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開校100年 きたれ、バウハウス

2020年08月13日 | アート

東京ステーションギャラリーで開催中の「開校100年 きたれ、バウハウス―造形教育の基礎―」を見に行きました。

1919年、ドイツのヴァイマールに開校した造形学校バウハウス。ナチスの弾圧を受け1944年までのわずか14年という活動期間でしたが、実験精神に満ちた革新的な造形教育から生まれたデザインは、現代のアートとデザインに大きな影響を与えています。

私もバウハウスのモダンで機能的なデザインが好きで、カンディンスキーやクレーが教壇に立った独特の造形教育にも興味があり、過去に何度か展覧会を訪れています。

バウハウス・デッサウ展 @東京藝術大学美術館
バウハウス・デザイン バウハウス・キッチン @パナソニック電工 汐留ミュージアム

今回は開校100年を記念して全国を巡回した回顧展で、バウハウスで行われた基礎教育に注目しているほか、その成果となるさまざまな作品、またバウハウスで学んだ4人の日本人についても紹介しています。

(撮影不可のため、画像はいずれもネットからお借りしたものです)

私が特に興味をもったのは「バウハウスの教育」のコーナーです。入学した学生たちが最初に学ぶ基礎教育が、各教官ごとに紹介されています。写真はカンディンスキーの授業風景の再現です。端正に構成される道具たちは、その佇まいだけで美しい。

私が一番気に入ったのは、ヨゼフ・アルバースの授業です。色彩構成で知られるアルバースですが、切込みから生み出される立体のおもしろさに、飽きることなく見入ってしまいました。

フォントが好きなので、シュミットのレタリングの授業にも興味を持ちました。

「工房教育と成果」のコーナーでは、バウハウスで学び後に教官となったマルセル・ブロイヤーのワシリー・チェアのコレクションが圧巻でした。

同じくブロイヤーのトレードマークでもある、金属パイプを使ったネストテーブルや、テーブル&チェアー。

東京ステーションギャラリーは、東京駅丸の内駅舎の中にあり、八角形のドームや、古い赤レンガを生かした展示室も魅力。ここではバウハウスデザインのキッチン用品の数々が、ドームに合わせた八角形の大きなテーブルの上に展示されていたのが心憎い演出でした。

広告の授業の習作。こういう身近なものから、当時のドイツの暮らしぶりがうかがえるのも楽しいです。

なお、当展はコロナ感染予防で密を避けるために、事前にインターネットあるいはローソン、ミニストップでの予約が必要です。ネットは入館時間の3時間前、ローソン、ミニストップでは30分前まで予約可能です。詳細はホームページをご確認ください。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
☆ ごみつさま ☆ (セレンディピティ)
2020-08-14 09:53:46
ごみつさん、こんにちは。
バウハウスの基礎教育に注目した今回の展覧会、見応えがありました。
カンディンスキーやクレーが教えていたというのもすごいことですが
私は今回、アルバースの授業に惹かれました。
今では再現できないのかしら?

ごみつさんのところから、すぐですが
ちょうどお仕事の時間と重なっていらっしゃるのですね。
お休みの日にわざわざというとたいへんですが
ご都合がつきましたら是非。
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☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ (セレンディピティ)
2020-08-14 09:48:02
まだ~むさん、こんにちは。
ようやく美術館やギャラリーが再開されるようになり
見に行けるようになってうれしいです。
こちらは予約制なので、人もそれほど多くなく
じっくりと見ることができました。
バウハウスのデザインの影響は、今もあちこちで見ることができますね。
時代を経ても古びないのは、こうした徹底した基礎教育の土台があったからでは?
と実感する展覧会でした。
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良いな~ (ごみつ)
2020-08-14 02:14:14
こんばんは!

私も昔からバウハウスが大好きで、ほとんど憧れの学校です。美術学校として、ほぼ理想の学校ですよね。

ステーションギャラリーなので、すぐそばなのですが、開館時間がうちの営業時間内にすっぽりとおさまってて(笑)、行けないんですよね。
休みの日にまた東京駅に行くのは心理的に凄くしんどくて~~。

でもやっぱり素敵な展覧会ですね!バウハウスは人気なのでまたどこかでやるでしょうが、もしも時間がとれたら行ってみようと思ってます!
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バウハウス! (ノルウェーまだ~む)
2020-08-13 17:57:51
セレンさん☆
積極的に博物館や美術館へいらっしゃってますね!?
今こそ、こうしてコロナ対策が徹底した場所なら、静かにきちんと鑑賞出来そうです。
バウハウスの大ファンの友人が以前いましたが、14年しか活動期間が無かった造形学校だったとは知りませんでした。
シンプルさが非常にセンス良くて、レトロなイメージもあるのに新しい感覚もありますね☆
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