schuntama Ukulele

Eile mit Weile.

ボランティア

2010-06-30 23:31:28 | Log
近々、息子が通う小学校でキャンプファイヤーが催される予定です。
校庭の真ん中で火柱を上げて、その周りを仮面を着けた男どもが槍を片手に「どんたた、どんたた・・・」と夜通し踊り明かす、、、 いや、それはどこか未開の地の儀式ですた。

で、まあ、具体的に何をやるのかよく知らんのですが(これでも保護者)、プログラムのひとつにジャンケン大会があるらしい。朝礼台に立った先生とジャンケンして、勝ち残れば景品ゲット!というものなのでしょう。で、ジャンケンする度に「今、センセイが出したのはコレだよ!」と、MCだけでなく、サインボードでも見せることにしたそうです。

ふうーん、で、そのサインボードは誰が作るの? え?ワタクシですか?? はああ???
ええ、うちの奥玉はキャンプファイヤーの実行委員だったのです。 どんたた、どんたた、あわわわわわ・・・。


 アホちゃいまんねん、パーでんねん。


 段ボールに百均の色画用紙を貼って、グーチョキパーを各3セット製作。


 B2より少し大きめのサイズ。 え、指が多い?まーたまたあ・・・。(びくびく)


 段ボール的には、エリエールよりスコッティの方が高剛性ですね。


ただでさえレレ製作が遠のいてしまっている現在ですが、さすがにこういう依頼は断る訳にはまいりません。
こんな作業でもそれなりに時間が掛かりますし、なによりこのジメジメした暑さで、もうダメ・・・。
(でもここでポイントを稼いでおかないと、この先のレレ人生に影響が無いとも限りませんし。)

オメガ・2

2010-06-25 22:37:47 | Time
お暑うございます。
虎次郎の乾燥が終わったので、そろそろ研ぎ始めたいのですが・・・、 もうちょっと時間を。 
なので、今回もチクタクさせて頂きます。




これはオメガのスピードマスター・オートマチックです。自動巻のスピードマスターですが、90年代製造のちょい古なモデルです。
約10年前に職場の先輩から当時の相場価格で購入した中古品で、かなりお得に入手できました。


  

このモデルの文字盤は黒地にシルバーのインダイヤルで、この色使いは「逆パンダ」と呼ばれる事もある様です。バックにはシーホースのレリーフがありますが、プロフェッショナルも含めこのシリーズには防水機能は期待できません。せいぜい防滴くらいに考えた方が無難でしょう。


  

このモデルのムーブメントはETA7750がベースになっています。自動巻クロノグラフの定番ムーブメントですね。この機械はオメガ以外にもブライトリングやジン、その他にも名だたるメーカーが数多く採用し、各社が独自に改良や仕上げを施しています。
このムーブメントでちょっと面白いと思ったのは、装着状態で手首を軽くスナップすると時計がブルブルッと震えるほどのローターの慣性を感じる事です。これを初めて体感した時にはちょっと驚きました。もうひとつ、時刻合わせの時に分針を秒針よりも30秒進ませておかないとシンクロしないのも特徴でしょうか。
この時計は手巻き版のプロフェッショナルと比べると、全体的に小さく厚ぼったい印象を受けます。これはこれでコロンとした印象が可愛らしいと思いますし、クロノグラフとしては女性の腕にも似合うサイズですね。




これは比較的保存状態の良い個体でしたが、中古なので少々キズがありました。そこで、入手後すぐに、ケースもベゼルもボタンもブレスレットも、このコンパウンドで根気よく研磨してあげました。このコンパウンドは東急ハンズで購入した物で「アモール」という名称で売られていましたが・・・、ドイツ製なので「アーモア」と読むのではないかと思うのですが、でも本当はよく知らんので、実際はどうなんだろ・・・。
まあどっちでもいいか、アモーレ! あれ??

趣味の話

2010-06-23 00:03:57 | Time
どうも、schuntama時計店です。 ・・・ウソです。

諸事情あって、またまた製作が滞っております。しかしブログは完全に生活の一部と化してしまいました。そこで、時間を掛けずにササッと書ける、別のテーマを取り上げてみます。ええ、チクタクの件でございます・・・。


                    


私は趣味でウクレレの製作をしているのですが、もうひとつの趣味として「時計」があります。
でも時計ならばなんでもよいという訳ではなく、主に機械式の腕時計と目覚まし時計を愛好しております。

以前、製作記事の片隅に作業部屋の備品として使っているセイコー・コロナという昔の目覚まし時計を紹介したことがありました。それ以来、製作が滞っている時の穴埋め記事として(汗)手持ちのいろいろな時計をブログで披露する様になったのであります。なんといっても、機械式の時計は味わい深い。とりわけ、ゼンマイ式目覚まし時計のユルさと言ったら、そりゃもう形容し難い味わいが・・・。
で、その味わいを世間に押し付ける為に、これからも、我が家でチクタクと歯車回しに勤しむ時計たちをこの場で露出させていきたいと思っているのであります。


さて、そもそも、時計のナニがいいのか?

