夕焼け金魚 

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桶狭間2 正徳寺の思い出

2012-10-30 | 創作
 永禄三年(1560)の正月、岡崎の町はまだ正月の初市が開かれていた。 「お前らどこから来なさった」 「伊勢でございます。伊勢の小物屋で鍔やら篭手などを商っております」 「伊勢物は上等と言うから、今年は良い商いができるぞ」 「それはまた、大きな戦でも始まるので」 「おおよ、駿河の今川様が尾張に攻め込むらしいから、鍔やら篭手やら大きな商いができるぞ」 岡崎・松平家の下人と思われる者が白い歯を見せて笑 . . . 本文を読む
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