先だっての「わらわら草紙」2日目の昼公演。「らくごもの」でのことです。
いつもはつっかえないセリフで引っかかり、止まってしまいました。慌ててしまい、一緒に出ていた白峰さんと岩井君を両脇に同じ所を二巡りほどして、何とか繋ぎました。ある言葉が飛んじゃって出てこない。しかも予想していなかっただけにびっくり。
では何故登場人物である「ホームレス太郎」はびっくりしなかったのか?明らかに慌てているように見えていたでしょう。あの場合、きちんと演じていれば登場人物として驚いていたはず。なのに慌ててしまった。不覚!何が言いたいのか自分でもわからなくなった「ホームレス太郎」がそこにいれば成立したのに。俳優島上 亨が慌ててしまっただけなのである。未熟未熟未熟未熟未熟未熟!(ジョジョの敵役の感じで)
自らの生と共にある「演劇」とはかくたるものではなかったのか。顔を洗うように、飯を食うように、日常の身支度をするように演じるとはそういうことではなかったのか?目の前の出来事に驚かない日常があるだろうか。そんな予定調和の人生なんてあり得ないでしょ。たとえ「ホームレス太郎」であっても然り。ならば、「ホームレス太郎」も登場人物としてその場で驚くべきだったのだ。・・・未だにこれができない。未熟以外の何ものでもないのです(><)
しなやかでいるのは簡単じゃあないですな。セリフを間違えることが問題なのではない(勿論間違えないのが前提ですが)、役を生きていないことが問題なのだ。少なくともこの一瞬、私は、問題でしたね。・・・反省