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セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

Le Beurre Noisette TOKYO

2023年02月01日 | グルメ

お互いお誕生日が近いまだ~むさんと、いっしょに丸の内でお祝いのランチを楽しみました。場所は二重橋スクエア1階、仲通りに面したところにあるフレンチビストロ、Le Beurre Noisette (ル・ブール・ノワゼット) です。まだ~むさんが予約してくださいました。

パリに本店を構えるビストロとのことですが、インテリアはレンガの壁が一部に取り入れられていて、どことなくブルックリン・スタイル。クールでスタイリッシュな雰囲気ですが、温かみがありました。

ちなみに店名のブール・ノワゼットとは、焦がしバター(ノワゼットバター) のこと。フィナンシェ、マドレーヌなどのお菓子作りによく使われる手法ですが、お料理のソースなどに使うこともあります。バターを焦がすことで、コクのある風味となります。

ノンアルコールのスパークリングワインで再会を祝して乾杯♪ ランチは前菜と主菜をそれぞれ選ぶプリフィクスのコースで、スパークリングワイン、バゲット、デザートがつきました。飲み物はドリンクバーとなっていました。

私が選んだ前菜は「海老と蓮根のキッシュ キャロットラペサラダ添え」です。キッシュは、蓮根のチャンクがごろごろ入っていて、卵生地は蓮根にまとわせるほどに少量で、ヘルシー志向だったのが、私にはうれしかったです。

まだ~むさんの前菜は「鮮魚のカルパッチョ 柚子ヴィネグレットソース 蕪のマリネを添えて」。この日の鮮魚はカツオでした。

私が選んだ主菜は「鶏モモ肉のグリエ チョリソーを刻んだピリ辛ソース 白インゲン豆の煮込み添え」です。鶏もも肉がふんわり柔らかく、ほんのりピリ辛のソースがアクセントになっていました。白いんげん豆もほどよい柔らかさで、お豆好きにはうれしかったです。

まだ~むさんの主菜は、限定10食という「牛肉100%の特製チーズハンバーグ きのこのデミグラスソース」。少し分けてくださったのですが、ボリュームたっぷりでおいしかった♪ 洋食好きの夫が喜びそうです。

本日のデザートはガトーショコラでした。食感がしっかりとしていて甘すぎず、生クリーム、サワーチェリー、クランブルがケーキによく合いました。

まだ~むさんからすてきなプレゼントをいただきました。左はボトルにフィルターがついていて、水出し紅茶がそのまま作れるボトル。右はチョコレートクリームをはさんだ、マカロンのようなイタリアのお菓子です。いつもセンスのよい贈り物をありがとうございます!

***

この日はこの後、ブログを通じてかれこれ14、5年仲良くしていただいている、ごみつさんに初めてお会いしました。ごみつさんはこの春閉店する八重洲ブックセンターのベテラン書店員さんでいらっしゃいます。

そのことをずっと前から知りながら、長らく足を運べずにいましたが、まだ~むさんの行動力に便乗させていただきました。初めてお会いしたのに、話しはじめたとたんにあっという間に距離が縮まって... なんだか不思議な感覚でした。

今度はお会いする時は、積もる話をもっとたくさんできたらうれしいです。楽しいひと時をありがとうございました。

 


Nature/Pizza TOSCANA (2023・冬)

2023年01月22日 | グルメ

久しぶりに、学芸大学駅の高架下にあるイタリアン、Nature/Pizza TOSCANA (ナチュールピッツァ トスカーナ) にお昼を食べに行きました。

ランチセットは、メインとなるピッツァかパスタを選ぶと、東京野菜ゴチソウサラダ、本日の野菜スープ、ドリンクがつきます。

以前と違ってドルチェがオプションとなっていましたが、その分お料理の量が増えているように感じました。最近私は甘いものをなるべく控えるようにしているので、ドルチェがオプションというのはかえって好都合でした。

ゴチソウサラダは、トッピングを6種類から3種類選びます。私はいつものように野菜ばかりの選択で、キャロットラペ、タラのポテトサラダ、ひよこ豆のトマト煮込みにしました。

