序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

第38回公演「美代松物語」物語紹介3

2019-12-11 16:38:36 | 舞台写真
第三場 老松が抱える問題の一番の大きいものは時江自身にありました。 老舗料亭の娘であり、抱えの芸者として育ってきた時江には、先祖から受け継いだ他とは違うという強烈なプライドがありました。 そのプライドが現実を見る目を曇らせているのでした。 時江 「これはどういったカラクリだい」 寛治 「ですから、女将さんが保証人になっていた木山商店が自己破産したんですよ。それで、あそこが借りていた金融会社の債 . . . 本文を読む