MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

シモーヌ フランスに最も愛された政治家

2024-04-20 05:05:38 | 洋画
そうなんです、ふだんの私なら絶対手を出そうはずもない映画
4月のリリース作の員数合わせのためとセットレンタルににするための両方の方便のために
そしてただ単に4月リリースだってだけでレンタルしてきたものの、なんと140分もある長尺の映画だった
 
そう全く東洋人の私には名前も知らない政治家さん
女性が議会政治の場には日本同様受け入れられなかったんよフランスでも
現在の日本以上に政治の世界は男社会だったみたいですフランスは・・・
そんな中で1974年フランス議会で男性人の強烈な反対意見と対立しつつフランス国内における中絶法を成立させ
さらにEUとしてヨーロッパ諸国が一つの経済圏を構成したEU義会で1979年に女性銀初の欧州議会議長に選出されたシモーヌ・ヴェイユの伝記映画である。
 
晩年のシモーヌが自分の波乱に富んだ人生を振り返って自伝を書こうと決意し
記憶の赴くままに思い出を
そうなんです一応そういうことでこの作品シモーヌの回想形式です綴られる伝記映画ですが
記憶の思い出を断片的に思い出した時制で描くから彼女の思い出には時制に沿ってるわけではありませんから
この映画結構時制があちらこちらと前後して飛びまくりなすので
こっちもしっかり見てないと・・・
という映画で
 
晩年過去を回想するシモーヌ
十代から三十代にかけてアウシュビッツの収容所に送られたシモーヌ
そして四十代の先に書いたフランス議会で中絶法を成立させ、欧州議会議長に推挙される政治家としてのシモーヌ
と三人の女優さんがそれぞれの年代のシモーヌを演じている作品だった
 
中でも十代のアウシュビッツに送られそこで暮らすユダヤ人
そうなんですねこれもこの映画で初めて知ったんですがシモーヌは同化ユダヤ人としてフランスの中流家庭で育った人で
同化ユダヤ人とはユダヤ教から離れ、居住地の文化や社会に同化したユダヤ人ということで生まれも育ちもフランスだったために国籍はフランスなんですね
 
でも結局はナチスによってユダヤ人として収容所送りになり、そこでの残酷極まりない想像を絶する経験が政治家シモーヌの根幹を形成していった風に映画は作られていました
 
東洋人のわたしには未知のというか初めて名前を知る人物というか女性政治家さんですが
このような波乱万丈の人生を送ってこられた彼女の人生は映画になるような波乱万丈なドラマはやっぱ収容所時代なのよね
そこいらは見てでやっぱ辛いものがある。
そんな映画でした・・・
 
2022年製作、フランス映画
オリヴィエ・ダアン脚本・監督作品
出演:エルザ・ジルベルスタイン、レベッカ・マルデール、オリヴィエ・グルメ、エロディ・ブシェーズ、ジュディット・シュムラ
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女殺し屋 牝犬

2024-04-19 20:08:11 | 邦画
ここきてレンタルに新しいリリースもなく、って事で朝の記事に関しての投稿は22日まで予約で埋まっているからそれでなんとか考えるとして
いわゆる昭和の日本映画の興行形態同様に
ここのブログもいわゆる夜に更新する作品っていうかプログラムピクチャー的な言い方するとBムービー
すなわちシスタームービー的な作品なんですが、こちらに関してはその日更新とか予約で埋めてる日もあったりと流動的になっておりまして
 
そんな中未見の山で見つけたのがこの作品
どうやら2019年の10月あたりに、日本映画専門チャンネルの“蔵出し名画座”の枠で拾っておいたものらしく
女賭博師シリーズで大映の救世主となった江波杏子さんを主演に“女賭博師シリーズ”のほかに何かないかってシリーズの最中に作られたのがこの“女殺し屋”モノだったようで
女賭博師を和服で決めていたのとは対照的に
ごらんのようにビキニと洋装で売り出そうって魂胆の作品だったようですが・・・
この作品売れなかったのか併映は安田道代さんの「女左膳 濡れ燕片手斬り」と言う事で
大映もちっとばかり屋台骨が傾いてきたのかなんか大蔵貢の新東宝作品みたくエロイーズ路線で行こうって腹が見え見え
 
