地元の小学校から修理の依頼が有りました。
下糸がぐしゃぐしゃに成っちゃうって事でしたが、上糸が天びんに掛かっていないだけでは?って思いましたけど、そうでは無いようです。
普通に縫える!って思いましたが布裏がこんな事に成っている。
これは上糸の糸調節器が利いていない時の症状です。
良く見るとなんだかミシンの糸道が異常に狭い。
これはバラシて見ないとダメですな。
押さえを上げたら糸調節器がフリーに成らなきゃいけないのに、リンクして動かす金具が異様に離れています。
なんじゃこりゃ?
もしかしてかなりの難敵?って思ったのですが・・・
長年の勘でここだろう?ってネジを2本緩めて位置調節をしたら正常に作動するようになりました。
押さえを上げると糸調節器がフリーに成ります。
組み立てて試し縫い。
綺麗に縫える様になりました。
このミシンは学校専用って訳じゃなく、一時期私らも販売出来た機種だった様な気がするのですが・・・
デザインは直営モデル電子ミシンのタイプ610とかオーナー店専用モデルのGB3330と同じなのですが、それらは手元スイッチで動かせましたけどこれはフットコントローラー専用です。
内部にコンデンサーとか何も無いので、これはモーターの力だけで縫う電動ミシンですな。
内部の金属パーツも薄手で、硬度が低くて歪みやすい部品が使われていると感じました。
今回の故障も部品の材質が影響しているように思います。
良いミシンですけど、小学校とかで使うには耐久性が低すぎるように思います。