ダダのミシン屋日記『ジャノメミシン米沢店です』

ジャノメミシン米沢店の店長のブログです。
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ジャノメ 3090

2023年09月14日 18時27分31秒 | ミシン修理

地元の小学校から修理の依頼が有りました。

下糸がぐしゃぐしゃに成っちゃうって事でしたが、上糸が天びんに掛かっていないだけでは?って思いましたけど、そうでは無いようです。

 

普通に縫える!って思いましたが布裏がこんな事に成っている。

これは上糸の糸調節器が利いていない時の症状です。

 

良く見るとなんだかミシンの糸道が異常に狭い。

これはバラシて見ないとダメですな。

 

押さえを上げたら糸調節器がフリーに成らなきゃいけないのに、リンクして動かす金具が異様に離れています。

なんじゃこりゃ?

 

 

もしかしてかなりの難敵?って思ったのですが・・・

長年の勘でここだろう?ってネジを2本緩めて位置調節をしたら正常に作動するようになりました。

押さえを上げると糸調節器がフリーに成ります。

 

組み立てて試し縫い。

 

綺麗に縫える様になりました。

 

このミシンは学校専用って訳じゃなく、一時期私らも販売出来た機種だった様な気がするのですが・・・

デザインは直営モデル電子ミシンのタイプ610とかオーナー店専用モデルのGB3330と同じなのですが、それらは手元スイッチで動かせましたけどこれはフットコントローラー専用です。

内部にコンデンサーとか何も無いので、これはモーターの力だけで縫う電動ミシンですな。

 

内部の金属パーツも薄手で、硬度が低くて歪みやすい部品が使われていると感じました。

今回の故障も部品の材質が影響しているように思います。

良いミシンですけど、小学校とかで使うには耐久性が低すぎるように思います。

 

コメント (16)
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