まぁ確かにこの二本立てなら私ならエロくなくても見に行きたくなるようなプログラムではありますが(ガーリーアクション好きですからねぇある意味垂涎)
って事でなんとこれは正座してみなくちゃって言う感じでもありますが
 
普段は小料理屋の女将の江波さん、その裏の顔はなんと凄腕の殺し屋って言う設定
三島雅夫演じる政府中枢の金権政治家がその裏金と利権の実態を知ってる人物が6億の保釈金で保釈されて出てきて
そのメモを公表されたら現政権から自分の政治生命まで危ないと金集めさせてる企業社長である高橋昌也にその男石山健二郎の殺害をほのめかし
高橋は三島から5000万で請負
南原宏治演じるヤクザの組長に殺しの依頼を3000万で依頼
そこから江波さんに1000万で殺しの依頼が舞い込んできて・・・
 
いや面白いですね上意が下達するに従ってマージンとっていくんですね
まぁそこで依頼を受けた江波さんが殺しの道具として長針を砥ぐシーンで
ふとそうなんの脈絡もなく大映では市川雷蔵で「ある殺し屋」と「ある殺し屋の鍵」って言う作品があったなぁ
って思いつつ見てたんですよ
 
見終わって調べていたら、この作品なんと「ある殺し屋の鍵」の焼き直し作品だったんですね
ちゃんとオープニングクレジットでも原作藤原審爾とクレジットされており
さらに脚本は「ある殺し屋の鍵」と同じ小滝光郎さん
そうなんと原作『消される男』が主人公を男と女に変えて2年後のまだ映画化権が残ってる間にリメイクされていたとはねぇ
 
江波さんが見事に依頼された仕事を終えて自分を殺しにかかった連中を今度はヤクザの親分→会社社長→政治家と黒幕は誰かって探りつつ復讐を果たしていくと言う
よくできてる作品
なんですがこの作品未パッケージ作品なんですよね
 
ホント映画って記憶のどこかになんらかのモノが残ってるんですね
あの針砥ぐシーンで雷蔵さんの映画を思い出すんですからねぇ
 
1969年製作、日本映画、大映作品
小滝光郎脚本、井上芳夫監督作品
出演:江波杏子、赤座美代子、高橋昌也、南原宏治、三島雅夫、石山健二郎、上野山功一、大川努、笠原玲子、目黒幸子、早野寿郎
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ガール・ピクチャー

2024-04-19 05:05:23 | 洋画未公開
今月も下手したらレンタル作品の新作が枯渇するかもしれません
なぜなら中旬にほとんどリリース作品がないというのがその理由
ということで
アルバトロスからリリースされたこのようなフィンランド製のが女子三人の青春の日々をただただちょこっと切り取って描いて見せる作品まで
そうこう言った作品も結構苦手でして普通なら敬遠ですよね自分としては

クールなミンミとキュートなロンコのJK二人、それぞれ性格は違ってもお互いを理解し合う親友同士
二人は、放課後の空いた時間にスムージースタンドでアルバイト
ミンミは母子家庭だったものが母親が再婚して年の離れた弟も生まれて家からは疎遠になって友達やパーティを渡り歩く毎日
今日も体育の時間に他の生徒と喧嘩してしまうものの
 
偶然フィギュアの世界選手権に登録されそうなJKエマと出会い
なんと恋愛関係に陥る
エマ自身もちょうどフィギュア選手として将来に不安を抱えてある意味スランプ状態で
他の何かにすがりたかった時期で二人の仲は急接近
 
