しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「悲しみのイレーヌ」  ピエール・ルメートル 

2017年03月09日 | 読書
「悲しみのイレーヌ」  ピエール・ルメートル    文春文庫   
 Travail Soigne    橘明美・訳

2003年、フランス、パリ。
残酷な手口で殺されている2人の女性が発見される。
捜査にあたるのはパリ警察犯罪捜査部のカミーユ・ヴェルーヴェン警部の班。
カミーユは、その殺害現場の様子が作られた物に感じられ同じ様な事件が起きていないか探す。
やがて第2の事件が発生する。
そして、それがある小説の場面を再現している事を知る。






「その女アレックス」を先に読んでいる。
イレーヌがどうなるか、最初から分かっているから先を読むのが辛かった。
カミーユのイレーヌに対する思いも充分に伝わって来て、余計にカミーユが可哀想。
しかしこれにはトリックがあった。
確かにその後で読むカミーユとは違っていたが、それはイレーヌの事があったからだと思った。
ただ、イレーヌが死んでしまう事実は変わらない。
驚きつつも、辛さは同じなのだ。
それまでの残酷な殺しの場面は、あまり克明に想像しないように。
身体中が痛くなってしまうから。
それでも、物語は目が離せない.
早い展開なのもいい。
 

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