昨夜遅くに大杉漣さんの訃報を、稽古後の帰途、座長からのメールで知りました。私は直接の関わりは無かったのですが、座長(浮狼舎)はその昔、大杉さんと稽古場で並んで稽古をつけてもらったことがあるそうで、年齢、死因の病気(神原もバリバリ心臓病)ともに他人事ではないと思います。私は火曜日に録りためていた「バイプレイヤーズ」を観たとこだったのに・・・。ただただ、びっくりするばかりです。
「私が生きていることが奇跡なのか」と座長。ある意味そうかもしれません。片や九死に一生を得、機械に頼りながらも延命。片や死の間際まで収録をしていて何の前触れもなく急死。我らは兆候があっただけラッキーだったが、その差は至極僅かだ。「皆、屋根から足を滑らさないようにバランスをとってかろうじて暮らしている。屋根の上のバイオリン弾きのようなもんさ!」テビエの声が聞こえるようだ。
しかし、我らは今日も今日とて稽古です。俳優(わざおぎ)は演じてなんぼ。「大杉さんの分もがんばります」日本中の俳優(わざおぎ)がそう心の中で呟いているのではないだろうか?我らの供養は芝居をすること。演ずることが供養と信じて、今日も稽古場へ!
☆ 心よりご冥福をお祈り申し上げます