生キャラメルで勇名を馳せた”花畑牧場”の記事が出ていた。札幌の工場を閉鎖し、派遣労働者300人が職に困っているのだそうだ。
記事によると札幌工場の日産は2万パックだそうで、ちょっと計算してみた。
花畑牧場の生キャラメルは1個850円、税抜きで約810円
ネット販売もみやげ物店もそれぞれマージンがかかるが、販売比率は判らないので、一応35%としてみると、納品原価は527円 運賃等もかかると思われ、工場出荷は500円くらい。
資材は結構凝っていたイメージがあるので50円
300人が述べ人数だとすると、毎日出勤は200人程度 という事は一人当たり毎日100個となる。日当が1万円とすると派遣会社の費用が3000円程度で人件費はパックあたり130円
水道光熱費や管理費、利益を仮に出荷額の5%で見ると25円
キャラメルは1パックに12個だったので、1個あたりの限界コストは25円
1リットルの牛乳でキャラメルがどれだけ出来るのかは判らないから、これがどういう数字なのかは計りかねるが、決して濡れ手に粟の様な良い商売には見えない。我々と大差ないかな。
しかも札幌だけで日産2万パックという事は、毎日会社全体では4万くらい作れるのかな?・・と、言う事はフル稼働で年間1400万パックくらい作れてしまう。(このくらい作ればきっと儲かる)
巷では年商40億と言われているから、そちらから見ると、仮にキャラメルが8割の売上げを確保したとして32億、1個550円で計算すると580万個・・・・・日に16000パック。
工場の稼働率はおおよそ3分の1程度かな。
いくら売れると言ったって、毎日毎日そんなに生キャラメルばかりが売れる訳では無いだろうし、ライバルも最近は相当多いだろう。
生キャラメルの需要って判らないけれど、1企業だったら相当なものだとは思います。
つまりは、規模を拡大しすぎたって事だと思うのです。
販売先(店舗)が仮に100店だとすると、1日100パック売れても年間365万個で良い訳ですからね。
ブームの真っ最中は作れば作るほど売れたんだろうなぁ。でも、ピークに合わせて設備投資をするなんて愚の骨頂。そんな事は判っていたと思うのですが・・・
あと、ホエー豚だとか、何とかチーズとかやっている様だけど、これはあんまり儲からないと思うな。ライバルが多いから。
夕張なんかにも工場やカフェを作っていると聞きますが、あまり手広くするとブームが去った後が怖いですよね。