端的に言って、機械式時計が持つ「生き物感」に惹かれる訳です。(きっと、こういう愛好家は多いことでしょう。)
ゼンマイと歯車という数百年間変わらない仕組みが時間を刻み・・・、時計によっては、その様を自分の目で見る事が出来ます。その動きや部品の形は、実に「生き物感」に満ちています。例えばクロノグラフ内部のレバー類なんて、およそメカらしからぬ有機的な形状をしています。内部を見られない時計でさえ、その秒針の動きに心を奪われてしまいます。クオーツの様な1秒毎のステップ運針ではなく、歯車の動きが伝わる細かな振動が、オタクな感動を与えてくれます。

動力がゼンマイである以上、ゼンマイが巻かれなければ時計は止まってしまいます。生き物だって、食事抜きでは動けません。調子の良い時も悪い時もあるし、時計によってチクタクの音質が違うのも生き物っぽい。なにより、心臓部であるテンプとヒゲゼンマイの動きなんて、本当に心臓の鼓動を連想させます。

細かな部品がギッシリ詰まった小さな腕時計に対し、部品数が少ない上に大柄な目覚まし時計(置き時計)の中身はスッカスカです。テンプの振動は「チチチチチチチチ・・・」という精緻感溢れる腕時計に対し、目覚まし時計は「コッチッコッチ・・・」と実に大らか。同じ機械式でも、種類によって大きな差があるのも楽しさの幅を拡げます。

余談ですが、よく「アナログとデジタル」という比較論があります。時刻表示においてはアナログ・・・というか、時分針と目盛による表示が最も人間の感覚に合うのではないかと思います。デジタル表示では現在時刻が瞬時に分かりますが、これは数字を読むという行為です。対して時分針と目盛による表示では、針の位置、あるいは針が示す目盛の位置で時間を理解する事になります。この方式のメリットは、現在時刻以外の時間までも「読める」ことにあると思います。つまり、文字盤を見れば時間軸に沿った計画を立てる事が容易になるという訳です。


                    


で、結局、アナタの時計趣味ってのは一体なんなの?? と思うでしょ。

愛でるんですよ。ただひたすら、愛でるのです。
そこには個々のモデルやメーカーに纏わるストーリーへの憧れ、存在感や美しさに対する所有欲、構造への興味、素材フェチの願望まで、あらゆる要素を満たすものがあるのです。さらに目覚まし時計なら分解しやすいので、胴の再塗装やパーツ研磨などの外装レストアという弄り系の欲求を満たす事も可能です。
その上で「今、何時?」「そうね、大体ね・・・」と時間が分かれば良いのです。


この戯言を最後まで読んで下さった貴方、もし電池式の目覚まし時計しかお持ちでなければ、ぜひひとつ、ゼンマイ式の目覚まし時計を枕元に置いてみてください。毎日ネジを巻いてやらないと止まっちゃうけど、慣れないとチクタク煩くて眠れないかもしれないけど、なんか憎めない機械、という存在は身の廻りの雰囲気を変えてくれる・・・ かもしれませんよ。 

ショート・ケイキ

2010-06-22 07:45:56 | Works in Progress
 ケイキ短信です。サンディングが終わって、再びスッピン状態に。


      

で、水性ステインを塗布。しかし鮪の筋みたいな染まらない木目があって、そこをどうしようかな、と。
それと、ヘッドのロゴ製作に挫折した為にヘッド表面はそのまま活かす方針へ変更。ここもどうなるかな、と。

