CSの衛星劇場で拾った作品
野村芳太郎特集の一環での一本だそうですですが
なんと1975年の作品、日活がロマンポルノに移行して日活の俳優陣が皆さん他社に移られて
東映さんがどうしても任侠路線役者として高橋英樹さんを欲しがり、なんとか一本だけ主演作品を作られたんですが
高橋さんは東映専属とならずにこの時期TV時代劇に移行されており、松竹さんで数本作品それも時代劇をものされたようですが
そんな高橋英樹さん唯一の松竹現代劇、それもなんと刑事役というかなりな異色作品
共演には秋吉久美子さん、そしてのちに盟友中尾彬さんの奥様になられる池波志乃さんと濡れ場まで演じてる作品
ちょっと驚い他のはなんと35mmのスタンダード作品だったこと
この時代邦画各社の作品のほとんどがシネスコサイズであるのにスタンダードって?
見てて気付いたんですがほぼ新宿と明大前での現地ロケで撮られてる作品でしてほぼカメラは俳優さんを追っかけてのロケいわゆる現場でのゲリラロケってことで
見てて気付いたんですがほぼ新宿と明大前での現地ロケで撮られてる作品でしてほぼカメラは俳優さんを追っかけてのロケいわゆる現場でのゲリラロケってことで
ハンディカメラでの撮影だったことで据置のカメラでは撮影不可だったってことで
必然スタンダードサイズにもならざるを得なかったって
ことですか
75年というともう 50年も前のお話。なんと明大前に止まる京王線の車両が東急同様にグリーンだったのね
そして駅員さんが改札してる時代だったのね
そんな昭和のいわゆる高度経済成長を背景にしても人々はその恩恵に預かれる人と預かれない人がいたってことで
『昭和枯れすすき』という歌謡曲が巷では流行していたんですね
その歌詞とはそぐわない兄と妹さんとのお話なんですが、
結城昌治さんの『やくざな妹』を原作にして、ある種異常な兄と妹との兄弟愛を描いた作品で新藤兼人さんが脚色して野村芳太郎さんがメガフォンを取られた作品
面白いというよりかはなぜか魅入ってしまう作品といった方が正しいような作品ですか
不思議と本当に惹きつけられてしまうんですよね
刑事の兄もある意味妹との2人かた寄せ合って生きてきてますからねぇ
早くに両親亡くしてここまで2人で生きてきたからでしょうか、一歩間違えれば兄弟愛が男女の愛になってててもおかしくないっていうような関係をギリギリ踏ん張ってるって言うような・・・
そんな関係性の中で妹を散々弄んできてる金持ちのボンボンとヤクザのお兄さん
そのやくざの死体が発見された現場には金持ちのボンボンから妹が貰ったネックレスが落ちていた・・・
生硬な高橋英樹と直情的な秋吉久美子の2人の演技がぶつかってある意味生々しい兄妹の兄弟愛の作品が出来上がったと言っても過言でない作品だったと言える
生硬な高橋英樹と直情的な秋吉久美子の2人の演技がぶつかってある意味生々しい兄妹の兄弟愛の作品が出来上がったと言っても過言でない作品だったと言える
1975年製作、日本映画、松竹作品
新藤兼人脚本、野村芳太郎監督作品
出演:高橋英樹、秋吉久美子、下絛アトム、松橋登、伊佐山ひろ子、 池波志乃、稲葉義男、丹古母鬼馬二、ひし美ゆり子、山谷初男、江角英明、 浜田寅彦、成瀬昌彦、穂積隆信、長島隆一山本清、城戸卓、鈴木瑞穂