父親的生活

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爆発

2009-04-10 17:41:37 | 出産・育児

桜島ではありません(笑)

先日の年間で一番大きなヤマの仕事が終わりましたというエントリの一番最後の行

”気分転換に大きな買い物でも考えているところ”

で、爆発しています。

溜まりにたまった欲望が爆発し、カードがうなりを上げています(涙)。「何かあったの??」って嫁さんもびっくりするくらいの爆発で、ここ2週間で片手超えました。

買ったアイテムは徐々にアップして(又はさりげなく写して)公開の予定です。

毎日、毎日宅急便が届くので、すっかり配達のおじさんの顔を覚えてしまったと嫁さんに言われました・・・・


野菜工場と新規就農 2

2009-04-04 10:19:00 | 出産・育児

先日ニュースで国会議員が自衛隊施設を使って農業訓練をという提案があったとニュースで見た。キャスターも「若者の中にも就農希望者が多い為」と言っていた。確かに新規就農希望者は結構いる。

有田でやっている”みかんの会”は生産者との取り組みの中で新規就農者を受け入れる事がある。新規就農を受け入れるにも裏付け(定期的な収入、社会保険などの保証)は必要で、産地の生産者は後継者育成のために新規就農者を入れたくてもこのあたりにネックがあったりするからだ。ここ数年でも片手ちょっとの新規就農者の世話をしたり、みかんの会に在籍させたりしているが、実際に今もって農業に従事している確立は20%程度ではないだろうか。

就農つまり”農業”は普通の就職とは違う部分が沢山ある。勿論、希望者の心構え一つなのかも知れないが、農業にはのんびりしたイメージや、自然と向き合うイメージがあるのでは無いだろうか。晴耕雨読的な生活をイメージして就農を希望する人間は沢山いる。

しかし、晴耕雨読はつまり収入も晴入雨無となるわけで、そこの理解が難しい。それに意外と農業はハードルが高い。特に農地取得に関しては中々大変である。

和歌山県でも新規就農者を受け入れようと色々な取り組みをしているが、農地取得となると突然トーンダウンする。特に有田地区(みかん)や南部地区(うめ)等は逆に新規お断り的な雰囲気すら漂う。なぜか・・・

良く考えてみたい。例えばめがね販売が有名な商店街があったとしよう。その商店街で大通りに面した一等地があったとする、そこに眼鏡屋さんを新規に始めるとしよう、通りから少し入った所で長く営業している眼鏡屋さんがあったらどういう反応をするだろうか・・・

更にその眼鏡屋さんが商店街の役員をされていて新規商店の認可に権利を持っていたら・・・

和歌山県でも過疎が急激に進む地区では喜んで受け入れてくれるのだが、ブランド産地はそうは行かない。よしんば土地があったとしても、条件の良い土地は地元の元気な生産者が手に入れて、新規就農者は不便な悪い土地があてがわれがちである。

競争原理だったら当然なのだろう。

産地での農業はある意味個人商店の集合体だ。ましてや人口が減少し食品が余っている日本ではどうやって収穫量を減らすかの方が大切かも知れない。だから、国や県が進めてくれた様に新規就農したのに、余り地方では歓迎されなかった・・・という経験をした人もいるのではないだろうか。

ところが、他府県に行くと比較的新規就農者が頑張っている地区も見受けられる。農業と一口に言ってしまえばそうなるのだが、農業だって色々あるわけで、野菜もあれば穀物も、畜産もある、寒い地方や施設園芸、大産地にブランド産地、それら全てが同じな訳が無く、その差を見比べる事は非常に重要だ。

それから新規就農者の中でも結構な割合で中高年や60歳定年組がいる事も事実である。「実家が農業で、父親がずっとやっている間は就職していたのだけれど、そろそろ親も引退しそうだし、私52歳だけれど企業での出世もなさそうだし、今なら早期退職割り増しがもらえるから、思い切って会社を辞めて農業を始めます」なんて人の多いこと。

そういう人は休日に実家の農業を手伝ったりしていた関係で案外技術がある。でも新規就農なのである。就農時点で大きな差があるのだ。農地も最初から手に入れているし、相続時も農地特例が使えるからハンデは無い。

これからしばらく不景気だと、上記の様な新規就農者は増えるのではないだろうか。

一介の若者が夢だけで入るにはちょっとリスクの大きい業界なのである。

ある場所で一度農業を始めると、引越しや転職(転地)なんて出来ないし・・・・

そんな背景の理解は実際に2~3年その地で農業をして見ないと実感できないかも知れない。だから定着率が低いのだ。

流行だからと進めるのも良いけれど、じっくりと研究する必要はあると思う。そして研究する材料の提供(情報の公開)は絶対に行政が行わなければならないとも思う。


野菜工場と新規就農 1

2009-04-03 10:03:12 | 出産・育児

景気が悪いからなのか、それとも何か他に理由があるのか、農業がにわかに注目されている。

特に経済産業省が推進しているいわゆる”野菜工場”と都会のサラリーマンの転職先や新卒学生の就職先としての”農業”の存在の二つは日経やNHK等の比較的お堅いメディアでも取り上げられる機会がぐっと増え、農業が見直されているなぁと実感する事が増えた。