またロンコは恋愛やセックスに関しては色々と耳年増になってるものの実戦に至っていないもんだから
今日も一番の色男とベッドインはするもののマニュアル通りの要求をして男に逃げられる始末
 
そんな三人の女性が普通に日常を暮らす中でフラストレーションがたまっていきミンミはバイト先で暴れて警察沙汰
母親のお迎えも来ない中で意地を通して母親との疎遠関係を解消してゆく
 
ロンコはバイト先で声をかけてきた青年とマニュアルではない本心でのおつきあいに成功して初体験をしてみせる
 
エマもコーチとのわだかまりもお互いに本音をぶつけてなんとフリーで点数を挽回して世界選手権に合格する
エマ役の女優さんはきっちりとお顔も見せて3回転ジャンプしてたりで実際にご本人がスケーティングしていましたねぇ
 
ただ映画はタイトルロールではカラフルなビスタサイズでしたが
本編ではなんとそれが額縁スタイルのスタンダードサイズになって
エンドロールで再びビスタになるのですが
何かそこいらに意図があったのでしょうが
わたしには全くと言っていいほど読めませんでした
 
様々な悩みを抱える少女3人の日常を描いただけの青春ドラマでした。
 
2022年製作、フィンランド映画
アッリ・ハーパサロ監督作品
出演:アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レノイ
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新宿狼(ウルフ)

2024-04-18 20:08:40 | Vシネマ
日本映画専門チャンネルが「映画 氷室蓮司」の公開を記念して
公開日前日の4月11日に“日本統一劇場SP  4.12 映画『氷室蓮司』公開記念祭!”として映画のメイキングとか日テレの連続ドラマ「日本統一 関東編」のノーカット版やら本宮泰風さんと山口祥行さんのオールイン製作の共演任侠Vシネマ3本を連続OAした三本のVシネマのうちの一本でしてこの特集の最後の作品
いや見てて思ったんですが、もう「日本統一」に出演してる方々総出演って言っても
亜紗美姐さんだけ圏外でしたが
私個人的には亜紗美姐さんは推しの1人だった女優さん
まだまだいけるといううちに潔く芸能界からFOされてしまわれてしまいました。
 
この企画番組として先に見た「修羅の掟」と「武闘派 」と同じ林克美が脚本を書いて昭和40年代宿の歌舞伎町で伝説の喧嘩師との呼ばれたトレビのトシこと吉野正利の生涯を小沢仁志で演じた作品
ということで完全にジャケット通りの小沢仁志さんの映画に
地方から男をあげたい男で生きたいと宿にやってきた若者に本宮泰風、山口祥行の2人
いわゆる愚連隊なんですよね、それが当時歌舞伎町を預かっていた誠直也演じる組長になぜか可愛がられ
かつ、同じようの愚連隊連中をその腕力で治めていくうちに誠直也から杯を受けて
一家一門の組員となるものの
喧嘩だけでからっきしシノギがダメな小沢さんはヤクに手を出していき
ヤク中になるものの
そこから立ち直る姿を描いた2012年の作品ですが
先の二本がオールインでの作品なんですが
 
多分にこのトレビのトシにはモデルとなる人物がいて
その傘下組員へのこう言った作品の商売ってことからミュージアム作品となってるんですね

まぁこう言った作品は「日本統一」ではありませんが小沢仁志、本宮泰風に山口祥行の3人が居ればVシネは成立するって言うことと
ホントこれは神羅万象さんをナレーションに使ってることとか、もうどこから見てもな作品で
この作品の延長線上で企画されたのが「日本統一」じゃないだろうかって思わされる作品
そんな作品にご自慢の肉体美とアクション女優の姿を隠して小沢仁志さんに尽くす妻役に亜紗美姐さん
もう完ぺきに言うことなしの作品でした
 
そしてなんと許可どりして歌舞伎町でのオールロケ作品だったのね
歌舞伎町のシンボルであるランドマーク的なものは全て画面に入れ込むものの
時代設定が昭和40年代って事で
平成を映し込むわけにいかない撮影には苦労の後が見えるようで・・・

