今日から撮影罪が施行されます。

本日から「撮影罪」（性的姿態等撮影罪）が施行されました。
これはアスリートにとって難しい問題です。
ボディビルのコンテストでも数年前からスマホ以外の撮影を報道などの正当な理由がない場合はカメラやビデオ機材の持ち込みを禁止するようにしました。
最初はなかなか理解が得られない事もありましたが、こうして法的な裏付けが出来てくれるのはありがたい事です。
何事にも線引きというのは難しいです。
どこまでが良くて、どこからがダメと言うのは当然グレーゾーンもあるのでその都度の判断が必要です。
疑問に思う事は運営者に確認を取るという事をお願い致します。

S&Cでは禁止まではしていませんが、ジム内での撮影にも配慮を頂きたいと思っています。
たとえ性的な目的ではないにしても他の人が映り込む事は、個人のプライバシーに配慮するのは当然の事ですし、ジムのマナーに反する事などがあった場合には削除をお願いしています。
ジムの話題をSNS投稿をして頂けることはとてもありがたい事だと感謝いたしますが、くれぐれも内容を吟味して頂くようにお願い致します。

インターバル

トレーニングでむやみにインターバルの長い人というのを最近は見かけるようになりました。
何か原因があるのかなと思ってネット検索してみると、どうも筋肉博士を名乗るのが短いインターバルを否定して5分以上のインターバルを提唱しているようです。
ユーチューブなどのネット情報というのはそういう考えややり方もあるんだなくらいにしないと、いつの間にか偏った情報ばかりが過多になり、情弱者の仲間入りです。

教科書的な話になってしまいますが、筋肥大に関してはいろいろな要因が絡み合っています。
本物の筋肉博士（理学博士）の石井直方先生の著書ではこのように書いています。
「トレーニングでは様々な要因を介して遺伝子の転写を活性化したり、たんぱく質の分解を抑制したりする事によって、最終的に筋の肥大を引き起こすと考えられる。これらの要因はおそらく単独でも小さな効果があるが、すべてが良好に刺激されるようなトレーニングが最も効果的であろうと期待される。」
高強度長インターバルトレーニングはメカニカルストレスの面では優れていますが、代謝環境、ホルモンや成長因子、酸化ストレスなどの部分では短インターバルやフォーストレプス法、マルチパウンテッジ法、バリスティックトレーニングなどには劣ります。（それぞれのトレーニング法にはメリットとデメリットがあって、自分の目的にあったトレーニング法の選択が必要です。）
筋肉を発達させるという事は成長そのものを促しているのか、ミオスタチンなどの抑制因子を抑えているのかなどまだまだ研究段階でわからない事の方が多いというのが私の感想です。
偽物の筋肉博士は外的にホルモンを取りホルモン環境などは気にしなくても良い人だったので、メカニカルストレスさえ与えればそれで良かったのかもしれませんが、トレーニングのボリューム的にもトータルの筋力発揮時間が短く適応が起こりにくいと私は考えています。せっかくのトレーニングも循環器系の発達効果は低くなってしまうでしょう。
単純に考えればわかる事ですが、同じ1時間のトレーニングだとしたら5セットやるのにインターバル1分ならあっという間に終わるのが、5分では1種目に30分以上かかるのですから時間がもったいないだけです。
ある程度の勉強をしてエビデンスがわかっているトレーナーならこういったネット情報に惑わされる事もないと思いますが、基礎知識がないままネット情報に触れると不確かな情報を信用してしまうのが怖い所です。

難しい話を長々と聞きましたが、ジムの管理者としてはダラダラと長いインターバルでマシンを占有されると他の会員さんにも迷惑なので、インターバルが長い時は一度マシンから離れるなどのマナー的な事を考えてねというのが一番言いたい事です。