schuntama Ukulele

Eile mit Weile.

手塩

2009-04-12 01:06:09 | Works in Progress


フレット作業が終了しました。ポリッシュもしましたよ。




どうもこういう写真が上手く撮れませんけど、気にせず使っちゃいます。
フレット端末の処理とか光っている感じとか、何となくお分かりになると思うのですが。




アットラースト!!塗装開始です。まずはシーラーからですね。

うーーん、虎々。名前は虎子ちゃんでも可愛くない?(う、ウソです。>Rさん)

新たな病

2009-04-09 00:30:12 | Log


アンティ・マリアでお馴染み、ハワイのMELE.COMへ注文していたCDが届きました。
こちらはたまに覗くと「おお!」というCDがあったりするので、外せないお店なのであります。




まあ、たまにしか覗かないので「おお!」というより知らなかっただけというのが実情なのですが・・・、
たとえば、これ。「うおおおっ、オジー・コタニの新譜だあ!!」とドキドキしたら、去年のリリースでした。




それと、これらのCDたち。最近、スチールの芽生えを内に感じて密かに萌えるワタクシ。オピヒ・モエモエ・・・汗。
右の「HISTORY OF HAWAIIAN STEEL GUITAR」は1920~50年代の音源を収録したもので、アコースティック・スチールの演奏も聴けます。なんと、ギロ・メソッドも!
左は「HAWAIIAN STEEL」、そのまんまなタイトルですが。こちらは最初からエレクトリック・バリバリの「あの音」で、ああ、もう堪りませんー!!

初めてNUA例会を見学したあの日、唐沢さんのラップスチールを目前で拝聴した時のショックが再び・・・
って、わたしゃなんでこんなんなってしまったのだ・・・?


フレッティング・ツール

2009-04-08 21:26:31 | Log
久し振りに手持ちの道具の紹介をば。今回は「フレット作業に使う道具たち」であります。

フレット作業というと、ワイヤーを打ち込んで表面を均してオシマイ!と思われるかもしれませんが、実は様々なステップを経て完成するものなのです。それなりに奥深く根気の必要なフレット作業でありますが、細かな作業なので道具もある程度の品質の物は揃えておきたいところです。作業の詳細はひとそれぞれなのでここでは割愛して、何本も作る自作派ならばこのセットは揃えたい!と思われる道具をご紹介いたしましょう。
(Stew-macでフレッティング・キットを買えばオシマイですが、まあそう言わず・・・。)


 

● フレット・カッター
そのものズバリのネーミング。フレットを切る為の道具です。喰い切りと同じですね。
私はこれをフレット・プラー(打ち込まれたフレットを抜く道具)の代用にする事もあります。



 

● フレット・ベンディング・プライヤー
たとえ指板が平坦でも、フレットワイヤーは打ち込む前に「曲げておく」という事をご存知でしょうか。まあ正確には「その方が良い」のであって、絶対ではありませんが。打ち込みの際にワイヤーの両端を叩き最後に中心を打ち込むのですが、その際に最初からフレットワイヤーが山なりに曲がっていた方が打ち込み時に安定するのです。ワイヤーが真っ直ぐな状態のまま打ち込むと、打ち込みの衝撃で溝から外れ易くなるばかりか逆反りしやすくなります。

えー、前フリが長くなりましたが、上記の理由によりフレットワイヤーは予め曲げておくのがよろしいのでして、これはその為の道具なのであります。指で曲げる事も可能ですが、普通の指なら1本曲げたところでメゲる筈です。なので、上右の写真の様にグワシと挟んでテンションを掛け、山なりに曲げていくのです。
こんなの100均ペンチでいいじゃーん!と思ったアナタ、甘い。下の写真をご覧下さい。



この通り、挟む部分がフレットの断面形状になっておるのです。T字断面で不安定なフレットも、これにより確実に掴む事ができるのです。さすがにこれは100均では買えませんな。



  

● フレット・タング・コンプレッサー
通常、指板上に見えるのはフレットの上半分、クラウンと呼ばれる部分です。対して、指板に刺さっている下半分はタングと呼びます。私は「足」と呼びますが。で、そのタングは指板の溝にしっかりと食い込む必要があるので、幾つものギザギザの出っ張り(バーヴといいます)が付いています。ただ、この出っ張りが邪魔をして、タングがなかなか溝に入って行かないのです。
そこで、コンプレッサーでタングをワシワシと挟んで出っ張りを潰し、打ち込みの抵抗を減らすのです。ただし潰し過ぎはいけません。溝に引っ掛らなくなると指板からすっぽ抜けるからです。もっとも、引っ掛り抵抗を増やす為の「マッシャー」という道具もあるのですが、今のところ私は必要ではありません。
出っ張りを潰すとワイヤーが逆反りを起こしますので、元通りに曲げ戻す必要があります。即ち、先ほどのベンディング・プライヤーはここでも必要になるのです。





