父親的生活

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世界の富

2006-12-14 17:36:10 | 出産・育児

少し前の新聞記事(12月6日)に世界の富についての記事がありました。

調査元は国連大学世界開発経済研究所なるところで、記事によると、(定義)世界の富=預貯金や不動産などの資産から負債を引いたものを”富”とし、これの世界合計との事。同じ様な調査は世界銀行などもしているようですが、家計レベルで富の分配状況を調べたのは今回が初めてなのだそうです。

世界の富の合計は125兆ドルで世界のGDP合計の3倍。そのうちの4割だから50兆ドルはたった1%の人々が所有しているそうです。ちなみに乱暴な計算ですが、世界の成人人口が38億人(2003年)だとすると、1%は3800万人です。120円/ドルとすると、1人あたり約1億5800万円になります。うーん。この金額をどう捉えるのか。。。さらにこの1%の中の37%がアメリカ人で、27%が日本人なのだそうです。つまり、日本人が1000万人含まれているんですね。うへ~~~~

更に1人当たりの富の平均は、日本がアメリカを抑えてトップで18万1千ドル(2170万円)なのだそうです。経済的には恵まれた国に生まれているのですね。

そして、もう一つ忘れてはいけないのは、世界の50%の人の富はたった1%だということ。これは逆に1人あたり約8万円となります。貧富の差は”ジニ係数”という数値で表すらしいのですが、今回の調査での世界の平均は0.89(1が最大で、大きいほど貧富の差が大きい)で、日本は0.55なのだそうです。何となく理解できます。そしてこの面でも恵まれた国なんですね。

さて、さて、最近は”格差社会”という言葉を良く耳にします。このジニ係数が20年くらいの間にどの様に変化したのかは詳しい資料を見ていませんし、年金を所得に入れるかどうか等の分母の関係でも数値が大きく変化するので、比較し難いのですが、多分格差は広がっているのでしょうね。8年連続でサラリーマンの年収は減少しているそうですし、地価は人口の多い都市部で上昇に転じた様ですし。

今日、車の中で国会中継を聞きましたが、教育基本法の事をやっていました。やらせ問題がどうとか、美しい国がどうだとか、総理の減俸がどうだとか白熱していましたね。でも、日本の格差が他国よりも少なかったのは何故か、そして今格差が広がりつつある状況で、それを食い止めるのは何か、ということは、多分多くの方が判っていらっしゃるのでしょうね。今よりは良い法案になることを期待します。

余談ですが、その中継ラジオの中だったので、誰が発言したのかは聞きそびれたのですが、多分国会議員の誰かが、”子どもにはどこかで有無を言わさず厳しくする必要がある。今の教育はどうしても子どもを気持ちよくさせることばかりしていて、厳しさが不足すれば一人前の成人に出来ないのではないか”といった発言がありました。・・・ううう、耳にイタイお言葉でした。

年始早々はオーストラリアと日本のEPA交渉が始まります。いつも関連する新聞記事は本当に小さいのですが(わざと??)、我々農業に関わる人間には少なからず大きな問題です。世界の富、日本の位置(ポジション)、もふまえた考え方も必要になるのでしょうね。

まぁ、難しい事もたまには考えながら、でも、家族の笑顔が見られる生活を維持できるよう頑張らねばなりませんね。