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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

夜明けまでバス停で

2023-08-21 20:08:21 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で購入しておいた作品
ようやっと未見の山から救出されたようですね
っていうのもこの作品実は実際にジャケットにあるように
ホームレスになって幡ヶ谷のバス停で寝泊まりしていた女性が無意味に撲殺されたと言う事件をモチーフにして作られた作品ということで
結末の悲劇そして今そこに行き着くまでのどうにも社会にハブられた女性の人生を描いてるんだろうと思い込んでて
買ってたのはいいけどここまで見ないでいたんでしたが
 
実際の事件をモチーフってことで事件を描いたわけでなくオリジナル作品になっていたので悲惨な気分にならないエンディングに救われた気がする
ホームレスになるっていうのは、決して自分と遠くかけ離れた存在ではなく、ごく身近に、そして今誰の身にも起こりうるんだって言うことを知らしめられた事は否めませんが、みんなそこには至る前にっても踏ん張って生きていることも事実な訳なんですねということか。

一応この作品はコロナ禍の真っ最中にに撮られた作品という事で、人生の転落を描くのにこんなタイムリーなパンデミックはないという事でプロットにコロナ禍は大きく絡んできます
居酒屋のチェーン店で住み込みのパートをしていた主人公はコロナ禍で仕事と住む場所を一気に失い、給料も振り込まれず、さらに故郷では兄から親の介護費の援助の要請もあり、あっという間に金欠
日中はキャリーバッグを引きずり職探ししつつ食い物屋関係のゴミ箱漁って食い残しの残飯漁ったり、夜はバス停のベンチで眠る生活となるしホームレス仲間と仲良くなっていく
そんなホームレス連中に根岸季衣、柄本明に下元史郎さん
ホームレスになる前の居酒屋チェーンの同僚には何とルビー・モレノさんがいたり片岡礼子さんとかお懐かしい顔ぶれに雇われ店長としてお初の大西礼芳さん
主人公をさらに取り巻く人物に筒井真理子さん
さらにチェーン店のオーナーボンボンに三浦貴大というパワハラセクハラのステレオタイプの嫌なやつ
そして時代を反映してインフルエンサーとして柄本佑さんが柄本親子共演でしたねぇ

人の持ってる矜恃のせいか知り合いに助けも求めないから、気がつけばホームレス生活へと転落してる主人公
働く意欲があるにもかかわらず、ホームレスとなってしまう現代の歪な社会構造
それに人々を気づかせるにはと何と三里塚闘争で爆弾作っていた柄本明さんと現代にも目を覚まさせようと爆弾作り都庁に仕掛ける主人公
でも・・・

主人公が寝てるバス停でレンガを振りあげる犯人に声を出して見せたのは店長を辞めてきた大西礼芳さん、何とGPSで位置を割り出しあわやに出会したのである、これはさりげない伏線の回収でもありましたねぇ
不穏なあのオープニングのおかげで、ラストどうなるかと思ったら
最後の板谷さんのセリフにニンマリ

エンドクレジットの合間に国会議事堂の爆破CG
っていうか自主規制だ自粛を促す故安倍さんの自粛発令映像も流れてくるんですね
 
2022年製作、日本映画、「夜明けまでバス停で」製作員会作品
高橋伴明監督作品
出演:板谷由夏、大西礼芳、三浦貴大、松浦祐也、ルビー・モレノ、片岡礼子、土居志央梨、あめくみちこ、幕雄仁、鈴木秀人、長尾和宏、柄本佑、下元史朗、筒井真理子、根岸季衣、柄本明

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