私はTVの「必殺仕事人」が大好きでした。無責任な勧善懲悪の時代劇も好きでしたが、噓くさいながらもあるシビアなルールを持つこのドラマは別格でした。観る者を裏切るという観点からすれば、これほど意外性のあるものは、当時なかったように思います。主人公が人殺しなうえにそれでおまんま食ってるってどうよ。それは一般的に言って「悪」ですよね。では悪が主人公なのですか？いえいえ、みんなから支持されていましたよね？何で？…観たことのある方ならご存知でしょう。観たことのない方は今日は置いてきぼりにします。
人は一面からだけでは計れないものだということが、ドラマの底辺に流れているからこそ、白黒はっきりつけるラストと相まって納得できたんじゃあないんですかね。
仕事は仕事。しかし、人によってその重さ、意味、とらえ方は随分違うんじゃあないんですかね。一般論から一番遠いところにいる私が言っても何の説得力もありゃぁしませんがね。いろんな意味で私も仕事人。他人（ひと）が認めようが認めまいが関係ありません。あっしは、仕事人でさぁ。
淀川さんぽ氏を失ってから（2017/3/3他界）とういうもの、チラシを作る段になると仕事を受けていただける方がおらず、毎回困っております。昨年のデザインからはあまり飛躍せず、似たような感じでまとめているので、実質は編集作業なのですが、それがかえってデザイナーさんに頼みにくい理由でもあるのです。あまり製作費もないので…それも悩みの種。
公演は決まり、台本も着々と進むが…まだ障害が残っております。どこの劇団もそうだと思いますが、問題を抱えたまま走り続けなければならないのです。たとえ歪でも、たとえ暴走気味でも、止まればもう走れなくなるかも知れない歳になってしまった我々には、「止まる」という選択肢はないのです。皆様、ご迷惑をおかけします。これからも暴走しま～す。よろしくです(^^)
劇団すかんぽ長屋（旧ハレンチキャラメルも）の時代劇は「大いなるマンネリ」とよく言われます。確かに話の運びや、構成もどこかで見たり聞いたりしたものによく似てたりすると思います。
言うならば確信犯的マンネリです。しかし、実はそれはとてもとても些末なことなのです。重要なのは時代劇なのにどこかアングラというのが重要なのです。どれを取っても同じものはない、繰り返しはない、ということにお気づきでしょうか？同じように見えていても同じようには生きておりません。
うちの芝居を毎回、可能な限り1公演2回ご覧になるお客様がいらっしゃいます。違いを楽しんでおられるのですが、毎回、生きている人間がそこにいて、同じ台本なのに全く同じにならない。どちらがお好きですか？もちろんクオリティを下げてはいけません。しかしながら、いつ見ても同じ質感が受け取れるのと、毎回どうなるのかわからないのと（なんか変ですが）。
楽しみ方はそれぞれ。どちらがお好きですか？我々は後者ですかね。なんだかええ加減な感じですみません。不確定要素もうちの持ち味なもんで(^^;)