2012年製作、日本Vシネマ、「新宿狼」製作委員会作品
林克美脚本、山本芳久監督作品
出演:小沢仁志、本宮泰風、山口祥行、亜紗美、勝矢、Koji、猪瀬孔明、森羅万象、木村圭作、松田優、岡崎二朗、誠直也
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ファミリー・ディナー

2024-04-18 05:05:15 | 洋画
これって劇場公開された作品だったのね
そしてこれもまた「PIGGY ピギー 」同様に太っちょのヒロインのヨーロピアンホラー映画ですが
こちらはもうジャケットの惹句見てもなんとなく分かると思いますが、カニバリズム作品。
たしかにカニバリズムではあるのですが、そこにイースターという宗教的行事が絡んでるので東洋人のわたしにはなんでそうなるの?の疑問の方が先に立っちゃって
結局意味もわからぬまま
そしてゆるいっていうか全然ホラーっぽくない作品でした。
ある意味私自身が消化不良だったとも言える作品だった

そこにいくまで一応伏線もきちんと張っていてラストの伏線回収だけはお見事と言える作品だったかな
こちらのヒロインはデブはデブでも料理研究家というか食文化研究家であり、別かれた夫の姉の娘であるデブっちょヒロインが
自己の体型を気にして叔母んとこにダイエット指南にイースター休暇を利用して泊まりに来るが引っ込み思案のために目的を言い出し兼ねている
 
この叔母さんは今はヒロインの従兄弟と別の男と家庭を持ってるっていう不思議な親族関係になるんだかならないんだか
そんな中で映画自体は週日に章分けされてて月曜日に訪問してイースター休暇全部使いたかったんだけど最初に金曜までよって釘刺されてもなんも言えんヒロイン
いとこにはデブデブって言われれるし
初日はおばさん得意の料理でもてなしてもらえるが叔母夫婦はイースターってことで断食で、いとこには大量の料理を振る舞う
 
ダイエット始めたヒロインも二日目から食事制限されて断食状態の中で大量の料理を食させられる従兄弟くん
って一人にあんだけ食事作ってあとは捨てるだけってSDGsに全く反した作品だなぁって見てましたが
何せ田舎の山の中、食料はある程度自給自足ですから従兄弟と旦那とヒロインの三人で狩りにいき従兄弟がウサギをライフルで撃つもののあたりどころが悪かったのかウサギは虫の息
 
おじさんは“早く楽にさせてやるのが狩りの鉄則だ”ってナイフを従兄弟に渡すが彼は臆して何もできない
見かねたヒロインがくびきして息の根を絶ってあげる
これが伏線

全編に渡って叔母のクラウディアが不穏な雰囲気を醸し出しているのはホラー映画の鉄則ですが、こといろいろと息子に対しての過保護がエスカレートしていくとこがこの映画の肝でしたかねぇ
それに比して体型から来るのかヒロインがこれまたグズでして自分を表に出せないでいるのが対象的でした
 
イースター前に従兄弟とこの家を出ようと約束していたのに従兄弟に裏切られて勝手に出て行かれ取り残されたヒロインはグズグズとイースターまで居残り
イースターの晩餐に出された肉をみんなで食するんですが
この肉実は・・・の肉でして
 
それがわかったヒロインはこの家からの脱出を試みるっていうクライマックスでの叔母夫婦との攻防戦で
いわゆる逃げるために腹を数カ所刺したおじさんが虫の息の苦しさからヒロインにライフルを渡すんですが
彼女はそれを拒否ったとこでFOしてのエンドクレジット
そう狩った者の定め獲物は楽にしてやれってことを拒否してるんですねデブヒロインちゃんは
ここの伏線回収は見事で感心してしまいました。
 
