Unix関連活用日記(旧Solaris_x86活用日記)

macOSやFreeBSD,Linuxを中心とした内容に変更
(自称Solarisエバンジェリスト)

zoneについて

2004年12月30日 20時39分36秒 | Solaris10_x64/x86
Linuxでサーバを構築している方は多いと思います。(私もその内の一人ですが)
ただ、コストの都合から、1台のマシンで複数のサーバデーモンを稼働させている方が多いのではないでしょうか?
しかし、セキュリティの観点からサーバの分散は必要であるが、コストを考えるとなかなか理想通りにはいかない。
いつも葛藤の種になることは間違いないだろうと思います。
そして、SIerの方は更に利益追求の重荷も重なる。

そこで、このzoneという機能は、それらに対する一つの答えになると思います。

以下、【概念】の一部を引用
資料の元のURL:http://sdc.sun.co.jp/solaris/solaris10/zones/private/guide1.html

Solaris コンテナ(以下 Zone)は、物理的にひとつのサーバ上に、複数の仮想サーバを実現する画期的な新機能です。

つまり、サーバがひとつしかなくても、複数の仮想サーバによって、複数のシステムを独立、分離した状態で運用することが可能です。それぞれの仮想サーバは、設定、セキュリティ、管理、システムリソースを含め、お互いに影響を与え合うことなく動作します。

この機能により、ユーザは、多数のマシンに対するコストや管理の複雑さから解放され、より大規模でスケーラビリティを備えたサーバマシン上で、複数のシステムを統合的に運用することが可能になるのです。

この仮想サーバを zone と呼びます。各 zone は、他の zone から隔離されておりお互いを意識することはありません。各々の zone は、異なる root password を持ち、各 zone の root user は、自分のzone の外側に対しては何もすることができません。
-----------------------詳しくは、Sunのサイトで!-----------------------

個人で、レンタルサーバの運用を考えている方や友人仲間にshellを自由に使わせたいと考えている方。
また、大学やその他の研究施設で学生等にshellを使わせる場合の懸念。
そういったことへの一つの答えになるだろういうことです。
皆さんは、どんなことが考えられるでしょうか?