別役実先生が亡くなられたとの報せが入りました。残念です。
私が先生と関われたのは、30年ほど前のピッコロ演劇学校での授業でした。面白い授業でした。直接的な演劇論ではなく、人や社会との関係性を題材にされてました。犯罪心理学の観点からのお話に驚いたことを覚えています。身の丈がホワイトボードより高くて、この年代の方としては大きいなあという印象でした。事実、ピッコロ劇団の代表をされていた当時、阪急塚口の駅前で、周りの人よりも頭一つ高いのですぐ見つけることができました。
大学時代、先生の「足のある死体」を上演した時、相手役が同じセリフ(同じページ)の無限ループにはまり、間一髪音響さんに助けられたことも今となっては楽しい思い出です。不条理劇といえば別役先生でした。しかし、話されるお話は、理路整然としてわかりやすく面白かったです。不条理劇は難しいのではなく、不条理ゆえに受け入れ難いだけなのですね。 …などと思いを馳せております。ご冥福をお祈りいたします。
うちの座長は、執筆作品数で負けたくないと以前言っていました。難しいとは思いますが、少し可能性が出てきたのかな?でもね…皆さん、一度別役先生の作品(戯曲)数を数えてみてください。どういうことかわかりますから。
さて、話は変わって、今日も今日とてできる場所を探して稽古だよ!
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島上とおる