SCUM’S BLOG
満たされている時は
満たされている事に気付かない
むしろ枯渇すら感じる
 




草加の消防署の前で、こんなものを見かけた。

白バイならぬ、赤バイ。

警察の白バイは有名だけれど、消防にこんなのがあるのかぁって、ちょっと驚いた。
見たことも聞いた事も無かったから。

調べてみたら...

草加市消防本部:小回り効く、2輪赤バイ隊が発足 /埼玉毎日新聞

...こんな記事が。


>草加市は災害時にも小回りの効く消防活動2輪車の導入を決め、市消防本部で31日、赤バイ隊の発足式が行われた。

3/31に発足なら、ごくごく最近の話なのね。


もうちょっと調べてみたら、こんなページがあった。


消防車両紹介 日本の消防バイクFIRE RESCUE EMS


正直、消防にバイクがあっても、火は消せないだろうぐらいな単純な感覚が受け止めていたのですが、色々な紆余曲折があるっぽいですねぇ(^^;

いくつか気になった文を転用。


>赤バイですが、元々は警察の白バイが起源にありました。大正7年に誕生した警察のバイクは、車体が全部赤く塗られていたので俗に赤バイとよばれていたのです。しかし昭和11年には白色に塗り変えられたため、白バイと呼ばれ現在に至っています。

>東京消防庁でも昭和44年の10月から消防署が所有していた単車を改良し、赤バイとして暫定運用を始め、昭和46年2月には新たにホンダ製のバイクを購入して正式運用されました。この頃から各都市でも消火器を積載し赤色灯を付けた赤バイが見られるようになって来ましたが、あまりにも交通渋滞がひどくなり、危険性が増したとして昭和51年に廃止になったのを期に、各都市の赤バイも姿を消すようになりました。

>神奈川県の藤沢市では、ホースを積載したホース車とポンプ装置を取付けたポンプ車を導入して2台1組で消防活動をする「消防ポンプ二輪自動車」も配備されていました。

>平成7年に発生した「阪神・淡路大震災」に於ける教訓から、消防車が入れない狭い路地でも渋滞でもグイグイと進んで行き、初期消火・情報収集・医薬品等の緊急搬送にも活用出来るバイクの特性が見直され、消防用バイクの導入を図る消防本部が増えてきました。



なるほどね。
ちょっぴり格好良いなって思ってしまう子供っぽい気持ちもあるけれど、何はともあれ、まずは火災の無いよう、気をつけましょう(^^;
ってカンジでしょうか。

白バイよりは好感持てるなってのも、やっぱり子供っぽい意見かしら(^^;

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私はYAMAHA XVS1100ドラッグスターに乗っているのですが、久々にリコールの知らせが来ました。

以前、だいぶ前に来た、充電系の不具合をまた言ってきたのかと思ったら…


【不具合内容】R1364

乗車装置において、後部座席の取り付け構造が不適切なため、後部座席の左右の端部に交互に体重を掛けるなど、当該座席の取り付けボルトに緩み方向の大きな回転力が加わると、当該ボルトが緩む事があります。
そのため、最悪の場合、当該ボルトが抜けて後部座席が脱落するおそれがあります。

(今回のリコールに関するページはこちら


...だそうな。

…って、おい(^^;

たしかにこのバイクは、カーブを攻めたりするようなバイクではないから、そうした不具合が発覚するのに時間がかかるのはわかるけれど、私のバイクは'99年式だぜぃ。

...まぁ、ボルトなんて緩むのが当たり前だから、卵が先か、鶏が先かみたいな感じのリコールかなぁ…って気もしなくもないけれど。

とはいえ、せっかくタダでなんとかしてくれるというので、直してもらおうとは思うのですが、昔のリコールの時は、私自身、ダイレクトにダメージを受けたので、笑い事ではない感じがします。


