じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

願わくば 花の下にて 春死なん

2010-03-25 16:21:09 | 日記
24日は彼岸明け。各地の桜花の便りが聞こえてきます。写真の見事な桜は
伊万里市の老木です。
写真をもう少し大きくしてみるには、マウス左クリックしてください。


お彼岸入りは18日でした。西行法師は辞世に
「願わくば 花の下にて春死なん その如月の 望月のころ」といっています。

私の息子と同居していた義父さまが、お彼岸のうちにはかなくなられました。
八十四歳の長寿でした。その義父様の家の傍に写真の老木があります。
「お彼岸のうち、花の盛りの中で亡くなるなんて幸せ者だ」と旦那寺の老和尚が
言葉をくださいました。

八ヵ月の闘病生活のうち、お気に入りの孫ふたりの見舞いを受けるとき
じい様は満足の様子であったそうです。
私はここに老人の理想的な家族環境を見る思いがします。
孫の通園・通学の見守り、外出のときの付き添いで、孫の成長を支えて
下さっていました。孫たちの食事の作法も身についています。
孫たちはじい様の同居に感謝しているようです。

孫ははやくも精神的成長をみせています、上の孫は足腰が弱っている祖母への
気遣いを見せるようになっていました。
じい様が楽しんで育てていた男の子は、隔世の祖父の姿をみて、人の命が絶える
意味がわかったようでした。きっとこのことが、彼のこれからに
いい影響をもたらすとおもいます。

お祖父様、孫を育てていただき有難うございます。