じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

麦秋の平野 郊外電車で先生・友人宅へ

2011-06-17 11:44:59 | 日記




6月14日、郊外電車に乗り、麦わら焼に煙る筑後平野を旅行した。
ようやく出来上がった自家製の和綴じ本『立花宗茂の時代を寸描』を
紙袋に入れて、高校時代の恩師と友人宅をおとずれた。

謹呈した歴史本を珍らしいと皆さんは喜んでくださった。私にとっては
時間ばかりかかった難産の和子のような愛ごい作品なだけに嬉しい。

孫に読んでもらおうと思いたって、歴史の勉強に集中したが、こうして
本にできたことがとてもうれしい。

歴史勉強は歴史書と時代小説、それに歴史データベース、歴史ウェブサイトに
依った。インターネット時代の恩恵に浴して、勉強が出来たのはありがたかった。

立花宗茂の小伝記ともいえる原稿が出来るにつれて、私は宗茂の人物に魅力を
感じるようになった。取材中に高校の友人が、宗茂を助けた大庄屋の末裔と
わかり、宗茂の総括を変えるという面白い経験もした。原稿修正は長々と続いて
なかなか終わらなかった。

製本をパソコンに頼ることには限度があるので
抄録を私のあたらしいホームページ「島六の書棚」に掲載することにした。
宗茂に興味のある方はご一覧いただきたい。

郊外電車での帰り道、重すぎる古書で紙袋が破れたので、往生していたところ
妙齢の昔お嬢様が突然、ビニール袋を差し出してくださった。
ブリキの兵隊人形のような、どこかおかしい洒落めかした爺様。この爺様が
車両に乗り込んできて、困った様子を見せているのを見ていたご婦人は
車輛の向こうの方から飛んできてくれていた。

ありがたかった。感謝の気持ちで、カバンのなかにある
和菓子を二袋を差し上げた。「旅は道連れ世は情け」。
和を尊ぶ宗茂公は「それでよし」といってくれるだろう。

「島六の書棚へようこそ」