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しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「お料理名人の事件簿 焼きたてマフィンは甘くない」  リヴィア・J・ウォッシュバーン

2015年10月22日 | 読書
「お料理名人の事件簿 焼きたてマフィンは甘くない」  リヴィア・J・ウォッシュバーン  ヴィレッジブックス  
The Pumpkin Muffin Murder        赤尾秀子・訳

テキサス州ウェザーフォードでは、収穫祭が近づいていた。
会場は町の南にある市立公園。
フィリスはキャロリンの手伝いで、公園に案山子を飾る手伝いをする。
案山子はフランネルのシャツとオーバーオールを着て麦藁帽子を被り、中身は丸めた新聞紙。
それを背中に杭を入れて、干し草の藁に座らせる。
収穫祭当日、フィリスはお料理コンテストに出品する、パンプキン・マフィンを持って会場へ行く。
そこでフィリスとキャロリンは、通路に奥の目立たない場所に案山子が置かれているのを見る。
前の方へ移動させようとした2人は、案山子が重くて地面に落としてしまう。
その中身は新聞紙ではなく、男の死体だった。
そして、その男の口の中には茶色い粘液が見えた。
それは、フィリスのパンプキン・マフィンに思えた。

お料理名人の事件簿シリーズ第5弾










フィリスが目の前で、人が死ぬのを見た収穫祭から2年。
またしても、死体を発見。
その間にも、幾つかの死体を発見しているけど。
フィリスの日常が書かれているので、その中の特異な出来事と言うのが受け入れられる。
孫のボビーやサムとのやり取りも、何気ない事だけど微笑ましくて楽しい。
警察が頼りにならないから、探偵役に乗り出すフィリス。
今回は警察の容疑者となった人物を100%信じられない怖さもあって、そんな緊迫感も面白かった。

しかし、案山子が死体になっていた事に対しては、あまりにも単純過ぎた。
死んだ男が何等かの理由で自分で着たのではと推測していたのだが。
何か深い謎や理由があるのかと思っていた。
その理由としても、あまりいい方法とは思えない。
実際に直ぐに気が付かれてしまったのだし。
考えたら、犯人はそのまま立ち去るだけで良かったのだ。
その後も、余計な事をし過ぎたから、フィリスの気付かれてしまった。
そして、案山子に付いていたはずの杭を捜す場面はあるが、中身の新聞紙は捜していない。
新聞紙だって結構多量に使うだろうに、それはどうしたのだろう。




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