神原ワールド稽古場日誌

神原ワールドが繰りひろげる劇の世界・公演のお知らせ・稽古場の模様を皆様にお届けします♡

俳優 亀岡拓次

2016-01-30 20:02:42 | 日記
 緩くってクスクス笑える、映画「俳優 亀岡拓次」を観ました。
 考えてみれば、芝居で言ったら今日は初日なんですね。今日から封切り。小劇場のようなサイズの映画館(テアトル梅田)で小劇場のような動員数(小さい館だから)。なんか親近感湧きますね。そんで中身が37歳脇役俳優のまったりした物語だったりするから、クスクス笑って、それでいて帰りは晴れ晴れとした、どことなく面白い映画でした。
 私らからすれば「あるある」がちらほら。だもんでクスクス。主人公は何があっても淡々と前進していく、これも何だか小気味よい。でクスクス。目の玉が光ってないんだよね安田顕さん。ギラギラしていないけど緊張感のある変わった役者さんです。

 よくテンションを上げてから仕事に臨む方がいます。うちの職場でも、言い方を変えれば「気合を入れて」からやるといった具合で。さすがに公演のように改まると気合を意識的に入れることもありますが、いちいち稽古で「テンション」を意識することはありません。戦場なら「よ~し戦うぞ!」とテンションを高めている間に撃たれちゃいますね。戦場では常に臨戦態勢です。テンションなんてやりながら高めりゃいいんです。高めた気になっている方が怖い。集中力って心の中を「それ」で満たせば高まるのではないでしょうか?
 バカになればいいんです。世間の皆さん、意外とバカにはなれませんよね。バカなことをしてもバカにはなれない。意外と単純。意外と難しい。喧嘩と一緒。テンション高めてからする奴いませんよ。すぐ始まっちゃう。でなきゃ負けちゃいます。今すぐに戦える自分。それも亀拓のように淡々とやっちゃう。理想ですね。俳優とは、かくありたいものです。
          
                                         
                         
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技と力と心意気

2016-01-21 17:08:33 | 日記
大衆演劇。今、日本で一番安く、エンタメなジャンルだと思われます(先日、近江飛龍劇団観ました)。
 
 勢いだけではありません、芸と技がなければ、毎日演目を変えてお客を楽しませることなど到底できないでしょう。あのエネルギーを見習わない手はありません。もちろんダメダメな一座もあったりしますが、評判の良い、客付きの良い劇団はめっちゃよろしいでぇ。いつも勉強させてもらってます

 いつも言うことですが、相手の力を見誤らないというのも才能の一つです。面白いもので、好みは主観ですが、力の判断は客観なのです。これを間違うと命取りです。皆さん肝に銘じてください。と言っても、分からない人も多いでしょうね。これを反対にしちゃう人もいます。好みを周りに合わせて(流行を意識して)、判断を好みで左右する。そんなことしてませんか?よく見て下さいね、あなたの見ているものが何なのかを。それをしっかりと見据え客観的に計れるのなら・・・もしかしたら な~んてね

 大衆演劇、いいよな~。時間ないけどまた行きたいなぁ。
 なにせ1ステ3時間ですから(1300円ぐらいで)




 
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アンダーグランド

2016-01-15 17:04:11 | 日記
 春の浮狼舎番外公演「一ツ目の森」始動しました。

 昨日の稽古から物語はスタートしました。いやぁ、私こういうの好きですねん。アンダーグランドな雰囲気。

 昨春、唐組の「透明人間」を観て久々にググッと来たのをおぼえています。言葉一つで世界が立ち上がる。信じる力が違うのよ。我々はなんであれができないのか?悔しい!