全体的にホラーホラーしてる作品ではありませんしヒロインのグズグズな性格とかおじさんのこれまた悪に徹し切れてない感じとか
ある意味ゆるゆるな作品でした。
 
2022年製作、オーストリア映画
ペーター・ヘングル脚本・監督作品
出演:ピア・ヒアツェッガー、ニーナ・カトライン、ミヒャエル・ピンク、アレクサンダー・スラデック
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氷室蓮司 ~日本統一~ 1

2024-04-17 20:00:19 | 漫画
私はふだんコミックっていうか漫画も劇画(・・・死語?)もアニメも見ませんというか、読みませんが
実は今回の「氷室蓮司」映画化に関してビジュアルブックが販売されてることを知り
それを買いに行こうと
そうある意味マニアックなのか人気なのか地元の本屋(三省堂さんなんですが)に置いて無くて
 
こう言った場合予約はしない人でして
新宿まで買いにって電車に乗ったらなんと
今作の映画を『ヤングチャンピオン』が連載漫画にしていてその第一巻が秋田書店から単行本としてはつばいされてたことの車内ポスター見て
漫画本もついでに購入してきました
今日日漫画本一冊税込で700円以上するのね
私が知ってる時代のマンガ本は半額の350円くらいだったんだけどね
 
まぁ映画の辻裕之監督の脚本をそのまんまコミカライズしてるのと
一応登場人物たちのキャラもよく知ってるので
漫画苦手とは言いつつも
すんなり漫画の世界観に入っていけました・・・・
そりゃそうだよね漫画家が絵コンテ書いて一冊の本にしてしまったって感じだもんね
 
今回台湾マフィアの黒龍幇が、昔氷室がたった1人で統一し俠和会傘下にした沖縄の組織が分裂したのに乗じてヤクネタを沖縄に持ち込み
それを氷室と田村とその配下の沖縄出身の翁長とガチンコで黒龍幇を沖縄から排除したことから
悠太の誘拐が始まったことがわかりますし
氷室さんが家族から籍を抜いた訳もしっかりと説明されておりましたねぇ
 
そして氷室がたった1人で台湾に向かったのかもきちんとわかることに・・・
そして台湾では爆弾テロと悠太との絡みの中で氷室さんが台湾警察に捕まるところと
悠太が捕らえられてると思われるビルの爆破でto be continued 
 
映画「氷室蓮司」は2時間の尺の本編ですから、DVDとしてリリースされる時もここで前後編との二部作に未公開部分も入るのかな
それとも劇場公開作品として一本の作品としてリリースされるのか・・・
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アナログ

2024-04-17 05:05:07 | 邦画
個人的に恋愛映画は、そう特に日本映画の恋愛映画は完全に苦手で避けて通るのが常ですが
なんとここきて今月のブログアップに4月新作のリリース数が不足かもってこととセットレンタルにする作品もなくてで
店頭でジャケットを手に取ったのが運の尽き
なんとビートたけしさんが原作の恋愛小説だっていうのと
監督がタカハタ秀太さん、もうこれが決め手でしょ
ここ最近でもどっかに書いておりますが私昔ハロヲタでして、その原点のASAYANのディレクターが高畑秀太さん
ってことでまぁ二宮クンは置いといても波瑠さんなら見てもいいかなって
 
そんなこんなで一応日本映画を積極的に見ていこうという企画にも乗っかっての視聴でしたが
原作がビートたけしさんということで、基本プロットは完全に使い古されてきた日本映画の恋愛映画の枠にきっちりと収まっており
最終的には観客をしっかりと泣かせに来る映画だったのね
さらにセリフとして“僕だけ夕立”とか寄席に関してのセリフとかがあったりで
そこはたけしさんやなぁって見てて
見終わって調べたら脚本が港岳彦さんっていうのでこれまたびっくり
港さんの作品は「私の奴隷になりなさい 」のエロチック大作とか様々なエロチックOVとかの作品でしか見たことなくて
こんな純愛映画の脚色もできるんだって改めて・・・
 
