駿河台にある、山の上ホテルの「コーヒーパーラーヒルトップ」でお昼をいただきました。山の上ホテルは、ヴォーリズが設計したクラシックホテル。レトロな洋風建築が好きな私にとって、お気に入りの場所でもあります。
山の上ホテルは出版社の多い場所柄、昔から三島由紀夫や川端康成など、文豪たちが缶詰になって作品を執筆したホテルとしても知られています。こじんまりとした隠れ家的な雰囲気が魅力的です。
2年前に改装した後、コロナの影響などもあって足を運びそこねていたので、わくわくしながら訪れました。
コーヒーパーラーの天井から下がっているペンダントライトは、ダスティピンクの陶器のバラの飾りがついていて、ときめくほどの愛らしさです。今回はサラダと食後の飲み物がつく、ランチセットをいただきました。
グリーンサラダ。バラの縁飾りのついたマットが美しい。
週替わりのメインディッシュ。この日はハンバーグステーキでした。お皿の模様がリースのようです。楚々とした中にもエレガントさがあって、クリスマス用に欲しくなりました。
私は小海老のロングマカロニグラタンにしました。家で作る時はついバターを控えめにしてしまうので、たまにいただく禁断のお味がことさらにおいしく感じられました。^^ 10cmくらいはあったでしょうか。長いマカロニもめずらしい。
食後の飲み物は、水出し・ダッチコーヒーをいただきました。ていねいに淹れられたコーヒーはいつも以上においしく感じられました。
人が少なくなったところでパチリ。地下のお部屋ですが、地形上屋外に面しているので自然光が優しく入ります。ここはパフェが人気のようで、次から次とやってくる方たちが、みなさんパフェをオーダーされてました。
美女と野獣に登場するような飴細工の真っ赤なバラがのったパフェ。思わず目を引く華やかさですが、食べるのはたいへんそうです。^^
ヴォーリズが設計したアール・デコ調の建物。いつまでも残っていてほしい名建築です。
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この日はこの後、すぐ近くの神田淡路町にある「近江屋洋菓子店」でケーキを買って帰りました。こちらも昔ながらの洋菓子店で、先日内装を改装したばかりです。今は外装が工事中でした。
スイートバナナロールと、レモンパイを買って、帰ってから半分づついただきました。素朴なお味がほっとするおいしさです。
ケーキの箱を入れてくださるビニール袋にも歴史が刻まれています。