シリーズ第5作で、前作「ジュラシック・ワールド」(2015)の続編です。前作に引き続き、クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードが出演しています。
ジュラシック・ワールド 炎の王国 (Jurassic World: Fallen Kingdom)
恐竜のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」は3年前に恐竜が人間を襲った事件から閉園に追い込まれ、恐竜たちは島で自由に生き延びていました。しかし、島の火山に噴火の危険が迫り、恐竜たちを島から避難させるべきか、このまま自然にまかせるべきか、議論が沸き起こります。
パークの設立にも携わったロックウッド氏は、自身がもつ別の島に恐竜たちを移すことを決意。腹心の部下ミルズは、かつてパークの運営に携わっていたクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と、恐竜の飼育に長けたオーウェン(クリス・プラット)に、恐竜の救出を手伝ってくれるよう持ちかけますが...。
前作がおもしろかったので楽しみにしていた本作。今回も期待を裏切らず、はらはらドキドキ最高に楽しめました。ストーリーはあからさまに勧善懲悪ですが、そこがいい。^^ 歯フェチのおじさんなんて、あらあら、そんなところに入ったら食べられるよ~と思ったら、案の定...以下省略。
恐竜たちは巨大で凶暴で迫力満点。子どもならずも、大人も大喜びしてしまいます。映画を見ながら、びっくりして思わず悲鳴を上げてしまった場面も。(かなり目立った...^^;) 夏のエンターテイメントにぴったりの作品でした。
微妙に擬人化されていることもあって、恐竜たちについ感情移入してしまいます。大きすぎて船に乗せてもらえなかったブラキオサウルスの悲しそうなシルエットが忘れられません。オーウェンが小さい頃からかわいがっていた、ヴェロキラプトルの”ブルー”の忠誠心には心を揺さぶられました。
本作のテーマは、神の領域に踏み込み、欲望のままに自然を支配しようとする人間たちへの警鐘...だと思いますが、痛い目にあってもすぐに忘れ、同じ過ちを繰り返すのもまた人間です。恐竜たちを救ったことは心情的には理解できますが、そもそも彼らを現代に生き返らせたことが間違いだったのでは?と言ったら映画になりませんが^^; 何年か後の続編も楽しみです。