先ず野菜工場。先日もベンチャー系の施設業者が来て長い間お話をさせて頂いた。どうも大手電機メーカーは事業の柱の一つとしてこの野菜工場に目を付けているらしい。最新工場をどんどん作ったにも関わらずこの景気後退で作る商品が見当たらない上に、野菜工場は温度管理の点では冷暖房技術、光合成管理の点ではLED技術等が使えるので技術力の高い日本の電機メーカーがこれに関わってくれる事は、今後の野菜工場の飛躍的な技術革新をもたらすと考えられる。そしてこの野菜工場、行き着く先はどうやら海外だと思う。

日本には四季があり、降水量も安定している。外に種をまけば、大きさや綺麗汚いは別にして野菜は比較的作りやすいだろう。大根や白菜等アブラナ科等の野菜は生命力も強いので、家庭用であれば簡単に栽培できる。(商品化という点では全く別だが)そんな日本では余り感じないかも知れないが、今後世界中では食料不足と水不足が深刻になるだろう。将来生鮮野菜はぜいたく品になるかも知れない。海水を淡水化させ、効率よく循環させるシステムを使えば、気候の影響を受けづらい野菜工場はアフリカや中近東などで爆発的に売れるかも知れないからだ。

余り知られていないかも知れないが、世界の主要農産物の”種”のパテントはその殆どが欧米の数社の企業に握られている。将来はこの問題が大きなネックとなるかも知れないが、栽培施設の技術では間違いなく日本の野菜工場はトップクラスの地位を確立すると思われる。

と、いうシナリオで大手電機メーカーが動いているならば、これは液晶テレビや自動車、電池に並ぶ国としての戦略商品だし、実践実験の場としてならば喜んで力を貸せると思う。

だが、これを国内向けにと考えるとどうなるだろうか??

私はいくつかの理由からこの問題には疑問が残る。

先ず第一に、上記の通り、日本は気候が豊かで、沖縄から北海道まで様々な気候を持つ特殊な国土である。又満遍なく降雨があり、日照時間も平均的だ。国土の問題を除けば農産物の栽培には世界中で最も適した地域の一つと考えて問題ないと思う。アメリカやオーストラリアの穀倉地帯等は大規模だけれど、水取得のコストをコストに考えると、案外高コストになるかも知れない。そんな関係で日本では設備投資が過剰になる野菜工場は今のところ高コストになっている。スーパーで販売されている野菜工場の商品はどれも非常に割高である。年間安定なので、台風シーズン等ほんの数日間だけは相対価格が安くなることはあるが、そのタイミングを見て増産することは不可能に近い。野菜工場といっても、播種から収穫まで最低でも45日程度はかかるからだ。

次に現在作ることの出来る品目の問題。サラダ系野菜(レタスや水菜、ほうれん草等)やイチゴ等の比較的軽く、栽培に深さを必要としない野菜類に限定されている。(ちなみにイチゴやスイカ、メロンは分類上は野菜である)それらの食材だけで日本の食生活を賄う事は不可能だし、マーケットサイズも限定されている。更に野菜工場が乱発すれば同じ商品が市場に溢れ価格下落を招くことは想像に安い。例えば、生食用リーフレタスだったら、ちょっと大き目の工場が数箇所あれば全国の需要は賄えてしまうだろう。マーケットサイズをレタスの消費量で計算している論文なども見かけるが消費者はすでに食生活の中でレタスの使い分けを済ませており、リーフレタスが全てのレタスにとって変わることは無い。イチゴもしかり、水菜もしかり。

そしてもう一つは本当の野菜としての評価だ。野菜工場のほうれん草はどうして”サラダほうれん草”として販売されているのか、それはこの商品で”おひたし”を作ってみると良くわかる。溶けてなくなったのでは??と思うくらい小さくなるはずだ。これは栽培面積の問題も含んでいるのだが、効率良く工場で野菜を高回転で作る為に、又作業効率を上げる為に野菜工場では”棚”で野菜を作る。3段の棚で作れば面積は3倍。収穫量も3倍。これが施設メーカーの計算式。ここに落とし穴があって、棚にする以上重量は乗らないので水耕栽培となる。水耕の野菜はどうしても柔らかいやさしい野菜になる(私は生産技術は無いので理屈はうまく説明できないが、土が必要だという事)。「野菜に必要な栄養素は全て液肥で補充しています」と説明を受けるが、人間や動物も含め、生物が生存する上で本当に必要な栄養素の全てを私たちが知っているわけでは無いのだと思う。土に含まれる微量要素も勿論そうだし、微量要素そのものだってまだ発見されていないものが沢山あるのでは無いだろうか。研究は確かに進んだし、飛躍的な進歩をしたとは思うが、人間は自然に対しまだまだ冒涜の域を抜け出ていないのではないだろうか。

よって日本での販売には少し疑問が残る。

最後の懸念は経済産業省の存在と農林水産省の立場だが、これはもっと政治や行政に詳しい人が多いので、カッコ悪いから書かない。

でも、野菜工場の野菜は全く駄目とは思わない。企業秘密にも関わるので書かないけれど、目からウロコ級の取り組みも可能だ。ブームに踊らされないで冷静に判断すれば利益の上がる生産者も出るのではないだろうか。

まぁ、無駄な補助金に税金が使われ無い事を祈って止まない。

就農についての所見は次回で・・・・・