友人であり、一成も大好きなやまけんが本を出版しますので、今日はご案内。
やまけんは日本中で講演活動やコンサルをしているので、本当にいろんなところで美味いものを食べていますね。
私も出張は多いので、美味しいものを結構食べているつもりなのですが、彼の足元にも及びません。
そんなやまけんの渾身の作です。販売前から既にかなり上位ランキングに入っているしやっぱりすごいですね。
と、言うわけで、本に興味のある方はぜひamazonあたりから購入してみてください。blogもそうなのですが、相当面白いと思います。
”食”と言えば、最近思った事でも。
一成と数日違いに生まれた子も一成も、明確に食の好みに差が出始めています。
その判断基準。これ、結構面白いのです。
普段良く食べるのもに当然影響されますから、家の食事の傾向(野菜が多いとか、洋食であるとか)に大きく左右される事はもちろんありますよね。一成のお友達にパンが大好きな子もいれば、ご飯が大好きな子もいますし。
一成の場合、食暦はまだ3ヶ月くらいですよね。それに湯がいた野菜スティックが殆どですので、まだまだ種類を知りません。でも、そんな一成にも当然”好み”があるのです。
例えば、トマト系はスッパイのか食べない事もあります。ご飯も、おかゆの時よりも、魚ご飯や豆ご飯の時の方が喜びますね。究極は”食パン”ですね。もしかすると、今の彼にとって一番憧れる食べ物はパンかもしれません。
それから特筆すべきは豆類です。離乳食を始めた時期に旬だったと言う事もあってか、和歌山が産地で、採れたてを沢山頂いた事もあってか、豆類は基本的に大好きですね。特にソラマメは何だか好きなようです。きっと旬で美味しかったのではないかと思います。もしかすると、離乳食の開始時期が4月だったら、彼はもっとトマトが好きだったのかも知れません。(トマトは基本的に4月頃が一番美味しいですよ)
そう考えると、冬のビニールハウスで無理やり加温した味の無いミニトマトを、2月頃に食べさせた事を少し後悔しています。
この業界で働く私が書くのもなんですが、今はスーパーで1年中どんな野菜でも食べられますし、殆どは調理してしまいますので、あまり味なんて気にしなくなってしまいましたが、やはり”旬”って大切なんだなぁと改めて感じました。
”離乳食は旬の野菜を”なんて運動を始めるのもいいかも知れませんね。
その為にはまず”旬”を知る事でしょうね。
先ず、スーパーの店頭等に書かれている”旬”は少し間違いがあることもあります。
”旬”とは一番美味しい時なのであって、出始めでは無いからです。
スーパーの野菜売り場は”季節感”を演出する場所となっています。夏には夏野菜、スイカ等を並べますし、秋にはキノコを沢山出したりして季節感をお客様にイメージしてもらい購買意欲を駆り立ててています。
これが、本当に”真夏”や”初春”であるならいいのですが、いつも少し先を行くのです。
出荷が始まってすぐの野菜や果物を店頭に大量陳列すると他社よりも一歩先に出られますよね。その競争の結果、売り場の展開が少し早いのです。
それに本当に沢山出回る時期にはお客さんは”飽きている”と言う事もあるのです。
例えばソラマメ。普通は1年に何度も食べませんよね。
出荷が始まってすぐにAスーパーで買ってしまうと、もう何度も買いませんから、いくらBスーパーでその後安く販売しても最初ほども売れません。ですからスーパーは出始めてすぐの珍しい時に沢山販売をしたがります。
それが量販店の宿命と言ってしまえばそうなのですが・・・
産地はそれに応えるために少しでも早く出荷しようとがんばります。それがビニールハウスでも加温栽培だったり、品種改良だったり、若干の早採りだったりするのです。
ですから、スーパーに”新入荷”なんて書かれていても、必ずしもそれが一番美味しい時期ではないと言う事も知っておく必要がありますね。
では、どうやって旬を知る事が出来るのか、
本当に旬を見極めるのは、その野菜や果物を実際に作っている人に聞くのが一番。
最近は便利な世の中で、各生産者や、産地の農協さんもHPを作っていますから、検索してみるか、直接メールで問い合わせる事も出来ますよね。
後は、店頭に並んでいる野菜のなかで、どれが一番美味しいか、どういう状態のものが一番美味しいのか、これも見極められることが必要ですよね。ところがこればかりは手にとって、五感をフルに活用していただいて、皆さんで判断していただくしかないのです。経験が必要ですね。ですから、美味しい野菜を食べたければ、出来合いはだめです。丸のままの野菜を手にとって買ってみて、その味、感触を確認しながら次の買い物に活かしていただくのが一番なのです。
丸のままの野菜を、実際に自分で採って食べる経験の減った私たちには大変な作業かも知れませんが、子どもたちに野菜の本当の味を覚えてもらう為にも必要だと思いますよ。
まぁ、一番手っ取り早いのは”作ってみる”事なのですが、これはおそらく難しいでしょうしね。
そしてもうひとつ大切なのは”旬の味がわかる味覚”を子どもにどうやって持たせるかですよね。
これは薄味の離乳食以外、方法は無いと思います。
味覚の出来上がっていない子どもに、味の濃いものは厳禁。微妙な味がわからなくなるそうですよ。
大人だって、そうですよね。味の濃いものに慣れてしまうと、薄味だと物足りなくなりますよね。
極力薄味で、というか、嗜好的な意味合いでの味付けは全く必要ないと思います。
話はそれましたが、彼の少ない経験の中で、「これは美味しかった」なんて判断をしながら食べているのでしょうね。
緑色のものは、豆のおかげか良く手が出ます。又、赤色でも人参の赤は手が出ます。すごいですよね。
そして、子どもが喜んで食べている姿を見れた時の、親の言い表せないような喜び、感動。これって、やっぱりビジネスチャンスにつながりますね。親になるまでは実感できませんでした。
なんて、久しぶりに食べ物の話を長々と書きました。
やまけんの本はオトナの食べ物ばかりですから、きっとこんな事かかれていないだろうと思うでしょう? でも、彼がその文章で表現している微妙な味、それがわかる舌、きっとやまけんの離乳食は薄味だったのでしょうね。さらに、文章の端々に出る食べ物に対する真摯な姿勢。やはり彼は”食べる”プロだなぁとつくづく思うのです。
そして、その文章をウンウンと頷ける人間に、我が子もなって欲しいとも思うのです。
最後に、
賛否両論はありますが、ホリエモンしかり、やまけんしかり、本城さんしかり。同年代が話題になってる姿は本当に励みになります。私たちの世代はまだまだ守る年代でもありませんし、今は収入や名誉よりも、やりたい事を思いっきりやりたいですよね。(それが仕事関係であれば尚良いのですが・・・)
私も負けないようにがんばりたいものです。
やまけんの本、一度手にとって見てください。