MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

やくざ番外地 抹殺

2024-04-21 20:08:52 | 邦画
昨日見た「やくざ番外地」の第二弾、再び丹波哲郎大先生の主演映画ではあるが、
日活映画でありながら日活の芯になる俳優が出てないって昨日書いたんですが、今作にはきちんと渡哲也さんが出演されておりますが
もうここいら辺では日活にガタが来てる時代ですからねぇ
渡哲也さんが出演されててもなんと今作は“日本アカデミープロダクション”への外注作品でして日活配給作品となっておりまして
丹波、渡のお二人の脇を固めておられるのは日活組からは葉山良二さんのみ、そしてなんと中丸忠雄さんと言う善玉組に
悪玉に植村謙二郎、小林重四郎そして前作に続いて永山一夫と言う布陣で本当に外人部隊で作られた作品
 
オープニングは植村謙二郎を会長とした関西の銀誠会が関東に進出しする行きがけの駄賃として小田原の弱小組織を壊滅した
そこに渡演じる若頭が務所から出てきて遅かりし由良助ってことで高倉みゆき(まだ生きておられたんですね大蔵貢の愛人さん)演じる病身の姐さんを看病しつつ銀誠会に殴り込みを掛けて会長に手傷を負わせて逃げ回る渡さんが・・・
 
銀誠会は東京進出を目論見関東同心会の中枢である小林重四郎の横浜の組織を懐柔して
川崎の丹波大先生の組と小競り合いをさせて内部分裂を画策して東京進出を狙ってくる
そこで苦労するのが関東同心会の二代目代貸の葉山良二と川崎の丹波大先生の代貸の中丸忠雄の2人が疑心暗鬼に苛まれつつ銀誠会連合に振り回されてゆく姿を延々と見せてくれるだけで
組長の丹波大先生と渡さんとはなぜか義兄弟って寸法で
 
葉山、中丸両氏と山本耕一二代目同心会の会長がそれぞれ銀誠会によって死んだ事で
ようやっと丹波大先生が動くって言う
その丹波大先生にくっついて大団円でも立ち回りを見せてくれるのが渡さん
 
これまた一応日活ニューアクションに反するような完全主役の2人もクライマックスで憤死する滅びの美学の作品だったかな
 
丘みつ子さんがちょい役で渡さんのバシタ役でワンシーンのみ出演されてるものの
前作の山本陽子さん的なヒロインの全くいない作品でしたねぇ
丹波大先生もほとんど動かないし
七回忌の葬儀場は「日本侠客伝斬り込み」で主人公の高倉健がテキヤとして商売する事になる舞台となっていた新宿の太宗寺でロケされていたのね
なおこの高倉健の作品「日本侠客伝 斬り込み」は日活で高橋英樹さん主演でマキノ雅弘監督が「牡丹と竜」としてセルフリメイクしています。
 
1969年製作、日本映画、日本アカデミープロダクション作品、日活配給
山崎巌脚本、柳瀬観監督作品
出演:丹波哲郎、中丸忠雄、葉山良二、有沢正子、高倉みゆき、安城由貴、丘みつ子、山本彩記子、植村謙二郎、永山一夫、山本耕一、小林重四郎、相原昇、福岡正剛、永島浩、雪丘恵介、玉井謙介、北九州男、渡哲也
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人生は、美しい

2024-04-21 05:05:27 | 韓国映画
多分に韓国の恋愛映画か人生謳歌映画だと思ってレンタル
そう一応韓国映画はリリースされて手に入るものは見るようにしておりますし
輸入会社はインド映画を筆頭にアジア映画に強いTWINさんですからねぇ
 
いや驚いたオープニングは普通に始まってヒロインがバスを乗り間違えて降りたところが
青春時代に今の旦那さんと同調割引で映画デートを重ねた劇場の前ってことで
いきなり歌い踊り出し周りの通行人窓どり出す
そうこの映画なんと韓国製のミュージカル映画だったのね
 
そしてシノプシスはこのヒロインっても40代後半の人妻で、この日病院です検査結果を聞きに行くって言う大事な日なのに・・・
ってことで旦那さんが1人で聞いた件だ結果は末期肺癌で余命二月
風雲垂れ込む映画の始まりかって思わせといて、なんと内容に敢えてそぐわないように明るい楽曲で歌い踊るミュージカル映画で人生というか人間謳歌の作品でしたが
韓国映画もしっかりと泣かせに持っていくんですね
 
旦那さんは典型的な奥さんに全てを任せ切ってる男性
奥さんがいなければ何もできないんだけど一応関白ポーズさえ崩さない造形の人物
さらに思春期真っただ中の生意気盛りな息子と娘。
そんな家族をまとめていたのが平凡な専業主婦のセヨン。
そりゃ突然の余命宣告に激しく動揺したものの
何かが切れたのかセヨンは、自身のおそらく最後となる誕生日プレゼントに、
高校時代の初恋相手との再会を生きてる間にしたいことの筆頭にあげて
 
夫と一緒に探しに行ってほしいということで
そんな人探し旅行の間に夫婦の出会いと結婚に至った物語が語られていく寸法
ヒロインのJK役の女優さんがかなりの美人さんでしたねぇ
 
苦労の果てにようやっと探し当てた初恋の彼はすでに事故死しており
妹さんから話を聞いたらどうにも噛み合わない
ってことで彼が好きだった相手はセヨンの友人だったって言うオチ
 
そんな妻に夫は生前葬を最後のプレゼントとしていたんですね
ミュージカルはわたしは大丈夫ですから楽しんで見てちょっぴり泣かせられた作品でした
 
韓国映画の懐の深さを見せつけられた作品でした
 
2022年製作、韓国映画(日本公開作品)
チェ・グッキ監督作品
出演:リュ・スンリョン、ヨム・ジョンア、パク・セワン、オン・ソンウ、シム・ダルギ、ハ・ヒョンサン、キム・ダイン、チョン・ムソン、パク・ヨンギュ、キム・ヘオク、シン・シネ、キム・ジョンス、コ・チャンソク、ヨム・ヘラン、キム・ソニョン、リュ・ヒョンギョン
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