父親的生活

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チャイナフリー

2008-01-31 10:59:33 | 出産・育児

 冷凍食品は大問題になりましたね。冷凍食品コーナーの食材は多分7割程度が中国産でしょうから、これから売上の激減は必至ですよね。ちょっと大変だと思います。

 最近では”タイヤキ、お好み焼き、たこ焼き”等の日本ならではの冷凍食品も中国製ばかりです。”かねます食品”という冷凍お好み焼きのパイオニア的メーカーが、昔日本で冷凍お好み焼きを作っていましたが、最近のパッケージは中国産になっていましたので、やっぱり殆どが中国なのでしょう。これを日本の工場に戻そうにも、引き払っていれば暫く時間はかかると思います。

 中国産冷凍食品といえば、会社で一報を聞いた時、”そういえば10年ほど前、PBで中国産の冷凍野菜をやったけど、止めてよかったねぇ”と言う話題になりました。かつて冷凍ほうれん草やブロッコリー、サトイモ等をオリジナルロゴで販売した事があったので、売れなくって良かったなぁと(強がりです・・・・)。

 さて、中国産の野菜。生鮮品の検査は基本的に”目視”だと思います。これはもともとの食物検疫作業は、外来昆虫等の侵入阻止が目的にあるからだと思います。昨今の残留農薬問題を受けて、最近は化学検査を行っているには行っていると思いますが、サンプル抽出数は総輸入量からすれば(小数点以下が)天文学的な数字になると思います。勿論残留農薬なんて目に見えるものでは無いので、難しいですよね。

 では日本の農業。ポジティブリスト制度という農薬の取り扱いに関する制度が出来、農薬の使用は非常に厳しくなりましたが、残留はやっぱりあると思います。ただ、日本では数年前に無登録農薬問題が起こってから、今回餃子から出た様な”危険な”農薬は姿を消したと思います。農家さんと話してると、10年ほど前までは、”農薬を散布中や、農薬タンク内での作業中に亡くなったらしいよ”という話を聞きましたが、最近身近では聞きません。中国では今も頻発しているらしいです。

 そもそも、中国での野菜の契約状況、方法を見ていると、私の見聞が全てだとは思いませんが、”日本向け契約農場”なんて言って、日本の基準農薬で栽培しているなんて事はかなり少ないと思います。商社の方が来た時にはそれなりに見せても、実際は中国基準で農薬運用を行うのが関の山だと思うのです。

・先ず農場の経営、100%日本資本という農場は無いでしょうし、勿論日本人単独の所有も無いと思います。合弁や共同経営だと思います。殆どの運営は中国サイドで行われているでしょう。

・次に販売、よっぽど強いパイプでもない限り、場合によっては他国への販売も視野に入れているはずです。逆に言えば、自国・他国向けを需給に併せて日本向けに切り替える事も有り得ると思います。特に大規模で、出荷先が複数ある農場ほどその傾向にあるのでは。農産物の需給は、金や石油、穀物とは若干違う動きをします。(思惑が少なく、今要るか、要らないかが殆ど)

 冷凍食品メーカーは国内産等への原材料シフトも始めるかも知れませんが、価格差は埋まらないでしょう。そのあたりは需要も見ながら判断すといった形にならざるを得ないでしょうね。

 ただし、昨今の日本(給料が上がらない、失業、高齢化、格差拡大)において、比較的生活が危機に直面しなかった(食品が買えずに餓死する者があまり出なかった)最大の功労者はこういった中国産等の輸入食品である事は確かです。消費者視点で言うと生活苦に拍車がかかるのは目に見えています。

 農業者から言えばチャンスです。農産物は需給が全てですから、価格抜きの国産シフト大歓迎でしょうし、意欲も出ると思います。