ずっと走ってて、ちょっと停めて、再度エンジンをかけようとしたら、かからない。
セルが回らないの。
なんでだろうと、押しがけしてみたりしたけどラチがあがらず、バイク屋に取りに来てもらって、新品のバッテリーに換えてもらって、3日ぐらいしたらまたバッテリーがあがって。
結局、このリコールのせいだという事が、バイク屋がヤマハに確認してようやくわかって、充電系を一式交換してもらったのだが、このリコールの報告が来たのも、この交換を終えて、ずいぶん経って、忘れた頃でしたからねぇ...
企業なんてこんなものなのかもしれないし、バッテリーがあがる程度のリコールならば、良くはないなりにも、あとで笑い話にもできるけれど、せめて命にかかわる事に関しては、もっと迅速な対応をしてもらいたいものだなぁと思います。
ミツビシの例もあるわけですしねぇ。
だいたい、リコールの報告が、簡素すぎ。
なんか、当たり前みたいに報告がくるのもイヤだし、「無料修理作業」なんて、当たり前だって話しだし。

好きなバイクだけに、すごく残念です。
まぁ、どっちみち私のバイクは、古くなってきて、色々見てもらわなくてはならないので、ついでに行ってきますってカンジでしょうか(^^;

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ネットで調べても出てこなかったのですが、今日、車を運転中に、ラジオから、こんなニュースが流れてきました。

「奈良で、バイクが鹿をはねる事故が発生。鹿は即死。バイクの運転者も、1日後に死亡。」ですって。

ご当地ニュースってのは、明るいニュース以外は、なんなものですねぇ(^^;

まぁ、でも、鹿だったから、なんだかすごい気がしてしまうけれど、犬猫なんざよくあるわけで、これも気をつけねばなりませんよね。
人間よりも、より予想の出来ない動きをするわけですから。

実際私も、九州から東京までバイクで帰ってくる時、富士山の近くで、ヒョーっとバイクに犬がわき道から寄ってきた事なんかがありました。
あの時は、ちょうどカーブの先だったので、減速していたので、そのままの流れでバイクをとめられたので、問題無かったのですが。

車ならともかく、バイクだと、動物もだけど、自分も飛んじゃいますからねぇ...


九州で山を車で走っている時に、ウサギに並走された事もありました。
あまりにも危ないので、加速すると、ウサギも加速する。
減速すると、ウサギも減速する。
そして、どんどんと距離が縮まってくる。

しかたなく、停車して、ウサギを追い払いましたよ。
ええ。


九州では、他にも、タヌキやイタチが、道でひかれて死んでいたりしたものでした…


そうそう、九州で、高速の出口を出てすぐ、ガードレールの下から、イノシシが飛び出してきた事もあった。
あれにはすごく驚いた。
最初、イノシシだってわからなかったもんね。
あまりのデカさに。


まぁ、東京とかにいれば、あまりそんな機会はないだろうけれど、でもやっぱり犬猫はたくさんいるし、老人や子供なんてのも、予測が難しいものですから、気をつけねばですね。

ドライブやツーリングの際にも、皆様くれぐれもご注意の上、楽しんでくだされ。

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昨日、出先でバイクのエンジンをかけたら、なんだか調子が悪かった。
寒いからかな?と、いつもよりちょっと長めに暖機運転して、あまり気にせず出発。
信号待ちの時、エンジンの動きが鈍い事に気がつく。
なんだろう?寒いから?と、アイドリングをちょっとあげてみる。

しかし、一時走ったら、走っている最中にエンストしてしまい、しかたなく、ハザードを出しながら、路肩に停車。

そうしたら、なんだか下品な車が、私の横に停まった。
開いた助手席の窓から顔を出したのは、ヤングではなくなったヤンママといったカンジの女性。

「ね~、なんか~、えーちゃんのバイクっぽくて~、格好良くない?ね~、ね~」
…と、ひどく耳障りなアクセントで話しかけてきた。
見れば、車のリアウィンドウに、例の「E.YAZAWA」の文字。
チッ、これだから…