齢に弱い

2010-06-18 23:05:14 | Works in Progress
                   

只今リハビリ中・・・ですが、どうにも調子が上がらず。なんでしょね、更年期かなー。もう少し、ゆっくりと、、、時間を、ください。

その代わり・・・にもなりませんけど、合間に時計ネタを入れていきますんで。 え、チクタク煩い? うーむむむ。

さて、写真は例のカマカ・ケイキ。フィラー塗布後の表面を均しているところです。年月を経たウクレレなので、表面が微妙に波打って凸凹しています。なので、出っ張った部分が削れて薄くならない様に気を付けねばなりません。当て板を使って全体をザザッとサンディングしたら、削られずに残った部分は指に挟んだペーパーで少しずつ削り込んでいきます。指の腹の感覚を頼りに、そっと、そっと、削り過ぎない様に。
だから、特にリペアされた古い木製の楽器は・・・、仕上がり表面がビシッとスムージングされて奇麗なのが良いとは限らないのです。

WESTCLOX

2010-06-15 01:14:09 | Time
そろそろ製作に戻りたいのですが・・・、実はずっと体調を崩しています。多分、風邪でしょう。
しかしそんな中、長らく止まったまま動かなかった目覚まし時計が何故か復活!という非常にウレシイ出来事がありました。
連日の時計ネタとなりますが、この際ですからアップしたいと思います。


  

これはウェストクロックス社のナップという目覚まし時計で、アメリカ合衆国製です。風防も胴もプラスチックですが、そこがなんともアメリカぽくて、良い感じの雰囲気を醸しています。この形状はいわゆるTVスクリーン型という呼び方になるのでしょうか。オリス8Daysとは対極のイメージです。


 

文字盤下部に「MADE IN USA」表記が見えますが、下半分が隠れちゃってますね。文字盤の素材は厚紙です。アメリカ製に限らず、この手の廉価な時計には厚紙で作られた文字盤を採用する事がある様です。足はケースと一体成型で、プラスチックならではのディテールです。同じくプラスチックの風防は経年変化で白濁してしまいました。




この時計はメインとアラームの両方を同じゼンマイで駆動します。そのため、時分針調整とアラーム設定が同じツマミを回して行う事になります。合理的な造りではあるのですが、アラームで鳴らした分だけ時刻用のゼンマイの駆動分が消費されてしまうので、改めてネジ巻きする事を忘れない様にしなければなりません。さもないと、いつの間にかゼンマイが伸び切って時計が止まっていた、なんて事に・・・。




サイズ感はこのくらい。これもコンパクトな部類です。駆動音はそこそこ元気で、コッチッコッチッ・・・と軽快な音がします。電池式の時計に慣れた人には煩く感じられる音ですね。ワタクシはむしろカチコチ音で眠りに誘われてしまいますけど。そういえば、この時計のNAPという名前は「うたた寝」という意味らしいのですが・・・。

オリス

2010-06-13 23:25:55 | Time
 

金属ネタ、いきます。今回はオリスの目覚まし時計です。これはたぶん、珍しいのではないでしょうか・・・。

オリスはスイスの機械式腕時計メーカーとして知られています。創業は1904年。比較的リーズナブルな値段とバリエーション展開で、機械式時計の入門ブランドとしても人気がある様です。私もオリスの腕時計には興味があるのですが・・・未だ購入経験がありません。
さて写真の時計ですが、10年くらい前に購入した中古品です。オリスの目覚まし時計という、個人的には見た事も聞いた事も無かったモノが約3千円ほどでしたので、発見・即購入したのでありました。ロココな風貌もお気に入りです。




購入時の外観はかなりヤレていました。新品ではおそらくブロンズ調であったと思われる胴のメッキ処理は大部分が剥げ落ちていたので、全部剥離して真鍮の地を敢えて露出させたままにしました。これはこれで素材の味わいを感じられます。裏ブタは金色の塗装で、ネジ巻き周囲やフタの角などの塗装が落ちていたりと相応の使用感があります。


  

全体の雰囲気もさることながら、ディテール的にもなかなか惹かれるものがあります。非常に繊細なアラームボタン、「いかにも」な造形の足、葡萄の意匠が施された針、エッチングの立体感を活かした文字盤はベースが銀色のヘアラインでインデックスはスタンピング。なかなか華やかです。この文字盤に腐食が無いのはラッキーでした。




大きさは掌サイズ。ムーブメントは懐中時計の物を転用したかもしれないですね。動作音は静かでカチコチ音が気になることもありませんし、サイズ的に考えたらトラベルクロックなのかもしれません。アラーム音には特筆するものはありません。ありがちな「ミュートされた非常ベル」の音、とでも言いましょうか。

まあ、なんといってもオリスです。きちんと造られているので、小さな目覚まし時計でもズッシリと重く、存在感があります。もちろん、今も我が家において現役で動いてもらっております。