映画『夕凪の街 桜の国』で気になったことの一つが、冒頭に出てた「東京都
知事 推奨」の字幕です。
果たして石原都知事は、この映画を実際に見て「推奨」したのでしょうか。
『俺は、君のためにこそ死ににいく』を作った石原都知事が。
私はまだ観てませんが、『俺は、君のためにこそ死ににいく』は単純な戦争
美化・特攻隊賛美の作品ではないようです。『男たちの大和』等にしてもそう。
ただ、私は「尊い犠牲」という発想自体に強い違和感を覚えます。「愛する者を
守るために」と言うけれど、特攻隊は廣島・長崎を守れなかったではないか。
それがヒロシマ・ナガサキが語る歴史です。「今日の繁栄の礎」と言う前に、
日本中が焦土と化すのを防げなかった。死ななくて済んだかも知れない命を
救えなかった。それは結局、無駄死にであり、犯罪ですらあるのではないか。
自ら命を捨てた者だけが称賛され、命を奪われた大勢の者たちは見捨てられ
ている状況。結局守られず、どうにか生き延びた者を待っていた過酷な現実。
都知事は、この映画の底に流れるそれらの告発に気づいているのでしょうか。
分かってて「推奨」したのでしょうか。
それとも、回ってきた書類に「××判」を押しただけかな。
知事 推奨」の字幕です。
果たして石原都知事は、この映画を実際に見て「推奨」したのでしょうか。
『俺は、君のためにこそ死ににいく』を作った石原都知事が。
私はまだ観てませんが、『俺は、君のためにこそ死ににいく』は単純な戦争
美化・特攻隊賛美の作品ではないようです。『男たちの大和』等にしてもそう。
ただ、私は「尊い犠牲」という発想自体に強い違和感を覚えます。「愛する者を
守るために」と言うけれど、特攻隊は廣島・長崎を守れなかったではないか。
それがヒロシマ・ナガサキが語る歴史です。「今日の繁栄の礎」と言う前に、
日本中が焦土と化すのを防げなかった。死ななくて済んだかも知れない命を
救えなかった。それは結局、無駄死にであり、犯罪ですらあるのではないか。
自ら命を捨てた者だけが称賛され、命を奪われた大勢の者たちは見捨てられ
ている状況。結局守られず、どうにか生き延びた者を待っていた過酷な現実。
都知事は、この映画の底に流れるそれらの告発に気づいているのでしょうか。
分かってて「推奨」したのでしょうか。
それとも、回ってきた書類に「××判」を押しただけかな。