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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

あばずれ

2022-10-03 22:00:00 | ピンク映画
前月9月に拾えなかった日本映画専門チャンネルの蔵出し名画座でOAされた
ピンク映画の巨匠渡辺護監督の初監督作品
実はプリントが消失しており、渡辺自身、同作のセルフリメイクとして「少女縄化粧」(1979年)、「変態SEX 私とろける」(1980年)の二作品をものしてるものの
ピンク映画を200本以上監督し2013年にこの世を去られた。
しかし神戸の映画館で16mmの60分短縮版が発見され
この短縮版が今回日本映画専門チャンネルでOAされてる作品
元版が焼失してる現在ですが、この初期ピンク映画をなんと早朝7時台とかにOAする勇気がすごいと思ってたら
 
OAに際して映倫さんの再審を受けてなんとPG -12のレイティングだったんですね
なら濡れ場が数回あっても朝時間のOAは可能ですよね
ってまぁ時代が時代と言ってしまうのもアレですがほんとよくまぁバストトップを見せないように上手に撮っていたんですねぇ
って感心してしまいます。
 
お話としては、父が貰った後妻さんによって父の財産と命と自分の純潔までをも蹂躙されたJKのは復讐劇
なんと三上於菟吉の時代小説「雪之丞変化」の時代設定を現代に置き換えた作品だったようですね
1965年っていう事でピンクもパートカラーとかで観客動員力を五社とは別格で観客の動員をしていた時代の作品を
時代的にPG−12のレイティングになるとはいえ
時代的にこれでもいまみたいにAVもPCもない時代の男性諸氏はこれで股間を熱くしてたって
ある意味古き良き時代というべきか
 
って事で二人の女優さん自体全く知らない女優さんだし男優さんも全く知らん人ですが
演技がしっかりしているんで、食えないながら芝居にしがみついていた演技者たち遠集めて安くピンク映画も創世記ですから作っていたってわかるなぁ
 
1965年って言う言うことでオリンピックのは翌年ですから
羽田のモノレールは走っていたんですねぇ
でも線路周りはまだなんもねぇなぁ
時代が見える映画っていいですね
 
1965年製作、日本ピンク映画、扇プロダクション作品、新東宝配給
渡辺護監督作品
出演:飛鳥公子、左京未知子、黒木純一郎、天野良一、千田啓介、喜田ひろみ、高橋治、石田洋伍
 
和泉
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博奕打ち

2022-10-03 16:51:17 | 邦画
東映チャンネルでは今月から鶴田御大の「博奕打ち」シリーズ全10作の何回目かの連続放送が始まりますが
さすらいのブロガーである私もブログに全作上げているわけで背徳ないので
ちょうどいい機会なので今回あげてみようかと
そんなわけで2日のお昼にOAされた第一作のこの作品の録画視聴ですが

 
小沢茂弘監督は鶴田御大と制作してきていた「博徒」から始まる“博徒”シリーズの第四作として制作したのですが
いわゆる今ではコンプライアンスの問題ではなく反社の排除を目的とした法改正の元暴力団排除法のは問題から完全無理なんですが
まだ昭和だったこの時代は撮影所には色々所作とかしきたりとかを教えてもらったり
フィルムコミッションとかなかった関係から
ロケ地でのスムーズな撮影のはために反社の人との接点が多かった時代ですから
 
いわゆる賭場での博奕シーンに大勢の方々がエキストラや作法等で出演されてからでしょうか
この何回か出てくる賭博シーンの緊張感って見てるこっちにひしひし東映伝わってくるのが観客に受けたっていうことからか
なんと”博徒“シリーズが“博奕打ち”シリーズに転換されて“博奕打ち”シリーズの第一作となったようです。
 
ほとんど賭場のシーンばっかで対立するヤクザは新興やくざではありません
河津清三郎も金看板の親分らしさを見せてゴリ押しするようなとこもなく
実質無理難題ゴリ押しするのは代貸勤める若山富三郎さん
この日時代はまだまだ悪側で自己主張されていた時代
この作品の後「極道」で主役に踊り出し独自にコメディチックな演技で見事に主役として開花させたんですね
この作品でもちっこい丸メガネかけて暴力振るう時にいちいち外すという細かい演技を見せてくれてましたねぇ
 
この映画で目立つのは今でいうところのギャンブル依存症の楼閣主人山城新伍ちゃんと
鶴田御大と本引きで一歩も譲らぬ勝負師の小池朝雄さんですかねぇ
新伍ちゃんで映画は回っていき
彼によって人が死に主人公の指が飛び、桜町弘子さんに橘ますみさんたちは上海に売られていき
鶴田御大の舎弟である待田京介までも命を落とす
っていうか小池朝雄までも・・・
 
殴り込みへの道行はありませんし派手な殴り込みではないものの
実に娯楽映画としては面白い作品でした。
 
1967年製作、日本映画、東映作品
小沢茂弘共同脚本・監督作品
出演:鶴田浩二、待田京介、小池朝雄、若山富三郎、河津清三郎、河野秋武、山城新伍、小倉康子、桜町弘子、橘ますみ、芦屋雁之助、芦屋小雁、藤山寛美、名和宏
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