いやさ、えーちゃんはバイクに乗るのかもしれないけどさ、わざわざ角やらフリンジやらつけたチョッパーのアメリカンなんぞには乗らないでしょ。
普通に考えたってさ。
単なるイメージで言ってるだけでしょ?
えーちゃんって、こんなバイクに乗ってそうってだけでしょ?
本当にファンなの?
それで、そんな適当な事言ってるの?
もっとも、私はファンじゃないから、こんなバイクに乗ってないでしょ?と、やはりイメージで言ってるだけなのだけれど。
アメリカンバイク=ロックンロールはともかく、ロックンロール=えーちゃん みたいな感覚を押し付けてくるのは本当にやめてほしい。
なんだその連想ゲームみたいな感覚は。
マイケルジャクソン=アメリカ=コーク=一緒にハンバーガーも注文=ハラヘッタ!=牛丼でも食べに行く?みたいな感覚は。

勿論、こんなヤツ、シカトだ。
それどころではないのだ。

んで、私のバイク。
なんだったかというと、ガス欠でした。

え!ガス欠!?と思われる方も多いかと思うが、バイクでガス欠って、案外珍しい話ではない。
バイクは、車と違って、ガソリンがタンクにどれだけ入っているかというメーターがついていないものが多いのだ。

それでは困るではないかと思われるだろうが、大丈夫。
予備タンクがついているのだ。
メーターがついているバイクで、予備タンクの無いものもあるが、ついているものが多い。
私のバイク、ドラッグスター11の場合、予備タンクの容量は3.5リットル。
ツーリングならば20km/リットルぐらいは走るから、たとえガス欠しても、予備タンクに切り替えれば、70kmぐらいは走行できるわけだ。
いくらなんでも、その間にガソリンスタンドぐらい見つけられるだろう。

単純な話なのだが、ここに、罠が潜んでいる。
初心者の時、ガソリンタンクにガソリンが入っているのに、ガス欠のような症状でエンストして、途方にくれたという話をよく聞く。
というのも、この予備タンクってのが、メインタンクと別に設置してあるのではなく、メインタンクと一体になっているものが、圧倒的に多いからだ。
ガソリンを使い切らないように、予備分のガソリンをタンク内にキープしているといったカンジと言った方が解り良いだろうか?
だから、タンクを覗いてガソリンがあるのに、ガス欠するという現象が起こるのだ。

そんな時は、タンクのわき腹にあるコックを、リザーブ側にひねって、ガソリンさえ流れれば、なんていう事もなく、エンジンが再始動するのだ。

かく言う私も、始めの頃、これに騙されて焦った経験ありなのだ(笑

もっとも、余裕を持ってガソリン入れろって言われたら、それまでなんだけどさ。

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ここ2日ばかり寒かったのに、今日は何やら暖か。
今年まだバイクを動かしていなかったので、エンジンをかけようかなと思い立つ。
せっかくだから、ちょっと走ろうと思い、近所に何か無いかしら?と検索してみて、「草刈の碑」というのが目に付いた。
「日本全国草刈り選手権大会」というものを記念した石碑らしい。

「日本全国草刈り選手権大会」ってなんだ?
ちょっぴり気になる。

とりあえず、覗きに行ってみる事に。
石碑は、岩淵水門のある辺りにあるらしい。
岩淵水門は、子供の頃よく見ていたので、場所はおおよその見当がつく。


久々のエンジン始動!(動画参照)


久々だからか、いまいち機嫌の悪いバイクと共に、北赤羽の横の浮間橋を越え、環八に出て東へ。
そのまま北本通にスイッチし、志茂5丁目辺りから、北側の住宅街の間の細い道を進み、荒川の土手に出る。
志茂橋をバイクのまま越える事ができたので、土手までバイクでかなり近づくことができたので、ちょっと嬉しかった。







土手はこんなカンジ。
整備されていて綺麗。
散歩したりするのに、すごく良い感じ。


まずは水門見学。

水門の説明書きによると、昔は荒川の本流は隅田川だったそうで、今の隅田川が、昔は荒川と呼ばれていたのだそうです。
この昔の隅田川は、川幅が狭く、堤防も低かったため、洪水を多く惹き起こしたため、明治44年から昭和5年までかけて、新たに約22kmの人工の放水路を作って、洪水を防いだのだそうです。
その放水路が、現在の荒川なのだそうです。
その新しい荒川と隅田川が分かれる辺りにあるのが、この志茂水門。

