11月15日は黄砂が少しばかり収まっていた。佐賀の御船山辺りの紅葉見物に出かけた。
御船山公園はつつじ、さくら、もみじがたくさん植えられた花の名所。船の形をした山で
有名である。実物をみると、山の巨石を縦に削り取ったたような奇岩である。
地殻変動で岩が一気にすべり落ちたようなかたちをしている。
そういえば、ここらから有田、伊万里にかけての山は、妙にギザギザしている。薄くて
長細い山の背がくねるように上下している。激しい地殻変動によって、山が急に細って
しまったようにみえる。山が新しいというのか、大地の変動が地学上、新世紀に起こった
というのか、とにかく想像させるのである。地下のマグマが浅いところまで来ている
ような気がする。だから温泉も多い。
白状すると、この行楽は家内が通っているパソコン教室のバスツアーに潜り込んだのである。
教室の先生のご好意に甘えて、ひとりだけ旅行の目的がはずれていて、パソコン勉強に
取り組む気がうすい参加者である。家内のビデオ撮影に登場する専属モデルのつもりで
いるので先生には申し訳ない。写真は御船山公園の中のバスご一行様とビデオカメラマン。
紅葉は鮮やかだったので、教室の生徒さんの提出写真は素晴しい出来のものがあるだろう。
近くの有田のポーセリンパークに連れて行ってもらった。湯飲み茶碗に絵付けをさせて
もらった。青色の濃淡の顔料が出てきたので、海と昔の帆船と雲を書いてみた。
絵はうまく書けなかったが、どんな風に焼きあがってくるか、デザインの出来栄えが
楽しみだ。掛け軸の前で飲む茶碗としてピッタしだといいけれど。
パークに地元産品の販売棟があった。有田産焼酎で度数が高いものがあった。試飲
して気に入ったので家内に一本買ってもらった。品のいい年配の販売員が「奥さんが
綺麗だから弐百円負ける」といった。その男性はかなり年配に見えたから、ひょっとすると
酒造メーカーの経営者ではないかと思った。彼はこんなこともいった。「あの人との
関係をたずねてはいけないように思える」。
「訊いてもらってもいいですよ」と返事したが、「ハハーンだいぶ歳が離れているな」
でも、「少しばかりうらやましいな」と思ったかも知れぬ、とおかしかった。
家内は「愛人は別にいます」と答えてあげればよかったのに、と言いました。
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