じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

事故で休止中の高速増殖炉もんじゅ(原型炉)はこんな崖地に建っています

2012-08-27 21:40:00 | 日記

福井県敦賀市高速増殖炉もんじゅ

高速増殖炉もんじゅ(原型炉)は写真のような危険な海そばの崖地を削って建てられています。
MOX燃料(プルトニュウム・ウラン混合酸化物)を使用し、使用した燃料以上の燃料を生み出すことが
出来る高速増殖炉「もんじゅ」。実用化のための原型炉です。電気出力28万キロワット、ただ今運転休止中です。

日本原子力研究開発機構は今年中に運転を再開するとしています。しかし、8月23日のテレビ報道によると
原子力保全保安院は近くにある活断層が動くとき、もんじゅの構内敷地地下の亀裂が引きずられて動く
危険性を指摘して、地質調査をすることを命じました。
もんじゅ国家プロジェクトの職員がきちんと調査をして、資料を国民の前に示してくれるでしょうか。

このたび、福井大飯原子力発電所を再開するにあたって、関西電力は地質調査資料がないとか
言っていましたが、運転再開後に構内を走る活断層の存在が明らかにされて、政府は見事にだまされました。
国民には、役人が電力会社とつるんで、国民をだましているとしか思えません。
地震による災害危険が大きい大飯原発は、廃棄しなければなりません。運転40年をめどに廃棄する
国の方針をまげて、安全が確認されたら、さらに運転を延長出来るとする抜け道の法規制を
政府が新しく設けています。こんなところにも、役人の作為が働いているのです。私は今の政府も
信用したくありません。

もんじゅ増殖炉の発電所は活断層の上にあるといわれています。増殖炉と発電所には適しない場所を選んだのです。
皆さんを怖がらせることを目的にして紹介するわけではありませんが、もんじゅは炉内に落ちた長いパイプの
回収が出来ずに困っています。
科学的予見が出来る現場の課長さんが自殺されたそうです。パイプを中に置いたままでは運転できないので
運転休止を続けるしかりません。退くも進むもならず、福井はどうなるのでしょうか。いや、日本はどうなるのでしょうか。

もんじゅの運転中止中も炉の冷却が必要ですが、ナトリウム液による冷却は相当な危険が伴いますので、年間500億円
の費用がかかるそうです。空気や水に触れると激しく燃えるナトリウム、もんじゅの炉は一触即発の大爆発をおこします。
ヨーロッパの国は、こんな危険な原子炉の開発から手を引いています。

我々はもんじゅ(原型炉)の廃棄ができるようになるまで、これから長い間お金を出さねば
ならぬのです。国会の開催に1日1億円掛かると政治家はさわいでいますが、「もんじゅ」はもっとひどい金食い虫に
なりました。

先を見据えることが出来ない政治家が、原子力発電の将来について新聞社のアンケートに答えきれないのをみると
何か空しくなります。科学立国を標榜するなら、皆、科学に詳しくならなければなりませんね。
役人に鼻ずらを引き回されるのはごめんです。