へ~
知らなかった。




これが赤門と呼ばれる旧岩淵水門。
昭和57年に新たに作られた青門に役目を引き継いだものの、荒川周辺を守った歴史として、整備管理され、残されているのだそうだ。




これが青門と呼ばれる新岩淵水門。
現役です。




写真で、川は右に向かって流れており、写真中央の中洲の奥が荒川、手前が隅田川になるわけです。




赤門の上を通り、中州へと渡る事ができます。
その中洲に、例の石碑があるわけなのです。




赤門を渡ったら、まずこんなのがあった。

「月を射る」というオブジェ。
錆びたなんかにしか見えないが、平成8年度 荒川リバーアートコンテスト特賞受賞作品らしい。
元からこうなのか?
飾られて、ほっとかれて、ここまで錆びてしまったのか??
それは私にはわからない。


そしてようやく石碑に辿り着く。
石碑の台座に腰掛ける男が、ハトに餌をあげていた。
私が近づいた事で、バっと全て飛び立つハト。
申し訳ない気持ちのまま近づいたら、バッサバッサとハトが戻ってきた。
それはそれでウザい。


んで、石碑。




草刈の碑
農民魂は先づ草刈から


と、大きく刻まれた碑。
この文字の下に書かれていた事は、大雑把に書いたら、こんな事。

草刈るってーのは、日本農民の昔から行っている良い事で、農民の魂であり、訓練であり、発露である。
農薬に頼るのもいいけどさ。
農薬に頼ってると、草刈が衰えちゃうわけ。
でもさ、自然の方が良くない?
たい肥とかだってさ、草刈すれば作れるわけだしさ。
体にも良さそうだしさ。
だから、草刈サイコー!って、しようと思ったわけ。
んで、男女青年団、農学校、壮年団とかで四組に分かれて、全国で町村大会、郡大会、都道府県大会とか大きくやっちゃって、選手選んで、そんで集まった連中で大会したわけよ。
昭和13年8月からここで、6年、6回も。
天皇様とかだって、見に来てくれたのよ。
鎌振って頑張る選手を応援するために、2時間にもわたる大会を、両岸がうまるぐらいの観衆が集まって、旗やら振って、応援したわけよ。
でもさ、戦争が始まっちゃったから、その後の大会は中止になっちゃったの。
でも、それってもったいないから、農業関係のみんなで寄付を集めて、この石碑作ったの。


…こんな感じであろうか。

ううむ。
「日本全国草刈り選手権大会」という響きが面白くて見に来てしまったのだが、案外重くて深いお話でした。
今の農業家の苦悩も、この時代をひきずり…いや、国内農業の現状を考えると、もっと悪化しているのではないか?

農薬ってのは、害虫を完全に排除は出来ないのだそうだ。
たとえば、Aという農薬を使い、害虫が9割死ぬ。
しかし、A農薬に耐性を持つ害虫が1割は生き残り、あっという間に元の数に戻る。
そこで、Bという農薬を使うと、A農薬に耐性のある1割が生き残り…と、結局堂々巡りなのだそうだ。

かえって、農業害虫ではなく、益虫とされる生き物達は、えてして農薬に弱かったりする。
その害虫とされる生き物を捕食する益虫達が農薬によって殺される事によって、害虫被害がさらに拡大する事も少なくないらしい。

農薬を使わなければ、害虫は減らないが、農薬を使うと、害虫を捕食する益虫が全滅する。

以前、この農業害虫を捕食する率が圧倒的に高い蜘蛛を殖やし、農薬を使わずに、蜘蛛によって農薬の代わりにするという研究がなされているという話を聞いた事があるが、その後聞かないから、きっとダメだったんだろうなぁ…


