“.9.11テロ犠牲者の命を、ドル換算した男がいた”
っていうDVDジャケットの惹句に惹かれて視聴した作品
なんと”.バットマン“役者のマイケル・キートンが
アメリカを襲った未曾有の大惨事9.11テロの発生直後、約7000人ものテロ被害者と遺族に補償金を分配する国家的な大事業。このプログラムを束ねる弁護士ケン・ファインバーグを演じているのだった
彼の命の計算は実に単純で?映画のオープニングで彼は大学の授業でその算出方法をきっちりと生徒達に教えていた
その算出方法は血の通い用のない人間の社会的的地位と生涯獲得賃金から算出されるもので
例えば“会社役員55歳、 年収75万ドル扶養家族3人の男性には補償金1420万ドル”
“皿洗い25歳、年収2.300ドル扶養家族4人の男性には35万ドル”
“皿洗い25歳、年収2.300ドル扶養家族4人の男性には35万ドル”
そこには合理的で矛盾のない補償のように見えるし結構単純にかつ機械的に人の命の値段が換算できてしまうが
被害者は誰の命も平等であり、それぞれ抱えている問題もまた個別に違ってるはずだと納得できないわけで
大統領に大見得きってみた手前確実にこの計算式は被害者達に受け入れられないっていうことを映画の前半で見せといて
個別に被害者に向き合うキートンたちのチームスタッフたちがそれぞれの遺族と向き合って行く姿を後半で描くことで
それぞれの個人の問題を解決する方向に被害者の会の教授から教わって個別に解決する話し合いの方向に持っていって
なんとか被害者の会の90%セントの賛同を得てこの補償基金プログラムは2年後に成功を見るのだった
っていうかパパブッシュから子ブッシュと大統領も代替わりしたりする中で
無償で働く人々もすごいが
このシステムはなんと9.11だけでなく、その後のアメリカ国内での無差別銃撃事件とか様々のテロ事件での被害者救済資金に機能しているようですね。
まぁアクション映画とちがって映像的に派手ではないし
被害者それぞれの個人的な問題がサンプル的に浮き彫りになること以外に
これって言った山場もない二時間強の作品なんですが、それなりに見応えがある作品でしたねぇ
前に観た日本映画の「赦し」でも日本でも被害者救済資金っていうのが給付されてることを知りましたが
っていうかそんな基金とかあることも知らないで普通にここまで何事もなく生活してこられた幸せを噛み締めることが一番ですよね
2019年製作、アメリカ映画
マイケル・キートン製作・出演、サラ・コランジェロ監督作品
マイケル・キートン製作・出演、サラ・コランジェロ監督作品
出演:スタンリー・トゥッチ、エイミー・ライアン、テイト・ドノヴァン、タリア・バルサム、ローラ・ベナンティ、マーク・マロン
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