・「小正月」です。
・この日子供のころはお正月の松飾りを広場に持ち寄って、高く積み上がった小山に火をつけて燃やし、餅を焼いたり、さつま芋を焼いたり。焼け残った竹の棒を三々五々持って農家へ行って、なぁりもうせ、なりもうせ~、と歌いながら庭を叩きまわります、お礼にお餅やお金を貰った、楽しかった!、お正月の終わりの日が1月15日でした、懐かしく思いだします。
「 どんど焼どんどと雪の降りにけり ・一茶 」
村はその後「村が町へ、町は市」に吸収合併され、高速道路が村を横切り、田畑や雑木林が無くなり、開発が進んで、住宅団地などが次々と出来て、農家も少なくなり、この催しは時代の変化と共になくなったのではないかと思います。確かめようにも親しかった子供のころの友人は、70年も80年も過ぎ去ったいま、もう誰も居なくなりました。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」(室生犀星)を思います。