まぁいいや。

ちょっぴり感慨深い気持ちのまま、王子にある飛鳥山公園を覗く。
バイクを置く場所がなくて、困った。
結局、交番の近くの歩道に停めた。




王子といえば飛鳥山公園というぐらい、この辺りでは有名だが、桜の時期ならばともかく、なんてない公園だ。

3つぐらい博物館があるが、「紙の博物館」とか、ちょっと見るには微妙なものだ。
見たら面白いのかもしれないけれど、勇気がわかない。




本物の電車なんかが置いてあるので、子供を連れての散歩などには良いかもしれないけれど。
でも、この時は、なにやら工事していたので、電車に近寄れる風ではありませんでした。




この飛鳥山公園の脇には、都内唯一の路面電車が走っています。
こいつの存在を忘れていたので、久々に見て、なんだか新鮮でした。
たしか、高田馬場から、早稲田まで走っているのだったと思います。
(訂正:全然違いました。どんだけ短距離なんだってもんですよね ^_^; これでは。早稲田から三ノ輪まででした。)


この後、やはり王子の「名主の滝公園」に、滝を見に行こうと思ったのだけれど、工事中で、滝が流れていないとの事で、断念。
工事で流れない滝っていったい…

いやはや、セコい滝なのはわかってるけれど、後日リベンジです。

近所でも、探せば地味に面白いものもあるものですねぇ。

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今日は、ギックリ腰で入院しているじーちゃんの見舞いに行った後、ばーちゃんの顔を拝みに行って参りました。
ロクデナシで放蕩野郎の私は、パタリといなくなったりして、数年音沙汰も無くなったりする。
そんな私なのだが、この母方の祖父母は初孫の私を可愛がってくれ、顔を見せに行った私に、二人とも超ご機嫌だった。
祖父は恋する乙女かのごとく私をずーっと見つめ、こっちがついつい目を逸らしてしまう程。
祖母はなにやら、この歌知ってる?とか言いながら、古い歌を「し~なのよ~おおぉる~ぅぅ」と、ハイトーン&ビブラートで歌いだす始末。

いやはや、愛してくださるというのは、非常にありがたい話だ。
私も祖父母が大好き。
酢の物や煮物がいまいち苦手な私だが、祖母の酢の物や煮物は大好物で、それこそ酢の物は、祖母の作ったものしか食べないぐらいだ。
いつだったか、私は酢の物を食べないという認識を持っていた母が、祖母の作った酢の物を美味い、美味いとバクバク食べる私を見て、私が同じもの作っても食わないのに、ムキー!と怒っていた事があった。
母には悪いが、こうしたものは、断然祖母のものの方が美味い。
祖父は、幼かった頃、色々なところへ連れて行ってくれ、たくさん遊んでくれた。
東京近郊の新しすぎない娯楽施設のほとんどが、祖母との思い出に満ちている。


今日、祖母が、突然、祖母の両親の写真を見せてくれた。
考えてみると、私は、祖母の両親…曾祖父母をヴィジュアルで見た事がなかった。
見て、ビックリした。
曾祖父の目が、私の目とまるっきり一緒だったのだ。

