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ピーターラビット2 バーナバスの誘惑

2021年07月07日 | 映画

実写版「ピーターラビット」の続編です。

ピーターラビット2 バーナバスの誘惑 (Peter Rabbit 2: The Runaway)

前作がおもしろかったので楽しみにしていましたが、今回も期待以上のおもしろさでした。ビア(ローズ・バーン)とマグレガー(ドーナル・グリーソン)の結婚式からはじまる本作。

新婚生活がはじまって、ピーターはピーターなりにかつての宿敵マグレガーに気を使いますが、やることなすこと、全てが裏目に出てしまいます。

マグレガーの大切なトマトを取られたのも、ピーターのいたずらと勘違いされ、ビアにかばわれて、かえって傷つくピーターに、思い切り感情移入して、ぎゅっとハグしたくなりました。

ビアが描いたピーターの本が出版されることになり、編集者に会いにみんなでグロスターを訪れますが、編集者のアイデアで、ピーターはちょい悪のキャラクターにされてしまいます。おもしろくないピーターはみんなの元を離れて街に飛び出し

そこでほんとうの悪者バーナバスに出会い、悪の道に足を踏み入れてしまう、というストーリーです。

本作、表向きは子どもが楽しめるシンプルなストーリーですが、くすりと笑える皮肉が効いていて、大人も楽しめるようになっているのがとてもいいんです。ビアもマグレガーも、弱いところをもつ等身大の大人というところに好感が持てます。

今回は、ビアが本を出版できることになったものの、売れる本を出したい編集者の意向に合わせて、美しい湖水地方の素朴なお話が、アドベンチャーたっぷりのポップな絵本へと、変えられそうになってしまいます。

でもそれって、この映画のセルフパロディでもあるのですよね。^^ クライマックスでは、意図せず編集者が言った通りの、ほんとうのアドベンチャーとなっていたのが、すかっとして最高に楽しかったです。

そして、ピーターたちが個性豊かで、ほんとうにかわいいんです。喜び、悲しみ、とまどい、などなど。ピーターたちの気持ちになって、わくわく、ドキドキさせられました。

ビアトリクス・ポターの原作とは別物ですが、私はこのシリーズが大好きです。

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