6月に入り又ガソリン価格が上がった。5月最後の土曜であった31日、近所のセルフスタンドには早朝から深夜まで渋滞が出来ていた。翌朝ぱったりと渋滞が無くなったと思ったら、144円から167円に一気に値上げされていた。
九州の離島では200円に突入したスタンドもあるそうで、いよいよ日本もガソリン200円時代に突入するかもしれない。レジャーで自動車を使うだけなら”まいったなぁ~”で済むのだが、それが仕事になっている我が社にとっては、ただ事では無い。
運送会社の原価計算書を見ても、燃料代は半分を占める。つまりガソリンの値上げ幅が運賃の50%に影響する訳だから、荒っぽい計算だが、仮に燃料が10%上がれば運賃は5%値上げとなるわけで、それが5%程度だったら”経営努力で”と言えるのだが、ガソリン200円は3年前の倍だから、場合によっては運賃が150%なんて事もありえるのだ。非常に頭の痛い問題だ。
今、世界は本当にどうにかなっている。食糧不足も深刻だし・・・まぁ世界人口が爆発的に増加したツケなのだろう。医療の進歩や世界平和で”死”に直面する悲しみから回避された代償なのだから、これはあえて乗り越えるべきなのだろう。
本気で月や火星に移住する時代が来るかも知れませんね。
なんて、呑気な事も言えないくらいの危機感が漂っている。こんなペースでは今年すら乗り切れない企業が一杯出るか、まだまだ価格が上昇するか、どちらかだと思う。現に量販店の運賃比率(センターフィ除く)は製造→販売店間全てでおそらく3~8%程度だろうから、ガソリンが200円になれば、商品代金は単純に1.5%~4%程度値上げとなる。うーん・・・
消費者物価指数はうなぎのぼりだろうなぁ。収入は増えないのに。感覚的には昭和50年代くらいの住み心地になるのではないだろうか。ちなみにエンゲル係数は 現在は23%程度なのに対し、1980年は30%弱といった水準です。