 「アングラ」ってただ変なことをするのではなく、皆が知らない新しいこと(世界)を体現することなのさ。そしてその世界を立ち上げるという、劇に最も必要な核を、シンプルかつ自然に持っている。だから好きなんです。おどろおどろしいものや、でかい声で叫ぶことではないのです。そういった側面もあるかも知れませんが、それは一側面一手法にしか過ぎません。肝心なのは自分の体現する世界を信じ切ることです。余計なものを全て削ぎ落としてしまう「アングラ」にはそれができちゃうんです。あの凝縮された密度には只ただ、脱帽です。

 意味だけではないのですよ、この世界は。意味合わせや説明ではなく、感じたものを観客に見せることが大事なのです。理屈じゃありません。だから「アングラ」を理屈で観たら沈没します。また型だけで演ったら大間抜けになります。間違っちゃ駄目ですよ 
 
 皆さん、「書を捨てよ、街に出よ」です  
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下町ロケット

2016-01-04 23:08:52 | 日記
 録りだめしていた「下町ロケット~ガウディ編」を、正月のうちに観ようと思って再生してみたら、あらま!福田君ではないかいな!
 昔、大阪の小劇場に出ていた福田転球 氏であります。「鹿殺し」に参加して、東京に行ったということは知っていました(ちょっと前に舞台中継で見かけたこともありました)。
 物語の中心である佃製作所と敵対する会社の社長(小泉孝太郎)の部下の役で出ておりました。ビックリ、ビックリ(☆▽☆)小劇場で知った俳優さんをTVで見かけると変な感じですね。勿論、どんどん第一線に出て顔が売れるのは喜ばしいことです。かつて「レボリューション」(太陽族)というお芝居で彼が演じた「青年」を見て舌を巻いたことを覚えています。達者な役者さんです。
 以前、東京に行った知人で、缶コーヒーのCMのオーディションを数十回受けてやっとワンダのCMに受かった男性がいました。その時、CMを数回見ないと彼とは気づかなかったことを覚えています。映画を観ていて、突然知り合いの女優さんがワンカット大写しになってのけ反ったこともありました。…そういえばうちの座長もデカルコ・マリーさんと映画出てたっけ。

 見知った人が、元気な姿を画面で見せてくれるのは嬉しいもんですね。私も昔なじみに舞台を観に来てほしいのですが、なかなか足を運んでもらえず残念です。芸名を付けずにやっているのも、名前を見たら気づいてもらえるかなという思いもあってのことなんですが。見つけてもらえませんね、これが。 宣伝してるんですけどねぇ
 
 「島上 亨(ハレキャラでは『とおる』)」は知られていません。知名度低いッス(><)この前、浪花グランドロマンの女優さんに小劇場の俳優として認知してもらえませんでした(スタッフやと思われたんかな?)。ここ20年ほど舞台に立たない年はなかったのに(+▽+)我ながら情けない 一から修行し直しじゃ!

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新年会

2016-01-02 22:18:02 | 日記
 明日は新年会でございます。おまけに劇団員中、座長を除けば一番の古参、庄司 勝の生誕祭なのです(本人は仕事で欠席ですが)。

 いい劇団でしょう?誕生日は祝う、旅公演に行けばついでに観光もする。忘年会はするわ、新年会はするわ、鍋クリパはするわで、節目節目で楽しむことを忘れない。それでいて1年に4公演(現状)を打っている。いいじゃないですか。(高年齢化傾向を除けば)ガンガンの劇団だぜぇ!

 時々「劇団 浮狼舎」と「神原組」と「劇団ハレンチキャラメル」の違いを聞かれることがあります。
 まず不動の「劇団 浮狼舎」(座長:神原くみ子)があり、ここをベースにして、劇団員以外の方々も参加自由な「神原組」(座長:神原くみ子)という座組形式のユニットが作られました。そして、「神原組」ではできないことをしようと、更に「劇団ハレンチキャラメル」(座長:島上とおる)という演劇集団を結成したのです。「劇団 浮狼舎」は固有の存在で、あとの二つは演りたい者だけが集まって座組する演劇集団です。どれも神原くみ子の作品世界を元に展開してゆくという点で共通しています。

 座組という形式はよく勘違いされます。皆が一同に同じ目的・条件で集まっているのであって、そこに客演は存在しません。全員同じ劇団員です。なかには経済的な事情や諸般の事情で条件を考えねばならない場合もありますが、原則、皆同じ劇団員扱いになります。その場で結成し、終われば解散。
 ですから「劇団 ハレンチキャラメル」は常時劇団員は私(島上)一人です。公演の時だけ15~20人ほどになります。大袈裟に言えば、毎回旗揚げ解散してるんですよね。しかし、それも今年で終わります(最終公演7月2日・3日in應典院)。10年目、今度は本当に解散です(><)皆さん観に来てくださいね

                                         
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