長崎ぺんぎん日和

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明治安田生命J2リーグ 第22節 V·ファーレン長崎 - ザスパクサツ群馬 マッチレポ

2022-06-21 21:00:00 | V・ファーレン/ヴィヴィくん

明治安田生命J2リーグ第22節V·ファーレン長崎とザスパクサツ群馬の試合が18日にトランスコスモススタジアム長崎で開催され、長崎が2-0で勝利し3連勝としました。

長崎は松田浩監督が解任され、原田武男U-18監督が暫定的に指揮を執る1試合目。原田監督はギラヴァンツ北九州でJトップチームで指揮経験があり、U-18のサッカーの基盤も現在は松田式であることから違和感はないだろうと考えていましたが、想像以上にスムーズに試合が進んだ印象です。


まずはスタグルを。

ジャージーファームのカップソフト(ミルク)。なめらかで濃厚。アイスが美味しい季節。



先日店舗に伺ったBORDERLESS LOUNGEのレモネード。こちらも爽やかでピッチに映えます。



十兵衛のお弁当。唐揚げも売りですが、長崎は今ちょっとしたアジフライブーム。しっかり食べたいときにお弁当はありがたいです。



ヴィヴィくん。



いつものように愛想を振りまいていました。仕草などがやはり可愛いなと毎回思います。

久しぶりにJ2の試合に来て時間があったので、スタジアムのお祭り感を楽しめました。




さて試合は、長崎が前半11分に9植中、30分に11エジガル·ジュニオが決めて2-0とし、53分に24江川が一発退場するも、そのまま2点を守り切りました。



スタメンとフォーメーション。両チーム共に前節からはほとんど変えずに来ました。
長崎は連勝中にボールを保持しているときの崩しの形が出来つつある中で、効果的に得点出来るかというところ。
5試合勝ちがない群馬も得点を奪えるかが課題で、ボランチの8岩上、15風間からストロングの左サイドを使った崩しがどれだけ出来るか。



【原田監督が加えたもの】

長崎側から言えば、原田監督がこの試合のために準備した戦略が明確に2つあったかと思います。

①ボール保持における相手ペナルティエリア内への積極性(ボランチの関わり)

②守備時におけるコンパクトさ

まず①。

先制点の場面が象徴的で、左サイド23米田からのボールをボランチの13加藤大が受け、ボランチの6鍬先がポケットに侵入し、マイナスのクロスから9植中が決めています。
これまでの長崎はボランチの一方が高い位置を取ると、もう一方は上がるのを自重するようなところがあり、両方がこうして積極的に崩しに関わるのはあまりなかったように思います。
そして、ポケットに侵入出来たことも奏功しました。このエリアは守備側がボールとマークする相手を同一視するのが困難になるため、守りにくいとされるエリア。U-18においても原田監督はここに侵入するのを重視しているので、狙った形なのだろうと思います。6鍬先も後ろから飛び出しているので、群馬も捕まえにくかったという状況。

先制点の直前の11エジガルの決定機もビルドアップから13加藤大がターンで前を向いてから生まれたもので、この時間帯は特にボランチの関わりが効果的に働いたと言えます。


そして②。

群馬はボールを持つと3バック化します。長崎の4-4-2ブロックの中にボールを入れて攻略したいところですが、長崎は前からプレッシングに行くことはあまりなく、中央のゾーンでブロックを縦横にコンパクトに保った守備。
松田監督時代の長崎は相手が3バックでビルドアップする場合、3バックのサイドの選手にボールが入ったときには同サイドのサイドハーフが前に出てアプローチするパターンが仕込まれていたと思います。この試合で言えば、群馬の17山中にボールが入ったときは長崎は22奥田が前にアプローチするという具合です。
しかし、この試合はそれをせず、後ろのスペースを消すことを選択。群馬のボランチを長崎の2トップと2ボランチでサンドし、群馬の前の5枚を長崎の中盤4枚とDF4枚でサンドするようなイメージ。
そうする理由は、少なくとも群馬の3バックはあまり繋ぐのが得意なタイプではないということから放置し、いいボールを蹴れるボランチ(特に8岩上)を消すことと、4-4のライン間にボールを入れさせないことを優先したということでしょうか。
群馬のストロングである左サイドの30山根と7加藤のところを抑える意味もあったかと思います。
そういう、相手の良さを消すことをまず優先したことで、どちらかといえば群馬にボールを持たせて奪ってショートカウンターを繰り出すような流れになったかと思います。

それでも長崎はボールを持てば前述のような積極性でゴールに迫れていたので、「守っている」印象はあまりありませんでした。

原田監督になってプラスの面が出たと感じたのはそのあたりでしょうか。



【退場と群馬の修正】
30分に24江川のロングフィードから11エジガルが追加点。これは11エジガルの個の強さと、群馬の連携ミスから生まれたものですが、結果的に長崎にとっては大きな2点目となりました。

後半は群馬がやや修正。11深堀を投入してシンプルに長崎のDFラインの背後を狙い始めます。前半はそれがなかったので長崎は守りやすかったはず。53分の24江川退場も11深堀の裏抜けから決定機という場面をファウルで止めてしまったのが一発退場となりました。ファウルが悪質かどうかは関係なく、決定機阻止のファウルはレッドカードとなります。
しかし、これも長崎の逆境にはなり得ず。群馬は後ろでボールが持てていても、やはりセンターバックが繋げるタイプではないのか、ダブルボランチが下がって組み立てるため、後ろに重い状態。
何度か11深堀への裏へのボールが通ってコーナーキックに繋げるなど、群馬のチャンスになりますが、長崎の守備に綻びは生まれず。
いいボールを裏に蹴れる8岩上の交代と、長崎が徐々にラインを下げるに伴い、群馬の裏攻撃は消え、サイドからのクロスに移行していきます。

長崎も防戦一方ではなく、75分前後には途中出場の18山崎を起点にエリア内に侵入し、19澤田が決定機を迎える場面も。

そのまま2-0で終了。



【雑感】
長崎は1人少ない状態でありながら、選手たちからは自信のようなものも感じて、これは連勝によるものなのか、監督交代により何か肩の荷がおりた部分があったのか。そんな試合でした。

一方で、群馬も5試合勝利がない状況もあってか、長崎にとって怖い場面をあまり作り出せず。


原田監督が長崎を率いるのはあと2試合(天皇杯FC東京戦、リーグ秋田戦)。このまま内容と結果を継続して、カリーレ新監督の初陣(7/2リーグ甲府戦)に繋げられれば成功と言えそう。

個人的にも武男さん応援してます!