ドレッシングは3種類から選びます。私はさっぱりと、白バルサミコドレッシングにしました。ケールなどの緑の濃い葉物野菜がたっぷり。わしわしいただきました。

こちらのトッピングはお肉系ばかり3種類。切りたてふあふあ生ハム、自家製ハーブ入り豚バラ肉、低温調理鶏ハムです。ドレッシングは有機焼き玉葱ドレッシング。

シェアしたので6種類のトッピングが楽しめました。

本日の野菜スープは、たまねぎのポタージュでした。たまねぎは焼き玉葱でしょうか。濃厚なお味で体のすみずみにまで栄養が行き渡るような感覚。冬にいただくスープは、格別おいしく感じられます。

メインはピッツァとパスタを1種類ずつ選び、シェアしていただきました。ピッツァは、しらす、唐辛子、トマトソースの入ったサルデッラ。

しらすというと、家でパスタを作る時は、あっさりオイル系のソースで仕上げることが多いですが、トマトソースというのが新鮮。しらすがアンチョビのような感覚でさりげなく存在を主張していました。

パスタは無添加たらこのスパゲティにしました。こちらのお店のパスタはすべて生パスタで、もちもちとした食感が楽しめました。

ドリンクは食後にコーヒーをいただきました。ふだんは紅茶やハーブティを選ぶことも多いですが、こちらのお店のコーヒーはおいしいので、ついコーヒーを選びたくなります。深々とした味わいがランチの〆にぴったりでした。

【過去記事】
Nature/Pizza TOSCANA (2021.08)
Nature/Pizza TOSCANA (2021.09)

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先日SNSで流れてきて気に入った動画を共有します。「ベイビー・ドライバー」「ラストナイト・イン・ソーホー」のエドガー・ライト監督が作った、マクドナルドのCMです。

お店もハンバーガーも出てこないのに、これだけでマクドナルドとわかるのがすごい。ライト監督の遊び心とセンスが光っています。

Fancy a McDonald's? #RaiseYourArches


小林食堂 &giccaのケーキ

2023年01月15日 | グルメ

五反田と目黒の間、池田山にあるレストラン 小林食堂 にお昼を食べに行きました。

食堂というと定食屋さんを想像しますが、お料理はイタリアンとフレンチをベースに和の食材もうまく生かしたオリジナル。飾らない雰囲気ながら、季節の素材を生かしたお料理はどれもシェフのアイデアと技が生かされていて、とてもおいしかったです。

以前から気になっていたお店ですが、当日に思い立ってだとなかなか予約が取れなかったりして、ようやく足を運ぶことができました。この日は前菜と主菜、ドリンクをそれぞれ1品ずつ選ぶランチのセットをいただきました。

車ででかけましたが、私だけスパークリングワインをいただきました。1月上旬のことで、店内にはお正月のお花が飾られていました。

前菜です。鴨肉とドライイチジクのテリーヌ、セロリとオレンジのサラダ。鴨肉がまろやかでクセがなく、まるで地鶏のような味わいでした。セロリとオレンジをさっぱりとしたドレッシングで軽くマリネしたサラダがおいしくて、家でも真似して作ってみたくなりました。

私は、ローストビーフのタルタルステーキと、ピーマンのローストマリネにしました。細かく刻んで円く型抜きしたローストビーフの上に、ローストしたピーマンがのっています。上にルッコラをあしらって。粗挽きの胡椒がいいアクセントとなっていました。

主菜です。牛肉のカツレツとポテトサラダ シュガートマト、モッツァレラチーズ、バジルのカプレーゼ。ナイフでカットするのに苦労するくらい、大きな分厚いビーフカツレツにびっくり。焼き加減(揚げ加減?)もミディアムでパーフェクトでした。

私は、ミートソースと蓮、春菊のラザニア 茹で上げた蕪の柚子風味にしました。クリームソースとミートソース、それぞれのお味が存分に堪能できました。蓮の食感。春菊の香り。和の素材がみごとに調和していて感激しました。

写真はありませんが、手作りのフォカッチャもおいしくて、大満足のランチでした。

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これはまた別の日。小林食堂のすぐ近くにあるレストラン gicca (ジッカ) 池田山 にケーキを食べに行きました。こちらのお店は以前ランチをいただいたことがありますが、ケーキもおいしそうだったのでいつか食べに行きたいと思っていました。

アップルパイ。甘酸っぱいりんごのフィリングがたっぷり入って、ボリュームたっぷり。

私はレモンタルトにしました。レモンのフィリングだけでなく、何層にもクリームの層があってデリケートなおいしさ。いっしょにいただいたコーヒーも、紅茶もおいしくて、すてきなティタイムになりました。


