しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「愚者たちの棺」  コリン・ワトスン 

2017年03月06日 | 読書
「愚者たちの棺」  コリン・ワトスン  創元推理文庫    
 COFFIN SCARCELY USED      直良和美・訳

港町フラックスボローの顔役だったキャロブリート氏のつましい葬儀から七ヶ月後。
今度は参列者のひとり、新聞社社主のグウィルが感電死する。
真冬に送電鉄塔の下で発見された遺体には不可解な点がいくつもあり、現場近くでは“幽霊”の目撃証言まで飛び出す始末。
相次ぐ町の名士の死には関連があるのか。
奇妙な謎と伏線の妙…英国本格ミステリの粋が凝縮された巧手の第一長編。
     <文庫本裏カバーより>








キャロブリートの隣人がグウィル。
他の友人は医師のヒルヤード、弁護士のグロス、葬儀屋のブラッドロウ。
グウィルの死が殺人だとして捜査するのはパーブライト警部。
小さな町で少ない登場人物、そしてみんな怪しげ。
しかし調べるうちに怪しいけれど、殺人者ではない事が立証されて行く。
ちょっと昔のパターンの物語。
警察官も含めて個性的な登場人物。
ユーモアもあり、テンポもよく好きな世界。
幽霊話や、新聞広告を使っての暗号のようなやり取りもよく考えられている。
ユーモアと言えば、チャブ警察署長が面白すぎ。
本人は真面なのだろうけれど、あららと思う。
突っ込みたい所もいくつか。
口にマシュマロも、謎の作り過ぎかも。あまり意味もなかった。
そして、殺人の動機となった事も。
直ぐに分かってしまう事だし、相手が怒って何か報復を考える事は分かりそうなものだが。
余りにも単純に考えてしまったのだ。

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