私は、第一印象に、必ず目の事を言われるぐらい、目に特徴があるらしい。
しかし、私の親戚の中で、私のような目を持つ人間を見た事がなかった。

私の誰にも似ていない目は、父と母の持つ遺伝子がミックスされて形成されているのだと思っていた。

しかし違った。
私の目は、祖母の血から発生していたのだ。

なんだか嬉しかった。

白黒の写真に映し出された曾祖父は、他のパーツは違けれど、目は、確実に私のものと、瓜二つだったのだ。
遺伝情報を確実に、私は祖母からも受け取っていたというわけだ。


無論、私は曾祖父に会った事はない。

しかし、こんな思い出がある。


以前、九州に住んでいた頃、バイクで下道で、東京に遊びに来た事があった。
下道でのんびり、日が暮れたら、そこらにテントを張って、火を焚いて、寝袋で寝るような旅だ。

東京からの帰り道、鳥取県の海辺で寝ていたら、祖母から携帯に電話があった。

時期はちょうどお彼岸。
祖母で直系の血筋の途絶える祖母の実家の墓を参って欲しいという、願いであった。

私は京都に戻り、道中見つけた和菓子屋でおはぎを買い、京都市内に入った。

祖母の墓の場所の説明は、強烈にアバウトだった。

「京都にある、福知山ってところに、国道にそった川が流れていて、造り酒屋の向かいに橋があり、その橋を渡ると踏切があり、その先の竹林の先に、お墓がある」

私は、福知山って村かなんかだと思って気楽に行ったのですが、京都の交番で聞いたら、なんと、福知山って、「市」だったのです。
福知山市、かなり広い。

交番の地図を見て、川に沿う国道というものに目星をつけ、とりあえず行ってみる。
見つからないだろう…という気分まんてんだった。

福知山市に入った飯屋で、造り酒屋について尋ねてみると、福知山には造り酒屋がたくさんあるので、その程度の情報では、特定できるわけもないと言われた。

川を眺めながら国道を走る。
川には無数の橋がかかっていた。

その中で、1つだけ、妙に気になる橋があった。
特別珍しい橋ではなかったのだが、なんだか気になったのだ。

その橋のちょっと先にあったコンビニに入り、聞いてみたら、その橋の向かいに、小さな造り酒屋があるとの事だった。

もしや!と思い、橋を渡っていたら、農作業をしていたおじさんに止められた。
どこへ行くのか?と言われたので、祖母の墓参りに行きたいと言った。
誰のだ?と言われたので、祖母の名をあげたら、「あー、ときちゃんの孫なのか」と答えられた。

もしやが、確信に変わった。

しかし、踏み切りの先に竹林は無く、線路ぎわを走っていったら、行き止まりになってしまった。
道が狭く、ユーターンもできずに、バイクを下げていて、ようやくユーターンできる場所を発見し、ユーターンしようとしたら、目の前の線路際の柵が、そこだけ切れていた。
もしや?と思い、そのままバイクを置き、線路を越え、山を登っていった。
獣道のような竹やぶの間の細い道。
途中途中に、小さな川が流れているのを飛び越えつつ進む。
突然開けた景色に映し出されたのは、無数の墓であった。

見つけられた嬉しさにゲラゲラ笑ったものの、どの墓が祖母の実家の墓だかわからない。

…と、1つの墓の前に、奇妙なものを発見。
竹が地面に突き刺されており、その竹の先が割られてあり、そこに、紙が挟まっていた。
そこには、「○○家の墓」と書かれていた。
その姿、流鏑馬の如し。

それが、祖母の実家の墓であった。
祖母、私に電話した後、福知山の友人に電話して、私がその墓を見つけやすいように、目印をつけてくれるように頼んだようだ。
ものすごくわかりやすいような、わかりにくいような目印であった。

墓の前でゲラゲラ笑いながら、おはぎを供る。
カメラを設置して、墓の前でピースサインしながら写真を撮り、墓にかかっていたゴミを払い、墓の前にドッカリ座って、タバコを一服。
携帯を取り出し、祖母に電話。
「墓に着いたよ。今?墓の前。」みたいな会話。

携帯を切って、ふと気がついた。
携帯、圏外を表示していたのだ。
墓の間をうろうろ歩いてみたが、どこへ行っても圏外。
あら?
なぜ祖母に電話できたのであろうか??

ともかく、墓に辿り着いたのも、電話が繋がったのも、奇跡に等しい。
私は霊の存在とか、あんまり信じてないのだが、こうなると、少し信じて良い気にもなる。
こうした霊ならば、こわくなくていいな。
だいたい、墓を目前に、こんな態度をとれるというのも、おかしい。


この墓におさまっているのが、その、私と瓜二つの目を持つ、曾祖父なのだ。

あの時、参る事ができてよかった。
祖母は電話口で、ありがとうを繰り返し、泣いていた。
放蕩孫が酔狂で立ち寄っただけなのにと、なんだか申し訳ない気持ちになった。

墓参りなんて、なぜするのだろう?と思っていたけれど、この時、なんだか意味が少しわかったように思う。

結局これで、一日かかってしまったが、良い一日であった。
日の暮れかかる京都を西へ、走り出したのでした。

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引きこもった生活もなんなんで、今日は、近所の道を覚えついでに、バイクを出そうかと思った。
妹に、どこか近場で良い所が無いか聞いたら、東京大仏の事を教えてくれた。

