○宝篋印塔(ほうきょういんとう)
宝篋印塔は「宝篋印陀羅尼経」を納めた宝塔である。「この塔に拝供養すれば、生きている間は災害から免れ、死後は極楽に生まれ変わる」と宝篋印陀羅尼経では説いている。
塔は基礎・塔身・笠・相輪の四つの部分から成り、塔身の四面には仏の種子が彫られているが、これは各塔により様々である。これらの塔には成仏を願い、また法華経読誦により先祖供養、子孫の幸福を願うもの、舎利礼文を記しているものなどがある。
嵐山町には鎌形に3基、古里に1基が個人墓地に造立されている。
○宝塔(ほうとう)
宝塔は法華経に由来し、多宝如来と釈迦如来を本尊としている。経典では「釈迦如来が霊鷲山で法華経を説いたとき、地中より突然に宝塔が出現して、塔の中から多宝如来が釈迦如来を褒め称え塔中に招き、二如来が併座した」と、宝塔の起源を述べている。
構造的には基礎・塔身・笠・相輪より成り、塔身は丸柱状に造られている。嵐山町の宝塔は志賀の観音堂、杉山の薬師堂にそれぞれ1基あり、また鎌形の字殿ヶ谷戸にある個人墓地には宝篋印塔型の形式をとったものが2基ある。
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