千羽鶴 <SENBAZURU>

2023年01月02日 | グルメ

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

今年のお正月は恒例の家族旅行は見送り、元日に都内のホテルに集まって、お祝いの食事をいただくことになりました。場所はホテルニューオータニにある料亭、千羽鶴<SENBAZURU> さんです。

少し早めに着いたので、お部屋で家族が揃うのを待ちました。この日の東京は、日本晴れと呼ぶのにふさわしいみごとな青空。おひさまが燦々と降り注ぐお部屋は明るく、外気の寒さを忘れるほどでした。室内に設えた坪庭の愛らしさが目に和みました。

テーブルに置かれた小さなアレンジメント。添えられている和紙の折り紙でできた24面体が、個人的にはツボにはまりました。各席にも店名にちなんだ折り鶴が置かれています。

やがて家族が勢揃いし、ノンアルコールのスパークリングワインで乾杯。健やかに新年を迎えられた喜びに感謝しつつ、お祝いの食事がはじまりました。

(先付)ふぐ南蛮漬け赤酢ゼリー掛け 車海老 花穂

南蛮漬けというので、衣をつけて揚げ、甘酢につけたものと思いましたら、湯引きして薄造りにしたふぐを、赤酢のゼリーで和えたものでした。繊細なふぐが、さっぱりといただける一品でした。

赤地に金の模様の入ったみごとなお椀に気分が華やぎます。

(お椀)松葉蟹真薯と蓮根豆腐 薄葛仕立て 蟹内子 三つ葉 柚子

中を開けますと、松葉蟹をふんだんに使ったふわふわの真薯がなんとも贅沢。葛でとろみをつけたお汁に、体がじんわりと温まりました。

(お造り)炙り羽太薄造り ポン酢 鮪 甘海老 むら芽 寿海苔 山葵

右は羽太 (はた) を使った和風のカルパッチョ。これは家でもまねして作ってみたい。左の鮪と甘海老は甘くてやわらかく、口の中でとろけるようでした。

(焼物)蒸し鮑香味焼 子持ち若布と菜花

蒸し鮑と海藻のグラタン風の一品。焼き茶椀蒸し?のようでもありました。海の幸の旨みを生かした濃厚な一品でした。子持ち若布はこりこりとした食感が楽しめました。

(進肴)黒毛和牛フィレロースト 和風デミグラスソース 旬野菜

少し厚めにカットされたローストビーフが、口の中でとろけるように柔らかい。和風デミグラスソースは主張しすぎないものの、お肉をしっかりと受け止める適度な濃厚さがありました。

器の赤い実の模様が愛らしい。同じ模様のドーム形のふたがついていて、一見北欧食器のような趣がありました。

この後、写真はありませんが
(食事)山椒と天然鯛炊き込みごはん 竹の子と若布のお吸い物 香の物
(水菓子)メロン 苺 メロンジュレ ほうじ茶アイスクリーム
と続きました。

伝統的な和食に洋の要素を取り入れた会席料理は、ほっとする味わいの中にも新鮮な驚きがあり、どれもおいしくて大満足でした。よい一年のスタートとなりました。

食事の後は、ホテルの庭園を散策しました。元日のホテルは、宿泊や食事を楽しまれるご家族でにぎわっていて華やいだ雰囲気。お正月のイベントもいろいろ催されていました。

ホテルニューオータニは1967年公開の「007は二度死ぬ」(You Only Live Twice) の中で、敵の組織スペクターの秘密基地として登場します。東京オリンピック後の高度成長期の日本を舞台にしたこの作品は

「ウルヴァリン SAMURAI」のようなとんでも日本が描かれていますが、つっこみを入れつつ楽しめる作品です。Wikipedia をチェックしたら、脚本を児童文学のロアルド・ダールが手掛けていたと知ってびっくりしました。

メインビルディングのロビーに飾られていた大掛かりな生け花


Brasserie Laiton

2022年12月27日 | グルメ

仕事や何やらで忙しい日が続いていたため、久しぶりの更新です。

この日は池袋の芸術劇場で用事があり、その後すぐ近くのフランス料理店 Brasserie Laiton (ブラッスリーレトン) でお昼をいただきました。事前にネット予約しようとしたらあいにく満席でしたが、ひょっとしたら入れるかも…とダメもとで訪れたところ

ラッキーなことに、入口近くのテーブルがひとつだけ空いていました。ダイニングルームの外にある、広縁のような空間ですが

この色使い、この佇まい。大好きなデンマークの画家、ハンマスホイの世界を彷彿とさせて、うれしくなってしまいました。

ほら、どことなく似ていませんか?

さて、前置きが長くなりました。ランチはコースメニュー4種類から選びます。

「今日は満席なので、お料理をお待たせするかもしれません」とスタッフが最初に運んでくださったバゲット。レストランの隣にベーカリーが併設されていて、そこで作られているのですが、かりっとしたバゲットは正統派のお味でした。

シェフお勧めの前菜の盛り合わせ。キャロットラペ、豚肉のリエット、右の2つは忘れてしまいましたが、どれもおいしかったです。

私は前菜が2皿選べるコースにしました。1皿目は牡蠣のアスピック。生牡蠣に、牡蠣のスープのゼリー、牡蠣のスープを使ったムース、キャビアを合わせた贅沢な一品。この日のお料理で一番気に入りました。

前菜もう一皿は「自家製シャルキュトリーの盛り合わせ」にしました。シャルキュトリーとはお肉の加工食品のことで、ハム、テリーヌ、レバーペースト等が盛り合され、パンデピス (スパイス入りパン) が添えられていました。レバーペーストが絶品でした。

メインのお料理です。こちらは国産合鴨のロティ オレンジソース。ぎゅっと旨みのつまった合鴨が最高。ソースもおいしかったです。

私は「仔羊の肩肉のトマト煮込み メルゲーズ添え」にしました。ほろほろに柔らかい仔羊がとろけるおいしさ。仔羊の挽肉を使ったソーセージ風のお料理も珍しく、食感の違いが楽しめました。さつまいも、れんこん、ごぼうと根菜の付け合わせもうれしい。

デザートです。こちらは「ヌガーグラッセ」です。ドライフルーツやナッツを入れた柔らかいアイスクリームで、素朴な風合いとクリーミィな食感が魅力です。

私はガトーショコラにしました。ブラウニーのような固めの仕上がりで、バニラのアイスクリームがよく合います。アメリカではおなじみのデザートですが、フランス風だとどうしてこんなにおしゃれになるのでしょう。コーヒーとともにおいしくいただきました。

お店の外観もすてきです。食事の後、レストランに併設されているベーカリーでお買い物しました。

バゲット、オニオンのパン、スイートポテトの入ったパン、じゃがいもの入ったパン。どれもおいしくいただきました。レストランもベーカリーも、近かったら何度も通いたくなるすてきなお店でした。


GRIP

2022年11月27日 | グルメ

一日雨の降る休日。この日は池袋に用事があって出かけ、その後お昼をいただくことにしました。池袋はふだんはほとんど行く機会がなく、あまりなじみのないエリアですが、以前から気になってGoogle Mapsにマークしていたお店の中から

カジュアルイタリアンの GRIP へ。池袋を中心に、ビストロ、カフェ、ベーカリーなどを幅広く展開している RACINES のお店のひとつで、ナチュラルなカフェ風のインテリアとお料理がお休みのお昼にはぴったりの気分でした。

ちょうどお昼時で店内は満員でしたが、カウンターでしたら、ということですぐに案内していただけました。カウンターはオープンキッチンに面していましたが、何人ものシェフたちが手際よくお料理したり仕込みをしたりする姿を見るのは楽しいです。

休日のブランチのメニューは、パスタやサラダなど。私たちは2人ともサラダ(Local Farm to Green Plate)にしましたが、サラダとパスタにしてシェアしてもよかったかな...。

鳴門金時芋のポタージュ。こっくりとしていますが、甘すぎず、最初はじゃがいものポタージュかな?と思ったくらい。上にぽとんと落としたオリーブオイルがわずかに主張して、いいアクセントになっていました。

15種類のローカルグリーン、自家製ローストハムとスモークサーモン。お皿の向こうに見えるパステルグリーンの、大葉と新玉葱のナチュラルドレッシングをかけていただきます。

上から見ると、紅芯大根、ベビーケール、リーフレタス等、緑の葉物野菜ばかりですが...

その下に、ローストした甘いさつまいも、パリッとしたかぶ、自家製ローストハム、かぼちゃ、チリソースであえたれんこん、揚げ茄子など、調理されたいろいろな温野菜が隠れていて、なかなかボリュームがありました。

お皿の向こうに見えるハードブレッドは、このお店の並びにある、同じ系列のベーカリーのパンです。

食後にコーヒーか紅茶がつきます。

雨の中、お店の外に並んでいる人たちの姿が見えたので、あまり長居をせずに、さくっとお店を出ました。

同じ通りにある、系列のベーカリー Racines Bread & Salad でお買い物しました。

バゲット、大納言を混ぜ込んだフレンチブレッド、シナモンドーナツ、レモングレイズドドーナツ、世界で一番おいしいかもしれないエッグタルト(という名前でした) を買い求めました。

私の好みで渋めのチョイスになりましたが、カラフルなアイシングで飾りつけしたドーナツもたくさんあって、どれもおいしそうでした。


銀座レカン

2022年10月08日 | グルメ

1974年創業の老舗フランス料理レストラン、銀座レカンでアニバーサリーランチをいただきました。

1階入口からエレベータで案内されて地下のダイニングルームに着くと、そこは地上のにぎわいから隔絶された異空間。ガラスの球が流れるように配されたシャンデリアの下、秋のはじまりを感じさせる深い赤色の花を大胆に生けたアレンジメントがみごとでした。

この日は車ででかけたこともあり、食事の前にノンアルコールのスパークリングカクテルをいただきました。りんごのほかフルーツを組み合わせたカクテルはほのかに甘くすっきりとした印象です。

アミュージュブーシュ。詳細忘れてしまいましたが、いろいろなお味を重ねた繊細な一皿でした。上に重ねた、赤と金、蝶をあしらった絵皿が美しく、どことなく和を感じたので一瞬森英恵さん?!と思いましたが、フランスのリモージュのお皿だそうです。

鰆のフュメ 柚子とフヌイユのヴィネグレット マイクロハーブの菜園仕立て。脂ののった鰆も、マイクロハーブとあわせてさっぱりといただけました。鰆は春の魚と思われがちですが、秋も旬なのだそうです。

鰆の上にのっているのは黒白2色の胡麻とチーズを焼いてパリパリにしたもの。これはお家でもやってみたい。お皿の縁の青いストライプに、私は土星の環を思い浮かべたのですが、このお皿もリモージュだそうです。

パンはこの日4,5種類くらいあったでしょうか。これは、バゲット生地のパンと全粒子のパン、私はこの後に赤ワインを使ったきれいな色のパンをいただきました。どのパンもお料理によく合いました。

太刀魚とホタテ貝のヴィエノワーズ カリフラワーとムール貝のヴルーテ チョリソ風味。左のヴィエノワーズとはウィーン風という意味ですが、帆立に太刀魚を巻いて、上にパン粉をのせて焼いたお料理でした。

右は小さなムール貝とカリフラワーをあわせた上に極々薄いチョリソーをのせているのがおもしろい組合せ。クリーミーなソースがよく合いました。上にのっているのは豆苗? つるが絵になります。

***

このあと、メインのお料理に「ブルターニュ産仔牛のブレゼ オルロフ風」をいただいたのですが、なぜか写真を撮り忘れてしまったようです。柔らかい仔牛肉がとてもおいしくて、シャンピニオンやごぼうを使った付け合わせが美しかったです。

肉料理のお皿が、鰆のフュメのお皿に似た茶色の縞模様だったので、色違いかと思いましたら、なんとこちらは日本 (大阪) のお皿とのことでした。お皿は料理長が代々好みのものを増やされ、膨大なコレクションの中から選ばれるそうです。

食前にいただいたノンアルコールのカクテルの後は、スパークリングのミネラルウォーターをいただきましたが、福島の奥会津金山という日本酒の酒蔵が作っているお水とのことでした。

季節のデザート。右はいちじく。左はアイスクリームにチョコレートのパリパリを合わせたものだったと思います。

この日は予約時にアニバーサリーのことを伝えていましたら、特別なデザートを用意してくださっていました。しかも2人に一皿ではなくそれぞれに用意してくださっていて、感激しました。

コクの深いコーヒー。

最後にお店のスタッフが大きな漆塗りの宝石箱をワゴンでもってきてくださいました。左、手前、右、上と引出しを開けると、それぞれに美しい小菓子がきれいに並んでいます。全部で20種類くらいあったでしょうか。

いくつでもどうぞ、とおっしゃってくださいましたが、私は控えめに3つ。ラズベリーのギモーヴと、ラベンダーのマカロン、オランジェットをいただきました。

***

お料理もどれもすばらしかったのですが、スタッフのみなさまのホスピタリティ、そしてお料理、飲み物、器、すべてに関する知識の深さにも驚かされました。日頃からよく勉強されていることが伝わってきました。

この日は8組くらいお客様がいらっしゃいましたが、どのテーブルも理由はさまざまながらお祝いごとだった様子で、まさに晴れの日にふさわしい特別なレストランであることを実感しました。


gicca 池田山

2022年07月30日 | グルメ

先週末、東五反田にあるレストラン・カフェ gicca (ジッカ) 池田山 にお昼を食べにいきました。

都道418号線 (外苑西通り) 沿い、目黒駅と五反田駅のちょうど中間にあり、交通は不便ですが、日曜日でしたら外苑西通り沿いに有料で車が停められます。このあたりは、池田山という古くからある美しい住宅街です。

こちらのお店は2年ほど前にガソリンスタンドの跡地にできた建物だそうで、1階がデリ、スイーツ、グロッサリー、2階がレストラン・カフェ、3階がイベントスペースとなっています。

2階のレストラン・カフェでは、オーガニック志向の家庭料理やイタリアン、サンドウィッチ等がいただけます。この日は、いろいろなお惣菜が楽しめる gicca ピアット という定食風のセットをいただきました。

この日のメインのお料理は仔牛のシュニッツェルでした。プチトマトとルッコラ、レモンが添えられています。お料理は、右から反時計回りに、キャロットロペ、ラタトゥイユ、枝豆?グリーンピース?の冷たいスープ。

ガーデンサラダ、フォカッチャ、ラズベリーとローズのサブレ、ズッキーニの肉詰め焼き、レモンクリームのファルファッレ。一部は、1階のデリで取り扱っているお料理と思います。

どれも家庭的な、ほっとした味わいのお料理でした。仔牛肉は日本ではなかなか手に入りにくいので、うれしかったです。後から気がついたのですが、店名の gicca は ”実家” から来ているのかもしれませんね。

食後にセットについていたローズとラズベリーのサブレを、カフェラテとともにいただきました。2階のレストラン・カフェは天井の高い開放的な空間で、北欧風のシンプルなインテリアも落ち着けました。ゆっくりくつろげるお店です。

食事の後は、1階のグロッサリーストアでお買い物。全国からおいしいものを集めた食のセレクトショップです。この日は買わなかったのですが、ケーキもとってもおいしそうだったので、機会があったらまた寄りたいと思います。

***

久しぶりにコスメの話です。

ヘイリー・ベネットに影響されて最近買ったチークは、ADDICTION の So Emotional という色です。わずかにパールが入っていて、さりげなくキラッと仕上がるのが気に入っています。

今まではチークに付属しているブラシを使っていましたが、今回はじめてチーク用のちゃんとしたブラシを購入しました。毛が柔らかく、ぽんぽんと軽くたたいた時の感触が気に入っています。


TRATTORIA DAL BIRBANTE GIOCONDO

2022年07月15日 | グルメ

白金台の、東京都庭園美術館の向かいにあるイタリアン TRATTORIA DAL BIRBANTE GIOCONDO (トラットリア ダル・ビルバンテ・ジョコンド) にお昼を食べに行きました。

(写真はランチタイムの終わり頃、人がすっかりいなくなったところをパチリ)

目黒通りにあって、かれこれ10年以上?前を通るたびに気になっていたお店にようやく足を運ぶことができました。外のTRATTORIAという縦書きの看板、お店の前には椅子が並べられ、いかにもイタリアの食堂といった佇まいに惹かれていました。

中に入ると、入口付近にローマ建国のロムルスとレムスのおなじみの像があって、はるか昔のイタリア旅行を懐かしく思い出しました。こちらでは本場イタリアのトラットリアの雰囲気の中、伝統的なローマ料理がいただけます。

メニューはアラカルトです。私たちは前菜とパスタを2種類選び、シェアしていただきました。

最初に運ばれてきたフォカッチャは手作りでしょうか。弾力がありますが、バゲットのようなカリッとした食感でした。

前菜に、鮮魚のカルパッチョをいただこうとしたら、この日はもう売り切れとのことだったので、代わりにポルケッタにしました。いわゆるローストポークなのですが、運ばれてきたとたん焼き豚を思い出しました。^^

スパイスの香りがしましたが、ひょっとしたらスターアニス (八角) を使っていたのかもしれません。お肉がジューシーで柔らかく、皮がほんのり甘辛く味付けされていて、まさしくイタリア版焼き豚といった味わいでした。

