夕焼け金魚 

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俳句勉強中3 藤田湘子の型2

2024-06-02 | 日記
藤田湘子は俳句の初心者は五・七・五の定型を守ることを重要視しています。
定型を守ろうとすれば、言葉を選び・考えるというのです。
字余り、字足らず、句またがりは慣れてきて、どうしてもと言う場合に限るというのです。少なくとも、初心者は厳禁だと。
その上で配合の句を作る型を四つに分類して、その型にはめて考えれば、そこそこ俳句の形になるというのです。
つまり、今年の夏休みに宿題として俳句を作れと言われたら、この型にはめて考えれば、宿題程度の俳句は作れるというのです。
初心者から中級者への関門として、少なくとも千句作れば、中級者と言ってもよいと言います。
ただ数を作ればよいというものでもありませんが、それでも千句程度は作らないと型を体得できないと言われます。
説明は色々ありますが、それは原本を読んで頂くとして、型を書いておきます。
型1 上五に名詞の季語・切字や・中七・下五に名詞
例句 名月や 男が作る手打ち蕎麦 森澄雄
   切字は二個使わない。
型2 上五と中七・切字や・下五に名詞季語
例句 寄せ書きの灯を吹く風や雨蛙  渡辺水巴
型3 上五中七・下五に名詞季語に切字
例句 金色の佛ぞおわす蕨かな  水原秋桜子
型4 上五季語名詞・中七・動詞・切字けり
例句 はつあらし佐渡より味噌のとどきけり 久保田万太郎

 以上4型に分類できると言う。
当然これは基本であり、応用型が派生することになるが、基本形から離れるほど型としての恩恵を無くすことになるという。
以上藤田氏の俳句入門より抜粋したものです。
俳句は自分詠むことでその時の自分の気持ちを写真のように残しておけると言います。
下手は下手なりに作句し続けることで、自分の成長を記録しておけると言います。
金魚ももっと前から、作句して残しておけば、自分史なんていう物が簡単に作れたのにと後悔しています。
この歳でなんて思わずに、今からまだまだうん歳、先は長い思うことにしましょう。

6月の俳句ポストの兼題が「夏休み」です。
湘子の型にはめれば、名詞の季語なので切字の使えない型2か型4に当てはまります。
まぁ、上に持ってくる下に持ってくるかですね。
夏休 なんだかんだ・けり
 とするか
なんだかんだ・や・夏休   となるのです。
「夏休み」は挽夏・生活の季語だそうです。
感覚的に夏休みは最初ですね。
類句の多くが宿題や暑いと言うことになるので、別の句にします。
この歳になって夏休みと言われても、もう毎日が夏休みなのです。
 夏休み 秋冬春も 休みけり  と言うことになります。
流石にコレは、ねえ、生活は気候と同じで何か一物がいるのかなとも思うのです。
何か型にはめて作ってみます。

 夏休みと言えば、やっぱり学校でしょうか。
宿題としての型はめなので、学校で作りますか。
すれば、型2です。
なんだかんだ・や・夏休  と言う型です。
夏休みの学校は生徒がいなくて静かなイメージですが、意外と部活とかで生徒がいるのです。
でもイメージとしては静寂な校庭か校舎ですね。
なにか走らせるか、泳がせるか。
何がいたら驚きますか?
そこで一句。

 校庭で鯨泳ぐや夏休み てなところでどうでしょう。
 型にははまっていると思いますが、金魚らしくないかな。
 でもう一句。
 夏休み 思い出す物 みな白い   でどうでしょう。
野球なら白球。宿題なら白紙。シャツなら白で彼女の水着は白。
なんてね。
湘子氏にリズムがないと叱られそうですね。
と言ってコレに切れ字はどういれますか。
 夏休み 思い出す物 白色や なんて益々叱られそう。

型にははまりませんが
 夏休み思い出すもの色は白  でどうでしょうかね。




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