脳腫瘍の家族の交流の場 生命のメロディ 

そよかぜと申します。脳腫瘍を患ってみえるご本人を支え介護する家族のみなさんの交流が広がればと思っております。

ご本人の意思を尊重すること(2)

2009-08-07 23:42:41 | 交流
姉が大学病院の脳神経外科の診察を受けたとき、オペについてのこと、姉の病状の事正式なドクターと姉との話し合いには同席した。姉は特に同席することに異論を差し挟むこともなかった。姉を全面的に支援しようと思って、それが「サポーターとしては当たり前」という気分だった。姉の病気を理解し、支援する唯一の方策、出来ることだと思っていた。ドクターからの話を一緒に聴くことで、姉が少しでも動揺しなくてもいいようにと。姉が旅立つ前はそれが当然のことだと思っていた。姉が旅立ってしまった今もそう思うのだが、でもよく考えてみると、姉はドクターと自分の病気についてもっともっとドクターと話したかったのではないかとふと思うのである。治療を受けるのは姉自身だし、オペを受けるのも姉なのです。姉の病床にドクターはよく診察に来られて姉の好きなオペラの話などを、ドクターの立場を離れて歓談したという。姉はドクターが大好きだった。もちろん病についても話合っていただろうと想いをめぐらすことは容易である。
もちろんご本人とドクターとの話し合いに家族(サポーター)が参加することは意義はあるし、ご本人と家族が病に向き合う出発点になると思う。でもご本人としては家族を交えずにドクターと、自分の悩み、病気への不安などの本音を語る場は必要だと思ってみえるのではないだろうか?家族がいると聴きたいこともつい遠慮してしまうことにならないでしょうか?家族がいるとつい家族に心配をかけまいと、口を開くのを躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか?