
城戸禮原作の大衆小説『日本拳銃無宿』を原作にして作られた赤木圭一郎主演の“拳銃無頼帖シリーズ”の第二弾です
四日市オールロケで作られた作品ですが赤木圭一郎さんは前作の抜き打ちの竜から、ヤクザの殺し屋丈二に変更されており
一応相方の宍戸錠さんも今作ではただの五郎っていうことで

前作が60年のみ2月公開だったのに今作が5月公開と結構間を開けずに制作してるんですね日活側も
さらに女優陣が浅丘ルリ子さんお一人だったものが五郎に絡む白木マリさんと杉山俊夫と絡むなんと吉永さゆりさんが新人枠で日活映画初出演初キスシーンのおまけまで
そして男優陣も赤木・宍戸の他に二谷英明さんまで出演させるという
いかに赤木を日活が大事に売り出して行こうっていう意図が丸見えな作品だったと言えるのだが
なんとも監督は前作の野口博志さんでしたが
脚本が松浦健朗さんんでしたのでなんともこう言った作品としては宍戸、赤木の掛け合いのシーンがじつに固くて重い
これはセリフのやりとりに問題があるようでいかにもアドリブさえも効かないような硬質なものとなってて
その硬質さが作品全体を覆っており
一つの小さな町で二組のやくざが対立しておりその間に立つ男が・・・
まさに黒澤明の「用心棒」的プロットでありながらその域にもう達していないという有様でして
まさに黒澤明の「用心棒」的プロットでありながらその域にもう達していないという有様でして
お話としても映画としてもメリハリの欠けた作品となっていたのがじつに残念
まぁ宍戸錠さんをこのシリーズを通して入れ込むとというコンセプトが作品を面白くさせるというよりかは逆に枷にしてしまっていた気がしてならないし
錠さん自体も帽子の首紐を鼻の下にかけて頬に入れたシリコンを強調されていましたが
これもある意味マイナスに働いたような気がしてならない
1960年製作、日本映画、日活作品
野口博志監督作品
出演:赤木圭一郎、浅丘ルリ子、二谷英明、宍戸錠、白木マリ、藤村有弘、菅井一郎、高品格、吉永小百合、杉山俊夫、雪丘恵介、長弘、柳瀬志郎、玉井謙介、嵯峨善兵
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