先に書いたように純愛ストーリ映画としては実に手垢のついたシノプシスでしかないわけで・・・っていうのもラスト恋人を病気とか不治の病とかへ持っていくのは昭和のプログラムピクチャーの常套手段でもあったわけで
戦後ではあるものの昭和を平成令和と合わせてもそれ以上に長く生きてこられたたけしさんにしてみれば、エンタメ作品として結構刷り込まれてきてるプロットでもあったんでしょうね
ってことで令和やゆとり世代って言われてる輩と違って昭和の男はこう言った落としかたには泣けんのよね。逆にそうきたかって楽しませてもらいました・・・

劇中では波瑠さんがスマホを持たない主義の人という設定になってて
二宮君との逢瀬は二人の出会ったピアノっていう喫茶店で毎木曜日に会うという約束だけ
ですから相手が突然何か起きても連絡が来ないから待ちぼうけ
なんでお互い連絡手段を持たないままこう言った関係に発展していくっていうのも一つのドラマではあるのですが
それをどうのこうのとは言いませんが ピアノという喫茶店のマスターが2人に好意的であるという関係が見える中で
突発的に今日は行けないっ
と喫茶店に電話するでしょ普通なら、携帯やスマホのない昭和はそうだよあらゆる手段で連絡入れるようにしていたぜ
先程の喫茶店への電話連絡とか駅での待ち合わせでも各駅に伝言板なるものがあった時代でしたよね
 
そんな時代を反映して映画ではなんと糸電話で愛を告白させてみたりと色々手法を凝らしてくれていましたが
そこまでちょっとイラってしつつ喫茶店に伝言入れろやってみていたものの
それをしてしまうと
オチの自動車事故っていうプロットが生きてこないっていうことが判明したときに
なるほどうまく帳尻あわせてきやがったなぁって思わされた。
これもたけしさんの意図だったのかなぁ
原作相変わらず読まないからねぇそこはわかんねぇけどもう
 
ある意味この作品って純愛物語って私書きましたが
この映画の根本は連絡手段のつかない男女のすれ違いを描いてるってことからすればこのすれ違いコンセプトの基本は昭和日本のメロドラマですよね(韓流メロドラマのドロドログチャグチャとは根本的に違うんです)
 
波瑠さんでお腹いっぱいにさせてもらった映画でしたが
主人公の悪友を演じた桐谷健太、浜野謙太のWケンタが設け役の映画でもあったなぁ
 
2023年製作、日本映画、「アナログ」製作委員会作品
ビートたけし原作、港岳彦脚本、タカハタ秀太監督作品
出演:二宮和也、波瑠、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎、坂井真紀、筒井真理子、宮川大輔、佐津川愛美、鈴木浩介、板谷由夏、高橋惠子、リリー・フランキー
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武闘派

2024-04-16 20:08:27 | Vシネマ
日本映画専門チャンネルが「映画 氷室蓮司」の公開を記念して
公開日前日の4月11日に“日本統一劇場SP  4.12 映画『氷室蓮司』公開記念祭!”として映画のメイキングとか日テレの連続ドラマ「日本統一 関東編」のノーカット版やら本宮泰風さんと山口祥行さんのオールイン製作の共演任侠Vシネマ3本を連続OAした三本のVシネマのうちの一本
 
先に「修羅の掟」という作品を見ましたが、なんとこの作品も監督に浅生マサヒロ、脚本林克美、そして本宮&山口コンビニ加えて小沢和義さんが
っていうか中野裕斗、松田優に古井栄一とスタッフキャストがモロかぶり
さらにオールインでのリリースも一月違いということでして
オールイン製作の任侠Vシネがいかに隆盛をきわめていたかがそれだけで伺いしれるんですが
 
