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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

PIGGY ピギー

2024-03-17 05:05:29 | 洋画
今月もキチキチな新作リリース状態が見えてきておりまして
一応計算上ではなんとかなりそうなんだけど
私の通ってるGEOさんが導入してない作品があったら即OUTって言う計算ですから
私はデブ専ではないので見ようか見まいか迷っているってことはできませんから一応レンタル先からGEOさんに返却されてきてたのでセットレンタルの一本に組み入れてきました。
 
ってか意外と捻りの効いた作品でじつに面白く拝見させてもらいました、自分の好みでないっていうことを優先してたら傑作を見逃すところだったし
おデブさんのお顔見たら可愛いっていうよりは美形に見えたんでこれもプラスに作用したのかもしれませんねぇ
 
要はデブって事でいじめられてた少女っていうかJKですから思春期真っ盛りなお年のヒロイン
誰もいないシエスタ(一応スペイン映画ですから)の時間帯を見計らってプールに泳ぎに行ったら
なんといじめっこたちに溺れさせられかけ、着ていたものまで盗られてビキニのまま帰宅せねばならなくなっての帰宅途中で
件のいじめっこたちが見知らぬ男に拉致されて車からタスケを求めるのを見てバイバイの手を振って見ぬふりして帰宅しちゃうのね
 
なんとその夜少女たちは帰宅せず、プール監視員はプールの水底から他殺死体で発見され
ヒロインがプールで何か見なかったかって警察に疑われたりするんですが
ヒロインは三猿を決め込むんですね
後でわかるんですが三猿決め込んだ理由は実は怖かったから
そして犯人はなぜかこのヒロインに好意を抱いているという
ある意味ねじれ構造で映画は進んでいき
 
ついに一人の少女の死体が発見されるはで、荷物持ってかれたから父親の携帯で位置情報探りながらヒロインは荷物を探す
ここいら警察の捜索と荷物を探すヒロインと犯人との隠れんぼ的な交錯がとでもスリリングでして面白さを助長させる演出でしたが
頑なに口を閉ざすヒロインはなんと犯人に捕まるものの、実際には何にもされない
逆に生きてる二人のいじめっ子に仕返ししてもいいいようなことまで言われる
 
最終的にはヒロインはやっぱ正しい娘であって、正義感も強い子である事をきっちりと見せてくれるんですが
その前に犯人の銃で捕まってぶら下げられてるいじめっ子を猟銃で撃つんですね
こっちは散弾かなんかで腹に穴が空いて向こう側が見えたり、頭部が吹っ飛んだりの映像を期待しちまったぜ
ここでこっちの期待は見事に外される
冒頭にこのヒロイン銃の名手でウサギ狩の名人であることがセリフで語られていた事を思い出させてくれる伏線回収にはやられました。
 
このヒロインのお母ちゃんに途中イラってさせられるものの
ちゃんと娘想いの親であることも確りと見せてくれてたり
じつに丁寧にシノプシスを組み立ててる作品でしたねぇ
 
見終わって調べていたらこの作品はもともとはカルロタ・ペレダ監督が2018年にヒロインがいじめっこたちが拉致された車を手を振って見送るとこまでの短編映画として、なんと全世界300以上の国際映画祭に出品して、フォルケ賞やゴヤ賞など90以上の賞に輝いた作品に後半部分をさらに付け加えて撮影して長編商業映画として完成させた作品だったんですね
知らんかったわ
 
2023年製作、スペイン映画
カルロタ・ペレダ脚本・監督作品
出演:ラウラ・ガラン、カルメン・マチ、リチャード・ホームズ、ピラール・カストロ

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2 コメント

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こんにちは! (ヒロ之)
2024-03-17 15:46:02
コメントありがとうございました。
今月の目玉となる映画はこれだな、とTOPに予告編を貼った位に、期待しておりましたが、物の見事な伏線回収にはやられた、といった思いが一番強く生まれました。
もしかして殺人鬼と仲良くなるのか、とか、いじめっ子を見殺しにしたままなのかそれとも殺人鬼と一緒になって復讐するのかとか、そういう予想を尽く裏切ってくる話の転がり方が凄く良かったです。
コンプレックスであろう体形を包み隠さず作品に活かし、観客の視線を釘付けにさせた女優さんも素晴らしかったですよね~。
ヒロ之さん、こんばんは (morkohsonimap)
2024-03-18 01:52:38
コメントありがとうございました。
短編もうあそこで終わってるってなるとイジメ日本関してのアイロニー的な作品としていうことになっていたんですね
長編はさらにその皮肉を裏返して見せるという凝った作りになっててさらに監督さんの進化が見られていましたねぇ
それがあの銃撃だけで表す見事さには感服しました。
そしてデブっちょさんの女優魂がすごかった

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