東京大仏って知ってます?
板橋区赤塚にある、大仏。
超マイナーだけれど、日本で三番目にでかい大仏なのだそうだ。
なんか怪しいけれど…
へぇぇ。
知らなかった。
妹から色々話を聞き、行ってみた。

看板が出てるからすぐ場所はわかるよと妹に言われたので、それと地図を頼りに行ってみる。
しかし、見つからない。

この道の辺りなのになぁ…無いなぁ…と思いながら、行ったり来たりしていたら、ふと見た道脇に、「東京大仏通り」という標識発見。
非常にわかりにくい看板。
こんなんでわかるかっての。

ともかく、その道を入って、ちょっと行ったら、東京大仏のある寺があった。
っていうか、ツーリングマップルにも、おもいっきり東京大仏って書いてあるけれど、「乗蓮寺」だ。
乗蓮寺の、大仏だ。
そっちで探した方が早かったのではってカンジだ。

見つけたのは良いが、思いっきり閉まってるカンジだ。
いや、開いているのだが、横脇の小さな門しか開いていない。
檀家以外車を停めるなという事の書いてある駐車場は開いているが、檀家以外はこっちに停めろという、民営の駐車場は、お休みのようで、閉まっていた。

関係ねーって、入り口にバイクを停め、入っていく。
執拗に銀杏の写真を撮っているばーさん以外、誰もいない。

たしかに大仏はあった。
うん、大仏だ。
たしかに、大仏だ。

うんうん。

とりあえず、大仏を見た事を、妹にメール。

その返事は、

「大仏、だからなんだってかんじでよかったでしょ?(笑)」

うん、たしかに、だからなんだってかんじだ。

妹が、近くの蕎麦屋で売ってる、ゴハンのかわりに、ソバの詰まったおいなりが、微妙で楽しいと聞いたので、それを食う気まんまんだったのだが、蕎麦屋はどこも閉まっていた。

すごく残念。

うん、今度は休日に、無理矢理妹を後ろに乗せて、リトライだな。

あとはあちこち近所をまわって、最後にバイク屋に寄って、リアのブレーキパッドを換えてもらう。

「リアのブレーキパッドを換えてくれ」
「シューですよね」
「パッドだ」
「シューですよね」
「パッドだっての」
「いや、ドラムブレーキは、シューですよ」
「いや、ドラッグスター11は、400ccと違って、リアもディスクなんだ。見てみろ。」
「あ、すみません…」

…なんて、不毛な会話をしたりして。

そこで、DS11用のサイドバッグステーが安く出ているのを発見。
私のは、シーシーバーをつけているから、ネジ専門店に行かないと、取り付けられるネジが無いですよと言われ、それでもいいからと購入。

さて、ネジ専門店ってどこにあるんだ…?と思いながら帰宅している途中、ものすごく家の近くに、「ネジ」と書いてある看板発見。

うおぉ!運命的!と、入って、説明をしたら、すぐにネジを出してくれた。
ネジ4本、200円。
安い。

なんだか、微妙に楽しい一日でした。


ところで関係ないけど、東京大仏で、ブログで検索したら、東京人の東京観光・諸国漫遊記というブログに、上野大仏というのが載ってた。

うおぉ。
次はこれだ!(笑

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おかげさまで無事東京に到着しました。
応援して下さってありがとうございました。
すごく力付けられました。
あとで今日の報告をさせていただきます。



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富士山見ながらはしゃぎながら走ってきました


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おかげさまで天気も良く、良い締めが出来そうです。
静岡は岡部の道の駅、宇津ノ谷峠で朝ご飯。
そこの土産物屋でこんなオソロシイ物を発見!Σ( ̄□ ̄;

標識が東京まで200kmを切りました。


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