「日ごろは、京都市立病院の運営に多大な御理解、御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。」で始まる京都市保健福祉局の文書が出されました。
おそらく、約18年後までの京都市立病院の運営を左右するPFI事業の第一歩となる出来事です。
平成21年5月付の保健福祉局文書には「市立病院整備運営事業の一般競争入札参加資格の確認結果について」の表題で、以下の記述がされています。
「市立病院整備運営事業につきましては、PFI法に基づく特定事業として実施するもので、事業者を選定するに当たり、本年2月6日に入札告示を行いましたが、入札参加表明を行う事業者がなかったため、4月16日に再入札の告示を行いました。
5月15日から同月21日までの間に、入札参加表明の受付を行ったところ、ワタキューセイモアグループから入札参加表明がありました。
入札参加表明と同時に提出された入札参加資格確認申請書に基づき、入札参加資格の審査を行った結果、同グループが入札参加資格を有することを確認し、5月26日、同グループの代表者であるワタキューセイモア株式会社に対して、その旨を通知しましたので、ご報告致します。
今後、次のスケジュールで事業者を選定し、平成22年1月下旬の特別目的会社(SPC)との事業契約締結及び平成25年4月の新館での診療開始を目指してまいります。
今後の主な日程
入札 平成21年 8月19日
落札者決定 平成21年10月上旬
事業契約締結 平成22年 1月下旬
新館での診療開始 平成25年 4月(当初予定どおり)
ワタキューセイモアグループの構成
代表者 ワタキューセイモア㈱ 京都府綴喜郡井手町 全体マネジメント
構成員 三菱商事㈱ 東京都千代田区 全体マネジメント
同上 ㈱麻生 福岡県飯塚市 全体マネジメント
主要協力企業 鹿島建設㈱ 東京都港区 設計・建設
同上 ㈱山下設計 東京都中央区 工事監理
同上 ㈱ニチイ学館 東京都千代田区 医療事務
同上 ㈱コモサ 北九州市小倉北区 医療事務
同上 ㈱日本ホスピタルサービス東京都千代田区 調達
以上が、「入札参加資格確認結果」のお知らせ文書です。
予想されたとおり三菱グループ系の企業が入り、「スーパーゼネコン」建設会社とともに、現職総理大臣の麻生グループが参入するという、非常に「豪華」な企業名が並んでいます。
これにより、8月に行われる一般競争入札は、1グループのみとなる事が決定しました。
今後、PFI及びワタキューセイモアグループで構成されるSPC参入予定グループについての問題点を掲載していきます。
京都市ホームページ(6月15日掲載)
(以上 つづく)