まぁ先に見た「修羅のか掟」もそうではあったんですが、この作品の根底に流れているのは暴対法と暴排法の施行がオールインにとっても反社への大量セールスへの道が閉ざされた時期で
作品を通して暴対法暴排法への嘆き節が聞こえてくる内容になってるんですね
いわゆる仮名だ現役親分の立身出世を描いて組織構成員に確実に売れたって言う販路が作品制作側にも暴排法に抵触することとなり
こう言ったVシネマの製作が急速に萎んできたときになんと起死回生の如く現れたのが「日本東一」シリーズであったわけで
本宮・山口のバディ感にBLのが臭いを嗅ぎつけたのが任侠女子たちであり
 
レンタル店に足を運ばずに配信で好きな時に好きなだけ楽しめることもあってのブームでしたし
私にとっても任侠ドラマの灯が消えずにいることには感謝したい
そんな本宮・山口のバディムービーの原点を今回まだ二本目だけども日本映画専門チャンネルとしては厳選してきてるのかな
そんな感じを抱かせるこの作品でしたが意外や意外監督は浅生マサヒロさんなのね
 
千葉の田舎のヤクザ組織が暴対法でしのぎも看板も生業につかざるを得ず
末端の部屋住み組員はヤクザで肩で風を切って歩けもしない
これじゃ渡世人になった意味もないってことで
肩で風切ることに決めて勝手にしのぎを始めた2人
 
そんな時に10年振りに和義さんが演じる若頭の山崎が務所から帰ってきて彼らよりも激しい動きをはじめたことによって鯨井組は二分されていく
クソ組長は逃げ出すことで組長代行の松田優さんと和義グループとが対立
和義グループでいい目を見ていた2人だったが組側についての攻防戦の果てに
組長は死に松田代行も・・・
あとに残った本宮が組を継ぎ
って言う流れを本宮泰風のナレーションでつづった作品
なんのポリシーもない作品ですが見てる分には時間を忘れていられるし
本宮山口2人のバディ原点を見られる作品となってる
 
やっぱ永倉大輔さんはいい役者さんやねぇ
 
2012年製作、日本Vシネマ、コンセプトフィルム作品
林克美脚本、浅生マサヒロ監督作品
出演:本宮泰風、山口祥行、永倉大輔、古井榮一、木村圭作、松田優、淳平、倉見誠、中野裕斗、小沢和義
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オクス駅お化け

2024-04-16 05:05:15 | 韓国映画
一応韓国で作られた映画ですのでここのブログでのジャンル分けは韓国映画にしておきますが
脚本には高橋洋さんと韓国のイ・ソヨンさんの他にになんとJホラーの代名詞と言ってもいい白石晃士監督が加わってっていうか
なんと松竹ODS事業室が加わることで韓日合作映画としてホラー作品を誕生させました
っていうか韓国も意地でしょうか日本人俳優が出演してる映画でもクレジットはハングルで表記するほどの国ですから
会社ロゴは別としてクレジットは”松竹“表記にせずに英字表記で妥協したようですね
 
ここんとこ新たにJホラーのか面白さに目覚めた私が韓国ホラーとJホラーが合体してどんな化学反応が起きるのかっていう楽しみで見たいなぁって思っていても私の利用してるGEOさんでは一本しか導入されておらずTSUTAYAは本屋と共に閉店しちゃうし
でGEOさんではいつもレンタル中でようやっとレンタルすることができました。
 
いやこれは韓国ホラーでは無いような内容(相変わらずのオヤジギャグでスマソ)でしたね
ここらは完全に高橋洋さんのJホラーテイストだったかな
まぁ私が食わず嫌いである要因となってる音と映像でのお化け屋敷的な驚かしの表現で終始するホラー映画の王道ではあるものの
いわゆるオチの見事さは完全に私が好きなオチでしたし、このオチで完全にカタルシスが得られるわけで
これはもうムナクソではなくスッキリ爽快なオチになっていて
っていうかオチは完全に読めたし絶対韓国人では考えられないくらいのスッキリ爽快なオチでしたし
このオチだけでこの作品見てきてよかったなぁって思える作品だった
 
