』のビデオを見ようかな。

移行中

2005年09月24日 23時20分56秒 | 日記、雑感
新しいパソコンがようやく届きました。
とりあえず使える状態にはなりましたが、前のパソコンから
データを移し終わるまでには時間がかかりそうです。

前のパソコンの調子が悪くなっていたのもありますが、
新しいパソコンは、処理もインターネットの表示も段違いに
早くて、びっくりです。
技術の進歩って、本当にすごいんですね。
(それでも、新製品を買わせるために、新機能は小出しに
してるっていう噂もあるくらいですから。)

ということで、来週からはHPもちゃんと更新します。
何度か見に来て下さってた方、お待たせしてすみませんでした。

お誕生会

2005年09月23日 22時52分25秒 | 日記、雑感
今日、私の両親が、娘の誕生祝いにやって来ました。
お盆に帰省した時に約束していたらしく、『ふたりはプリキュア』のグッズを
買って来ていました。
家ではテレビはなるべく見せないようにしていますが、保育園で覚えてきて、
すっかり夢中になってしまっています。

先日ケーキを焼いたことを書きましたが、翌朝早速食べた後、夜には家族で
食事に出かけました。
実はそれより前に、保育園でお誕生会がありました。園全体と、クラスと2回
あったようです。
先週伴侶の実家に帰省した時にも、義父母がケーキを買ってお祝いをして
くれました。
だから、今日で5回目のお祝いです。
4歳になるのを心待ちにしていた娘も、さすがに「私、もう5歳になったん?」と
勘違いをするようになりました。
こんなにちやほやされるのは、今だけ、と思っていても、こう続くと、教育上
どうなのか多少気になります。

あ、日曜日は教会学校のお誕生会だ・・・。


別れ

2005年09月22日 17時24分52秒 | 日記、雑感
8年半お世話になった方が、宣教師としてイギリスに行きます。今頃は
もう、機上の人です。
彼は、KGK(キリスト者学生会)という伝道団体で、大学生のサポートを
する「主事」をしていました。私もそのKGKのOBです。彼と出会ったのは、
私が大学を卒業した後でしたが、ちょうど事務のボランティアを引き受け
た時で、以来ずっと一緒に「奉仕」をしてきました。
神学教育を受けているので専門知識があるのはもちろん、現代文化に
造詣が深く、研究熱心で、話術も巧みな方で、多くのことを教えてもらい
ました。
年齢が近く、趣味も近く(というか、彼は大抵のことに関心があり、話が
通じるのですが)、特に彼がオフコース、私がチューリップのファンだと
お互いに知ってから、大変親しくお付き合いさせてもらいました。
今みたいにネットで好きなことを書ける時代ではなかった当時、人付き
合いが苦手な私にとって、数少ない、何でも話せる友人でした。
奥様とも親しくお交わりさせてもらい、クリスチャン・ホームの先輩から
いろんなことを学ばせてもらいました。
ビザの関係で、1年後には一旦戻って来ることになっています。その後
も宣教報告とリフレッシュのために何年かおきに一時帰国するはずです。
たぶんまた会える、とわかっていても、言いようのない寂しさが襲って
きます。ああ、やっぱり、とても大切な人だったんだなと、こういう形で
再確認するんですね。
今おつきあいしている方、これから出会う方みんなとも、そんな深い
関わりが持てたらいいな、と思います。

実は私も、神学校に行って伝道者になりたいという願望があるのですが、
彼のように「神様が行けと言われる所ならどこへでも」という覚悟はまだ
できていません。
飛行機に乗るのも嫌だし。
だから私のほうは、まだまだお預けのようです。


お役所仕事

2005年09月21日 23時55分17秒 | 時事・社会
郵政民営化問題を始め、このところ公務員バッシングが激しさを
増しているように思います。
かくいう私も、以前は「官僚主義」とか「お役所仕事」を批判して
いたくちなのですが、仕事で役所に行くようになってから、やや
公務員に同情するようになりました。
窓口が見える所で仕事をするので、客(市民)とのトラブルもよく
見聞きするのですが、傍から冷静に見ていると、「何でそこまで
怒らなきゃいけないの?」というケースがほとんどです。
まあ、サービス業(客商売)では、「相手を怒らせてはいけない」
「相手に非があっても、まずこちらが謝る」というのが常識ですが、
その点は公務員には欠けているかも知れません。
また、公務員は行政のプロですが、役所に来る市民は素人で、
行政手続きのことはまずわかりません。ところが、役所の人間は
説明が下手なんですね。だから、「不親切」「傲慢」と思われて
しまいます。
しかし、昔から散々悪く言われているにも関わらず、市民の側に、
公務員に対する時の心構えみたいなものができていないように
思います。予め覚悟して、ちょっと準備しておけば何てことない
のに、何もせずに行くからトラブルになることも少なくありません。
「規則、規則で、融通が利かない」とも批判されますが、そういう
規則・制度を作った(高級官僚と持ちつ持たれつの)自民党議員
を、平気で選挙で勝たせたりもしているわけです。
大体、民主主義というものは、意外と面倒なものです。「手続きを
踏む」ことは「ルールを守る」ことでもあります。抽象的な「愛国心」
なんかよりよほど身近で大切なことです。
手間を惜しみ、手軽さを求める風潮、「お金さえ出せば、何でも
やってもらえる」という考えがはびこっていることと、公務員叩きは
案外つながっているかも知れません。
それに、一般企業にだって、役所に負けず劣らず、「変な文化」は
あります。問題を起こす人も、民間にもいます。一部だけを派手に
取り上げて、ワッと騒ぐ(でも根本から解決しようとはしない)のは、
この国の民の悪い癖です。
「競争原理が働かないから無駄が多い」とも言われていますが、
競争になじまないから行政がすべきこと、社会的弱者への配慮
まで無くすことは、結局国民全体の不利益となります。
郵政民営化の後には、「障害者自立支援法」という名の「補助金
切り下げ悪法」が通されようとしています。健常者でも仕事が無い
人がいるこのご時世に、「自立支援」の名のもとに障害者に自己
負担を求め、払えなければ家族に払わせるという、全然「自立」に
なっていない悪法です。これに賛成するようでは、公明党も地に
落ちたという感じです。
一方で、インド洋やイラクの自衛隊派遣は延長され、「共謀罪」の
新設など警察権力の強化が目論まれ、「小さな政府」と言いながら
実は国民生活・権利のほうがスリム化されています。
企業では、「無駄」な所から意外な発明や新規事業が出ることが
しばしばです。将来のために「余裕」を持つことは必ずしも悪く
ありません。今の財政状況を考えれば、そうとばかりも言えません
が、ただ批判して切り捨てるだけではなく、改善方法・活用法を
見つける努力を忘れないでほしいものです。
自分は勝ち組にいるつもりでも、いつ同じ目に遭うかわからない
のですから。