500年前、孫悟空は天界で大暴れして太上老君の八卦炉を破壊!飛び出した炎"三昧真火"は地上を焼き、翠雲山近くの芭蕉村にも降り注いだが芭蕉洞の鉄扇公主(羅刹女)により村は守られたものの、その代わりに鉄扇公主が宿した牛魔王との間の子供が鉄扇公主のお腹の中で三昧真火の影響を強く受け、誕生したのが聖嬰大王こと紅孩児だった。
って言うイントロで始まるこの作品
なんと鉄扇公主を演じているのは「Miss.デンジャラス」や「Miss.リベンジ 」でガーリーアクションを堪能させてくれてたシュー・トントンさん
なんと『西遊記』の映画にも数本違う役で出演されてたようで・・・
さて、今作はそんな火を扱える紅孩児が母親である鉄扇公主の誕生日に贈り物をしようと
食えば永遠の命を得られると言う得を積まれた三蔵法師をさらって誕生プレゼントにしようってしたことから孫悟空と戦う羽目になると言うお話で
『西遊記』にあるお話の映画化でしたが
邦題がすごいですね。元は猿である孫悟空を”モンキーキング“っていう英語読み下しのカタカナ表記は今風でいいけれど、火を扱える紅孩児を漢字字面からでしょうかまさかの“レッドボーイ”にしてるのは・・・噴飯物の邦題だったかなぁ
どっちかって言ったら“ファイアーボーイ”の方が当たっているように思うんだけどね
しかし今作の三蔵法師とその一行の役者さんに魅力がなく
逆にレッドボーイ側に魅力がある役者陣っていうのはいかがなものかと
この紅孩児は実は村で悟空に恨みを持つ蒼狼怪に嘘で固めた口車で騙されていたこととか
牛魔王の浮気とか鉄扇公主は母として紅孩児の命を守るために火山の爆発を1人防いでいたりっていう細かいプロットとか
さらに三蔵法師の活躍もあったり
そして物事を収めるために天界に悟空が行って、観音菩薩に謝ったりとで、この紅孩児は観音菩薩にあづけられて後に善財童子となるっていうお話を中国映画界お得意のCGとVFXで一編のファンタジー映画に仕上げている作品
『西遊記』はこう言った技術をフル活用して映画化するにはじつにふさわしい中国古典なんですねって改めて・・・
202年製作、中国映画(日本未公開作品)
チェン・シオン監督作品
出演:シュー・トントン、チ・ハホ、ホイ・シウホン、リー・ヤン、ホアン・スー、ウー・シャオロン