けどシノプシスの元ネタは日本で戦時中に実際にあった事件を元にしていたんですね
ある意味残酷で怨念がたまるのはわかる気がする
ってことでオチのスッキリなカタルシスに比して基本プロット自体は完全胸クソでしかなかったなぁ
ただ80分という短尺ででもあるのか実に重たい胸クソなシノプシスですが映画としては実にライト感覚に作っていたのね
韓国映画特有の風土が国民性がねちっこく重たい韓国特有のドログチャな雰囲気の韓国ホラー映画も好きですが
こう言ったライト感性のホラーはオチがやっぱ全てでしてねぇ
この感覚は日本人でないと作れないオチなんでしょうね、
 
そう、胸クソなんだけどもこう言った爽快にカタルシスの得られるオチが好きになって、ここきてJホラーにハマったのが私ですからねぇ
十分に楽しめた作品でした。
 
2022年製作、韓国・日本合作映画(日本公開作品)、松竹配給
高橋洋、イ・ソヨン、白石晃士(協力)脚本、チョン・ヨンギ監督作品
出演:キム・ボラ、キム・ジェヒョン、シン・ソユル
コメント (2)
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博徒仁義 盃

2024-04-15 20:08:03 | 邦画
日本映画専門チャンネルで“氷室蓮司公開記念”番組を見てる中で
この作品の予告があって敢えて 12日に拾わせてもらった作品
というのもこの作品VHSでは一応パッケージ化されたものの
東映さんではDVDとしては未パッケージ作品で、こう言った機会を逃すと配信してないわたしには永遠に見られない作品となってしまうわけでして・・・
 
一応調べたら1970年8月28日〜9月9日東映系劇場公開作品で、「(秘)セックス恐怖症」が併映ということでメインプログラム作品だったのね
菅原文太さんの主演映画で正調東映着流し任侠路線作品して
いわゆる主人公が一家のために務所に入ってる間に、兄弟分だった男が一家のシマを狙っている叔父貴におタメごかしに二代目に祭り上げられて
務所帰りの主人公との対立軸を作り一家とシマをのっとろうっていう
いつものパターン化された任侠映画の枠から外れてない作品
 
こう言った代わり映えしないプロットでも当時の観客は毎週劇場に足を運んでいたんでしょうね
文太兄さんもようやっと東映で日の目を見て一本立ちしてお客さんを呼べる存在感を示し始めた時代のこう言った作品に大量出演を果たして芸を磨いていき
深作さんとの「仁義なき戦い」で名優の地位を得る過程での一本
 
プロット的には代わり映えはしないものの助演の若富さんがなんとクリカラモンモンを背負った牧師さんの役所で
最後の道行でのお供
そして道行同道の台詞が十字架に向かって“逆縁ながら盃を返させさせてもらいます”の若富さんに対して、文太さんは“地獄の道案内させていもらいます”
そうですよね道行シーンでは文太さんの歌う主題歌が流れますが
佐伯清さんとしてはこの映画では道行シーンが一つの見せ場となってる「昭和残侠伝」とは違いますからねぇ
見てるこっちの気分高揚にはならないのね
 
遠藤辰夫さんの憎たらしい演技に比してアラカンさんにどこか精彩が感じられなかったのは気のせいだったのか演技だったのか
っていうか男優陣も女優陣もそれなりにバリュー感のある役者さんが出てるのに
どこかB級感の拭えない作品であったかなぁ
 
1970年製作、日本映画、東映作品
佐伯清監督作品
出演:菅原文太、待田京介、伊吹吾郎、工藤明子、武原英子、時美沙、遠藤辰雄、楠本健二、沢淑子、南風夕子、沼田曜一、関山耕司、潮健児、阿波地大輔、嵐寛寿郎、若山富三郎
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