● フレット・タング・ニッパー
タングを部分的に切り取るための道具です。バインディング付き指板のフレットは予めタングの両端をカットし、クラウンだけをバインディング部分に乗せるのです。棒ヤスリでも同じ加工が出来ますが、17フレット分の両端をヤスリで削るのは非常に辛い作業です。何本も楽器を作るのならば、持っていた方が断然効率良いですね。

  





● フレット・ハンマー
これが無ければ打てません。一番大事?な道具かもしれません。同じ様なサイズであればホームセンターの物でも十分使えますが、その際はヘッドとグリップの重量バランスに留意した方が良いでしょう。あまりヘッドが軽いと、打ち込みに余計な力を加えることになってしまいます。(写真のハンマーはStew-mac製)



  

● フレット・セッター
フレットが万遍なく打ち込まれて・・・いた筈が、据わりが悪くて部分的に浮いていた時とか、リペアなどに使う道具です。真鍮製のタガネにしか見えませんが、その先端にはクラウンを押さえるための溝が彫られています。1本あると安心!な道具です。



以上が「何本も作る自作派ならば揃えておきたい道具セット」の内訳です。
他にフレットを削り揃えるためのヤスリの類いなんかもありますが、それらはホームセンターで入手出来ますし、使用者の好みの差もあるので敢えて掲載せずに代表的な道具に留めておきました。

さて、いかがでしょう。難しいコードが押さえられなくて「こんちくしょう!」なんて目で見られがちなフレットでありますが、実はその誕生は数々の道具に支えられていたのです。
なんちゃってー。

鎚打つ男

2009-04-08 01:56:23 | Works in Progress


フレットを打ち始めました。いっぽ~~ん、にほ~~ん・・・、




・・・ななほ~~ん、で今宵は打ち止めです。

やはりフレットを打つというくらいですから、無音で作業という訳にはいきません。
深夜2時近くにハンマーの音が響くなんてのはホラー映画かschun玉の部屋くらいなもんですが、
怒られないうちにそそくさと後片付けして次回に備えまする・・・。

春緩慢

2009-04-07 01:25:21 | Works in Progress
 

相変わらずゆっくりとした作業ペースでありますが・・・、指板の接着が完了しました。
はみ出た接着剤を削り取り、表面を整えて、サイドポジションを埋めておきました。
今回の仕様は、2ミリ径のM.O.Pドットの1/3下をマホガニー側にオフセットするというものです。

さて、これで埋め物&指板の作業はおしまい。
Rさんのウクレレも、いよいよ終盤に差し掛かってきました。
次のステップはフレット作業、その次はラッカー塗装になります。
巷の学校は新学期を迎えますが、このウクレレはこれから3学期に入る・・・といった感じですな。

あ、ウクレレは学期じゃなくて楽器ですねー。汗。

固定コテコテ

2009-04-05 21:16:38 | Works in Progress
 

指板を接着中です。
クランプバンドとミニ・カムクランプを併用しております。このStew-Mac製ミニ・カムクランプはとても軽量なので、この様な使い方に重宝します。

カムクランプは固定の際に一方方向へトルクが掛かり易いので接着中の「滑り」に対し注意が必要です。指板の位置決めには2.2ミリ径のマイクロ・ダボ(爪楊枝ともいう)を使用しておりますが、過分なトルクが発生した場合は耐えきれずに折れる事もあります。そこで、クランプバンドを併用することで滑り・ズレを防ぎつつ圧着性も高めているというワケであります。こうすれば、翌朝目覚めて様子を見に行った時にズレたまま固まっている作品を発見して自分も固まる・・・、という悲劇に会わずに済みますね。

オハナのお花

2009-04-05 05:12:21 | Works in Progress


指板が樽型になっちょるがね!

・・・なんていうツッコミはご容赦頂くとして、プルメリアのポジションマークが埋まりました。
表面の仕上げは指板接着およびフレット打ちが終わってからとなります。
このまま接着までやりたかったのですが、残念ながら時間がありません。


ということで、今夜あたり、ゆっくり作業出来る事を希望します。

八分咲き

2009-04-04 00:27:12 | Works in Progress


花型の穴が7カ所。後半はずんどこと作業が進みました。




どんどん埋めちゃいます。オレンジ色の練り物はココボロ味のエポキシです。(食べた事無いですからね、為念。)

インレイのコツ・・・なんて語れるほどぜーんぜん経験ありませんけど、特に貝素材の場合、埋めた時に出来るだけ木地と面一近くになる様にすると良いです。埋めた貝の表面が出っ張っているほど、削った後に貝の輝きや模様が変化する度合いが大きくなるからです。(フラガールのインレイの時の作業写真をご覧頂けばお解りになるかと。)逆に貝の表面が周囲より凹んでいたら、それはそれでキビシいでしょうね。貝に合わせて周りを削り落とすのもダメージが大きそうです。

ともかくやり方は何通りもある筈ですが、一番大切なのは自分の手でやってみる事でしょう。指先で憶えた感覚は、なかなか言葉に変換できないものでもあります。