日本映画専門チャンネルの今月の“蔵出し名画座”の一本、ようやっと捕まえることができました。
1963年製作の大映作品、増村保造監督の未パッケージで
現在ではミニシアターの増村保造特集でしか上映されない作品をきちんと“蔵出し”としてOAしてくれるのが嬉しい
いわゆるシスタームービーなんでしょうが中村鴈治郎にミヤコ蝶々が脇を締めて、本郷功次郎に藤巻潤をのびのびと演技させてるものの
お話の芯となるのは本郷ですが、どこか精彩が感じられなく、藤巻潤が伸び伸びと演技してるのがいいし
いつもはニヒルな悪役でしかない千波丈太郎が完全儲け役でしたねぇ
東京のヤクザ組織に親分を敵対組織の奸計によって親分を逮捕され、組が解散して行き場をなくした末端組員の本郷、藤巻、千波のチンピラ三人が
本郷の父親のドサまわり劇団を遺産として受け継いだことから
金なし一座だし三人はど素人って言うことで
元歌舞伎役者の鴈治郎さんに演技の基礎を学びなんとか一座でドサまわりに励むが
ある地方で金が尽きて千波は元姐さんんから言われてた敵対親分に一矢報いたいっていうのを実行し100万稼いでくるものの、あっというまに御用となってしまう
そんな中で本郷は土地の名士の病院の一人娘と恋仲になり
土地の権力者の弁護士で代議士と一座が反目し合うことに・・・
二人はむりくり別れさせられた身の上を芝居にして嫌がらせ弁護士に対抗していくって言うお話を
二人はむりくり別れさせられた身の上を芝居にして嫌がらせ弁護士に対抗していくって言うお話を
なんだろうこの映画実に生き生きとした演出と若い役者たちのワイ雑な演技力で一気に見せてくれた作品
見てるうちに映画に惹きつけられてしまうのは増村の縁出力なんだろうな
こんなシノップスだと東映だとカタルシスはドスでつけるんでしょうけども
大映さんですから芝居でカタヲをつけるというプロットが良かったかなぁ新鮮で
とにかく大映さんの作品ですが映画に勢いを感じる作品
1963年製作、日本映画、大映作品
増村保造共同脚本・監督作品
出演:本郷功次郎、藤巻潤、千波丈太郎、三条江梨子、弓恵子、大辻司郎、当銀長次郎、大川修、中村是好、中村鴈治郎、浜田ゆう子、ミヤコ蝶々、宮川和子、穂高のり子