3種の貝を使ったラグーのスパゲティです。貝のラグーってめずらしい。初めていただくお味でした。貝の旨みたっぷりのラグーソースがやや太めのスパゲティによくからみ、お皿に残ったソースもフォカッチャで拭って残らずいただきました。

トンナレッリ ”カーチョ・エ・ペペ” (ペコリーノロマーノ・黒胡椒)。見た目もお味もカルボナーラによく似ていますが、お店のスタッフにお聞きしたところ、卵とパンチェッタは入れず、チーズと黒胡椒だけで作るのだそうです。ローマの名物パスタ料理です。

ちなみにカーチョはチーズ、ペペは黒胡椒。トンナレッリというのは後で調べたところ、卵のパスタだそうで、全体としてカルボナーラによく似ているのも納得です。ペコリーノロマーノ (チーズ) がからんで濃厚な風味ですが、重すぎずいくらでもいただけるおいしさでした。

たっぷり入った挽き立ての黒胡椒が香ばしく、ピリッと大人のお味でした。

食後にコーヒー (カフェラテ) とデザートをいただくことにしました。この日のデザート2種類のうち、カラメルプリンをシェアしていただきました。ソースだけでなく生地にもカラメルが入った濃厚なお味。やや硬めのプリンが私好みでした。

カフェラテとともにおいしくいただきました。

帰り道、道路の向かい側からお店の前をパチリ。このTRATTORIAのサインに惹かれていました。テラコッタの壁に、こげ茶のひさしがよく合います。。


代官山レストラン シェ・リュイ

2022年06月23日 | グルメ

前回は桜の季節だったので3か月ぶり。紫陽花の美しい季節に、まだ~むさんと代官山のフレンチレストラン シェ・リュイ (Chez Lui) でランチをごいっしょしました。

少なくとも私の学生時代からある老舗レストランですが、なぜかこれまで入る機会を逸していました。当時は同じく代官山のマダム・トキと並んで、一軒家レストランのはしりだったと記憶しています。

フランス語で ”彼の家” を意味するお店は、木造の古い大きなお屋敷で、アンティークな設えがほっと安らぐ空間でした。テラスにはぶどう棚があって優しい木漏れ日が心地よい。どことなく六本木の cojito さんにも似て私好みのお店です。

まだお客様がいらっしゃらないうちに写真をパチリ。この日はこの後ほぼ満席でしたが、年齢層がさまざまで幅広い人気を実感しました。私たちはお魚料理とお肉料理が楽しめるランチのセットをいただきました。

お肉を使った前菜3種類は、左から鶏胸肉を使った鶏ハム、鶏もも肉を使ったテリーヌ、牛肉のいろいろな部位を閉じ込めたゼリー寄せ。キャロットラペとピクルスが添えられています。お肉はバルサミコのソースでさっぱりといただきました。

デミタスの熱々カップで運ばれてきたポルチーニのスープ。香り高く濃厚な味わいが体の隅々に行き渡るようでしたが、私が感激したのはこのソーサー。

アンティークな薔薇と、向こう側には (この写真では見えませんが) 妖精の絵が描かれていて、その愛らしさに思わず声をあげてしまいました。

お魚料理はイトヨリの白ワイン蒸し クリームソースでした。写真ではきれいに映っていませんが、イトヨリの皮のピンクに黄色の縞模様がとても美しかったです。

ふっくらとして柔らかいイトヨリと野菜、海老をクリームソースでいただきましたが、ソースの濃度もちょうどよく、海の幸によく合いました。

お肉料理は豚肉にチーズとパン粉をのせてオーブン焼きにしたお料理でした。柔らかいお肉とさくっと仕上げた帽子、食感の組合せが楽しめました。ソースとマッシュトポテトと、王道の付け合わせがほっとする味わいです。ブルーの小花模様のお皿も愛らしい。

デザートはチョコレートのテリーヌとティラミス。フランボワーズのソースが添えられています。こちらも間違いのないおいしさでした。

ハーブティ (レモンミントティ) とともにおいしくいただきました。

お食事の後は、代官山の裏道や T-SITE (蔦屋書店) の中をぶらぶらと。楽しい時間をすごしました。

まだ~むさんから、ロイヤルコペンハーゲンのミニクッキーをいただきました。かりっ、さくっとおいしくいただいています。大好きなブルーフルーテッドの缶は、何に使おうかなーと思案中です。