神原ワールド稽古場日誌

神原ワールドが繰りひろげる劇の世界・公演のお知らせ・稽古場の模様を皆様にお届けします♡

物語の人

2020-02-22 12:18:20 | 演劇

 物語の登場人物は実際にはおりません。しかし、それを演じる俳優はそこにおります。存在するのに本物ではない。では、偽物なのでしょうか。…偽物でもありません。本物なのです。世の俳優さんは、この事実に意外と早く行きつく方と、かなりかかって行きつく方とに分かれます。御見物(お客様)の目にする登場人物は、本当の「生きるもの」でなければならないのです。

 …とまぁ、難しい話はこれくらいにして、我らが今回の物語。

 劇団 浮狼舎の作家 神原は、おおよその流れとゴールは構想にあっても、物語を書き上げてから配役することはしません(再演を除く)。

 枠(物語)に人(俳優)を当てはめるのではなく、その人が物語を生きる姿を見て、書き進める作家なのです。何かが降りてきて猛然と書き出したかと思ったら、自分でも思わぬ方向に話が進みだしてしまい、作家自身が驚いてしまうことなどよくあります(恐山のイタコみたいな感じ)。基本は本人の特性が生かされる当て書きが多いです。だから俳優のパーソナリティが暴かれてしまうこともしばしば。今回は私も、すんげえコアな台詞を書かれてしまい、ギョギョギョなのです。是非見にいらして、どこがそうなのか当ててみてください。

 世の人は、物語なんて絵空事だとお思いでしょう。しかしそれならば、千年以上読み演じ継がれて来たシェイクスピアなどは、何故今ももて囃され、感銘を受けるのか。名作だから?いやいや、人間臭いドロドロ劇ですよ。シェイクスピアも源氏物語も結構ドロドロ。人間が生き生きと、そしてドロドロと駆け抜けている姿があるからおもろいんです。

 生きることは演じること、演じることは生きること。これが私らの普通。ですから、芝居と縁を切った自分は想像できません。自分をさらけ出しつつ、そしてそれ以上をお見せするのが私どもの仕事だと思っております。

       

 

 

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「ひなげし咲く庭で待つ」稽古快調!

2020-02-18 11:11:50 | 演劇

 16日 日曜日、全員フルメンバーで稽古できました。アクティングスペースが狭いので、立ち位置が難しいです(物理的な問題やね)。作家は、毎回サクサク台本を増やし、物語はどんどん膨らんできます。詩的な流れもあり、界隈のリアル会話ありのどんぶらこっこです。

 しかし、この話、いったい何処へ行きつくんやろ?

       

          ※うちは台本(ほん)読みをせず、いきなり立ち稽古から始めますので、

        台本持ったままなんですワ

 

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劇団 浮狼舎 第20回公演

2020-02-12 12:06:29 | 演劇

劇団 浮狼舎 第20回公演「ひなげし咲く庭で待つ」稽古快調です。作家神原はガツガツ書いてます。凄いよ~!

出演者総勢11名。信天翁では多めの人数だと思いますが、それもあって、只今舞台美術で頭を痛めております。

キャパシティが30名ちょっとだと予想されますので、今回はご予約が賢明かと存じます。

今回、座組しました女優様方にもご注目くだされ。↓ 私も頑張らにゃぁです。今日も稽古やで!

      

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今を生きる

2020-02-05 15:10:24 | 演劇

そんな映画もありましたなぁ。

今日は新作の初稽古です。「ひなげし咲く庭で待つ」という現代劇。現在、チラシ製作中、誰も中身を知りません。

一切謎です。つまり我々は今日からこの作品の人生を生きることになるのです。先回りの許されない、一寸先は闇の人生を生きることになります。えらいこっちゃ、ですわ。

役作りなどというもっともらしいこともできず、ドキドキしながら苦しみ続ける日々を送るのです。芸と才を駆使して立ち向かうしかありません。健闘を祈っていてください。皆の衆、ご覚悟召され!

 …な~んてな (^_-)-☆ 

                      

 

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慰問公演「大工の留」終演

2020-02-03 12:15:24 | 演劇

 昨日、介護施設ピースフリー東淀川にて、「大工の留」を上演させていただきました。25分ほどの落語のような時代劇です。少しはお楽しみいただけたようで、我ら一同、嬉しい限りです。

 こういった試みも今回で3年目を数えます。事の起こりは、本公演によく来てくださっていたお客様が、足を運べなくなったので、ではこちらから見ていただこうと出張公演したのが始まりでした。他の利用者さんや職員さんも一緒に楽しんでくださるのが嬉しいですね。ありがとうございます。お世話になりました。

            

 さて、今週水曜からは次回公演の稽古がスタートします。「ひなげし咲く庭で待つ」現代劇です。内容は作家の頭の中にしかありません。まだ1行もないもんで。しかしながら、公演日は3月20~22日、金土日の3日間。大阪市港区八幡町にありますTheater Cafe 信天翁(あほうどり)にて。乞うご期待!!

 

 

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